舞台衣裳のデザインに携わり始めた頃、ファッションデザインの勉強は一応してきたけれど、舞台衣裳について学べる場所や教えてくれる人はいなかった。
そんな時に出逢ったのが、この緒方規矩子著「舞台衣裳のデザイン」という一冊。
「ファッションデザイン」と「舞台衣裳デザイン」との観点の違いを教わった貴重な一冊です。

衝撃的でした。

先生は、「人」を描いています。
ただの「デザイン」ではなく 
キャラクターの性格、動く・しゃべる「人間」を描いています。

ある美術家の大先輩は「緒方規矩子の絵は、”演出”の域だ」と言いました。

確かに、絵の中から出てきて、台詞をしゃべり出しそうです。

その、先生と初めてお会いできたのが、毎年3月新宿の紀伊國屋画廊で展示式で行われている(一般の方も入れたはずです)伊藤熹朔賞の選考会です。
審査員をしていた緒方先生の批評を、緊張しながらひっそりと聞いていました。
うわ~、批評してくれている・・・
(2007年のこの年に、ピッコロ劇団ファミリー劇場「飛んで孫悟空」伊藤熹朔賞新人賞を頂きました)

その後、美術家協会の理事達に混じって食事の席にご一緒させて頂き、そこで先生の原画と対面することになるのです。原画です!!
それも先生の作品の中でも好きな三文オペラの原画です!
持つ手が震え、涙が出る程感動した事は、今でも忘れられません。

これから、舞台に従事したいと思っている人、
舞台衣裳を勉強したい人には、この緒方規矩子著「舞台衣裳のデザイン」

手にして欲しいオススメの一冊です!!

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