小笠原の旅も5日目 今日は午前中「戦跡ツアー」の後 島を離れます。

 

 小笠原父島は太平洋戦争で日本軍が駐留していましたが直接の戦いはありませんでした。しかし島のあちらこちらに戦いの準備が進められていました。戦争が終わった時にそれらの設備等は爆破されたのですがまだ残っているものもあります。

 

 朝8時30分ガイドが迎えに来てくれて今日もお客さん一人のツアーです。

 すでに半日ツアーやトレッキングでも見ているので残りその他です。

 

 まず夜明け山周辺です。山に掘られた穴です。入り口はやや狭いですが中は広くなっています。

    

 

 穴の入り口に据え付けられている大砲です。

 

 これも別の洞窟の大砲です。戦争が終わった時爆破されずに残ったものです。

 

 発電所跡です。結構大きな発電機が据え付けられていたことがわかります。

 

 これは夜明け山から離れて西海岸を狙った大砲です。今までのものは洞窟の中でしたがこれはむき出しで据え付けられています。

 

 生々しい感じで残骸が残っています。でも小笠原の場合はこれらが使われずに済んだのが一つの救いでしょう。

 

 二見に帰る前に「小笠原亜熱帯農業センター」を見せてもらいました。パッションフルーツやレモンなどの研究・試験をしているようです。

   インターネットより

 

 駐車場わきではもう桜が咲いていました。寒緋桜という種類だそうです。

 

 ハイビスカスも「私が一番」と咲いていました。

 

 二見港でガイドと別れた後少し時間があったので「小笠原水産センター」を覗いてみました。一番のおすすめはこれです。海のギャング ウツボがこんなにかわいいとは。

 

 

 お土産に「小笠原の塩」と「クジラのワイン煮込み」を買った後 宿に帰って帰り支度です。島滞在中雨にも降られず目いっぱいのスケジュールで楽しませていただきました。感謝です!

 

 二見港の船客待合所です。

 

 2時30分頃より小笠原丸への乗船が始まります。帰りの船室は4デッキでした。

 荷物を置いて6デッキに出てみると大勢の見送り人がいます。ざっと見ると300人以上いるかなと思われます。島の人口が2500人程度ですから1割以上の方が見送りをしていることになります。島が観光にそして小笠原丸に依存していることがわかります。船が離岸すると一斉に前に出て手を振っていました。なぜか涙が出てきました。

 

 さらに小笠原丸に並進して10台近くのボートが。

 

 そしてある程度進むとボートから海に飛び込みます。最後まで走ってくれたボートを見るとなぜか「海上保安庁」の文字が。これも任務なのかな?

 

 1時間くらい走ると父島が遠くに小さくなってきました。

 

 帰りの船もデッキに立ち続けて海を見ていました。ちょと寒いですが。

 5時前に夕暮れです。何もない大海原に太陽だけが沈んでいきます。

 

 暗くなった海を見つめていましたがだんだん見えなくなってきました。周りに人もいません。

 夕食は食堂で食べました。から揚げです。

   

 

 お客も少ないせいか食堂も閑散としています。

   

 

 

 船室はエンジンルームに近いせいか振動がやや大きいように感じました。でも揺れは少ないようです。7時くらいなのにもう就寝です。

 

 

 旅最終の6日目です。

 6時の目覚ましで起床。早速8デッキへ行って海を見つめます。

 

 しばらくすると雲が多い中太陽が少しだけ顔を出した朝日です。でもこれもすぐに雲の中に隠れてしまいました。

 

 朝食は7階の展望デッキでトーストを食べました。行くときは混んでいた展望デッキも帰りは空いています。ここからはこの展望デッキで過ごすことが多くなりました。

 

 このこも雲が多く大海原には伊豆諸島も大島さえ見えません。

 

 そろそろ東京湾が近いかなと思っていたところ海に何かが。良く見ると潜水艦です。すぐに展望デッキから出てカメラに収めました。沖合に向かって進んでいてこの後潜っていきました。

 

 たぶん海上自衛隊の潜水艦でしょうがフェリーのすぐ横を浮かんで航行していても良いのでしょうか?

 

 この後すぐに房総半島そして三浦半島が見えてきました。大海原の旅はもう終わりです。富津岬を回り込むとやがて海ほたるが見えてきました。

 
 そうしている間にもうレインボーブリッジの真下を通過。

 

 午後3時前に無事竹芝桟橋に接岸。

 大海原と遠い南の島の物語はこれで終わりです。