こんにちは、M&A会計士の澤村です。
前回のこのコーナーで最終価値の計算は
「○年後の儲けが永久に続く」といった仮定をおいて
えいやあっ!(ノ゚ο゚)ノ
計算を行うと説明しましたが、
企業が永続するという前提のもとで、同じ儲けがずっと続くのはおかしいと思われた方も多いのではないでしょうか?
評価対象となる商売によっては、
少子高齢化によって人口減少でパイが縮むのだから、儲けは減っていく
と見込まれる商売もあるでしょうし
世界経済の成長性を考えると、儲けは増えていく
と見込まれる商売もあるでしょう
実はそういった場合もDCF(どんだけキャッシュがふえるんじゃ)法では、ちゃんと対応しています。
対応方法としては、
○年後以降は、儲けが毎年△%ずつ成長する!
という仮定を置いて計算することになります。
これも
えいやあっ!(ノ゚ο゚)ノ
であることは、変わらないですけど…
たとえば3年後のもうけが100で、それ以降は1%ずつ成長すると考えると
4年後の儲け=100×(1+1%)=101、5年後の儲け=100×(1+1%)²、6年後の儲け=100×(1+1%)³…
といった具合です。
1%のマイナス成長なら
4年後の儲け=100×(1-1%)=101、5年後の儲け=100×(1-1%)²、6年後の儲け=100×(1-1%)³…
となります。
さて、これらを実際に計算するには、
エクセルの列が多すぎて大変なんです
というボケは前に使ったので、さらっと流すとして
実は、簡単に計算ができます。
儲け÷(利回り - 成長率)
という式で計算できちゃいます。というわけで、DCFの基本は、
儲け
利回り
成長率
の三要素といえますね。