みんなのDCF VOL.4
こんにちは、M&A会計士の澤村です。
前回DCF(どんだけキャッシュが増えるんぞなもし)法の基本式は、
儲け÷利回り
であると説明しましたが、今回は、この点について詳しく解説します。
DCFでは、通常
1年後の儲けの現在価値+2年後の儲けの現在価値+3年後の儲けの現在価値…
と、毎年の儲けを現在価値に割り引いたものの合計を出していくのですが、1年後の儲けを考えるだけでも難しいのに、10年後や100年後の儲けなどを考えるのは難しいものです。
しかし、DCFの評価は、
企業は永久に存続する
なんていうとんでも前提に則っているため、10年後であれ、100年後であれ、なんらかの見積もりが必要となってきます。
そこで、よく行われる方法の一つが、
○年後以降の儲けは、ずうっと同じ ( ̄□ ̄;)!!
と、いう前提をおく方法です。
1年後、2年後、3年後までは厳密に考えるけど、あとは
えいやあっ!(ノ゚ο゚)ノ
てな感じでやってしまうわけです。
この「えいやあっ!」で計算する部分の価値は、専門用語で「最終価値」とか「終価」とか「ターミナルバリュー」(例によって、「TV」とか言って略されます)といいます。
一定の儲けが永続すると考えるわけですから、この最終価値の計算は、前回のブログで出てきた計算式で
最終価値=儲け÷利回り
と算出されることになります。
そして、全体の価値は、1年後、2年後、3年後(何年後までみるかは、ケースバイケース)の現在価値の合計と、「えいやあっ」で計算した最終価値の現在価値を足して、計算するわけですが、実はこの「えいやあっ」で計算した最終価値の部分が、評価対象の価値の大半を占めるということがよくあります。
図で示すとこんな具合です。
(おおっ、本ブログで、パワポで作ったファイル初登場だ!)
この図のケースだと、全体で165の価値があるうち、138が最終価値ということで、全体の8割も占める計算になります。
ということから、
儲け÷利回り
の式が、DCFの大半を成す基本の式ということになっちゃうわけです。
