こんにちは、M&A会計士の澤村です。

だいぶ更新をさぼってしまっていて、すいません。

今回は、「のれん」の定期償却の是非についてです。

企業結合会計が作られる時に、「のれん」を定期償却するか、減損のみで対応するかは、やはり議論となったところのようでして、結局定期償却も行うという結論に至った理由として、企業結合会計基準において次のように記載されています。

企業結合の成果たる収益と、その対価の一部を構成する投資消去差額の償却という費用の対応が可能となる。

のれんは投資原価の一部であることに鑑みれば、投資原価を超えて回収された超過額を企業にとっての利益と見る考え方とも首尾一貫している。

取得したのれんは、時間の経過とともに自己創設のれんに入れ替わる可能性があるので、取得したのれんの非償却による自己創設のれんの実質的な資産計上を防ぐことができる。

もっともな論拠であり、私は基本的にこの論拠を支持しています。

一方、「のれん」の定期償却を否定する論拠としては、

国際的には定期償却をしないのに、日本だけ実施するのは、国際競争上不利であり、のれん償却の費用負担が活発なM&Aを阻害する要因になる

そもそものれんは、減価しない。そのため、のれんの償却は、含み益につながり、対象事業を外部売却することで、期間損益の操作につながりかねない。

のれんの償却年数に恣意性が混入する恐れがある。

などがあげられます。

これらの定期償却を否定する論拠について一つ一つ反論していきたいと思います。