いじめ大国ニッポン | 『もの想い』macoto

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小さな島国の日本


閉ざされた島国ならではの問題なのか


それとも行き過ぎたマスメディアの影響か


この国はますますいじめがエスカレートしているように思える




いじめ自体はずっと昔からある問題だと思うが


近年の日本はそのいじめの質も変わり


いじめる側といじめられる側の立場も紙一重となっている




例えば体罰問題が取り沙汰にされるニュースなどで


指導者として体罰を与えていた側は客観的にはいじめる側


しかしそのいじめが発覚すればマスコミやネットなどで炎上し


本人やその家族までを巻き込んである意味いじめられる側となる


もちろん問題を起こした本人に責任はあるのだが


寄って集って本人やその家族までをも一斉に攻撃するようになる




この国はいじめがいじめを呼ぶ構造となっており


一極集中の容赦ない主観的な言葉の暴力が蔓延っている


政治・マスコミ・インターネットなど


見えない所で様々な工作が行われ相手を貶めることばかりで


いつから赦すことや思いやりが薄れてしまったのだろう




どんな問題にも多角的に客観的な見方があるのですが


あいつが悪い こいつが悪いと一方的に責め立て


悪者を吊るし上げることが正義と疑わないのもいかがなものか?




例えば最近よく騒がれている体罰やパワハラ問題ですが


その問題を起こした人だけを悪者にする傾向があります


もちろん前提として体罰やパワハラを正当化しません


しかし問題が起きるということには必ず原因がいくつもあるはずです


その問題を起こした本人の弱さや傲慢さ以外にも


その問題を起こすに至るまでに追い込まれる要因があったり


精神的・肉体的ストレスが掛かっていることもあると思うのです




先生と生徒であれば当然先生の方が強者で生徒が弱者だと


誰もが思うでしょうが最近はそう単純な関係でもありません


最近の子供はネットなどで悪知恵をつけるものも少なくなく


先生が強く出れないことにつけ込んだりもします


そして最近の体罰問題などで学校や教育委員会等の諸団体からの


指導が強まり先生は板ばさみになり一番の弱者にもなりうる




政治や法律は見える弱者だけでなく


見えない弱者を救済できなければならないはずなのに


その政治家や法律がいじめを助長している場合もある




そしていじめの根本的な問題は


いじめている側の人間の弱さを本人も周りも認めていないこと


いじめられている人間が弱いのではなく


いじめている側の人間が弱くて情けない人間で


ダサくてかっこ悪いということをもっと広めていかなければ


いじめ問題は減らないのではないでしょうか




どんな問題にも一方的な悪者はいなくて


周りにも問題がなかったのかという客観的な視点や


いかなるいじめや体罰やパワハラが


正当化されるべき理由がないと知ること


自分にも問題はなかったかを熟考すること


そしてその問題に対してしっかり話し合うこと


いまのニッポンにはそういうことが必要なのではないでしょうか






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201302041930エッセイ『もの想い』

いじめられている君は弱くないんだよ

その試練を乗り越えた君は必ず強くなる

「神様は乗り越えられない試練は与えない」

なんかのドラマか映画でも言ってたよ^^