今年も仕事納めが終わると、その日(今年は12月28日)の夜行バスで京都に向かった。東名高速の渋滞でかなりの時間遅れることを覚悟していたが、意外にも一時間半程度の遅れで済み朝7時過ぎには京都駅に到着した。8月に書いた日記でも触れたが昨年の海の日三連休、年末年始、今年8月のお盆休みと立て続けに長期休暇の際に関西に来ている・・・。生まれ故郷でも、親戚が住んでいるわけでもない関西方面なのになぜか落ち着き、「帰ってきた!!」感があふれることがとても不思議だ。それは多分、私の関西に行く目的が大きく関わっていることは間違いない。私は神社・寺院巡りが目的で決して観光目的ではない。京都で言えば、金閣寺も銀閣寺も京都タワーも太秦映画村や鉄道博物館にも行かない。大阪で言えば通天閣もユニバーサルスタジオも行かない。もちろん、金閣寺・銀閣寺・太秦映画村は20代前半の時に観光目的で行ったし、大阪通天閣は新今宮から天王寺まで歩く際に目の前を通過するし、大阪の環状線に乗ればユニバーサルスタジオ(桜島)行きの電車に何度も遭遇する。でもそれらにまったく関心がない今の私はやはり関西に訪れることそのものが精神的な修行の意味合いが強く、落ち着く感や「帰ってきた!!」感は精神的に開放されている証拠とも言えるのではないだろうか・・・??ただ、今回伏見稲荷大社の稲荷山(千本鳥居)登拝して「違った新しい景色を見なければ!!」と強く思った。観光目的で千本鳥居を歩くたくさんの方を横目に、一人黙々と山頂を目指し歩くことに慣れきってしまい4キロの行程を目標通り約1時間で歩ききってしまったからだ。伏見稲荷を後にし足の痛みからだいぶ解放されたお礼参拝に、と護王神社参拝した。

地下鉄丸太町駅構内にある京都市内の神社・寺院案内図を見ると、主要な神社に関しては見事に参拝していたことに気がついた。大原野神社には参拝していなかったと思い、その足で大原野神社に参拝した。阪急線桂駅からバスで30分くらいで最寄バス停から徒歩10分のところにあるかなり行きにくい奥地だった。京都にもこんな景色が広がっている場所があるのだと新鮮だった。大原野神社に参拝して「違った新しい景色を見よう!!」との思いはますます強くなった。

 

 毎年恒例、大晦日カテゴリの長めの日記を書こうと思う。正直、日常があまりにも昔で言う

 

「カセットテープの早送り再生」

 

状態で、その時々をかみ締めている余裕が全く無い一年だったと言って良い。昨年(2017年)2月から担当している業務はとにかく時間に追いかけれられる割合が非常に大きい。極力残業したくない私は昼休みもノンストップで何も食べずに作業を進めてしまうこともしばしばあり・・・。とにかく終点の締切時間だけはどうやったって動かせないのだから、繁忙期については昼休み返上だって致し方ないのだ。世間で話題になっていることを見聞きし、論評するようなことをこの日記でも何度か触れてはいたがそれ以上でもそれ以下でもない、自分自身のことをこなし生きていくことに必死だった一年というのが正直なところだ。

そんなことを言いながら、タイトルにしたことはどんなに必死こいていたとしても頭をもたげていたことであり、ここにきっちり書き残しておきたいと思う。パワーハラスメント渦巻いた2018年、なんと言っても衝撃的だった事件はやはり

 

「日大アメリカンフットボール部での悪質タックル問題」

 

だろう。私はTOKIOの山口達也元メンバーが起こした強制わいせつ事件をきっかけに毎朝のワイドショー番組を録画するようになった。特定の出来事についてパネルを使いながら深く掘り下げる内容がとても分かりやすく、時間の合わない私が効率よく内容を理解するためにとても有効だった。被害に遭った相手チームのクウォーターバック選手とその父親が、加害選手の誠実な謝罪に心を打たれて、告発しながらも情状酌量の陳情書までつけた事実・・・。タックルを命令したとされる監督やコーチの謝罪会見での姿勢と、実名顔出しで謝罪会見をした加害選手の姿勢があまりに対照的だったことが強烈な印象として残っている・・・。日大アメフットの問題だけにとどまらず、今年スポーツ界では様々な競技で枚挙に暇が無いほどパワハラ問題・暴力問題が噴出した。

 

 しかし、これって「スポーツ界だけの問題じゃないよね??」と強烈に示してくれた事件が「日産自動車の救世主」とまで崇め立てられたカルロス・ゴーン容疑者の逮捕だろう。長時間労働・低賃金のブラック企業の問題とはちょっと背景が異なる事件だが、権力を前面に出して力ずくで押し切るやり方には共通項があるように思う。事の大小はあるが、私自身もパワハラとも言える上司の圧力で悔しい思いをたくさんした。8月に書いた日記でも触れたが従業員それぞれが組織の序列に関係なく全員生身の人間であり心を持っている・・・。最近の経営者はそんな当たり前のことすら理解できなくなってきているのでは??と思ってしまうくらいの愚考・愚行を繰り返しているように見えるのは私だけだろうか??その愚考・愚行の代表例は人手不足解消を目的とした「外国人技能実習生」制度と来年4月から施行される新しい入管法の運用だろう。

 

「外国人なら低賃金で奴隷化できる!!」

 

との思惑さえ見え隠れしている・・・。外国の方々もバカではない。私は日本政府や経団連さんが目論む「皮算用」通りに外国の方は来日してくれないと見ている・・・。私自身が4年間のみだが留学により海外で外国人として生活した経験から自分の身に置き換えて考えることが容易にできるからこそそのように予想するのだ。単純に外国籍の方に失礼だろう。そんな基本的なことすら脱落しているのだから話にならない・・・。

 

 地震・台風・豪雨災害が多かった2018年。自然災害に遭って途方に暮れている方の表情をテレビ映像を通して見た時、何とも言えない無力感ばかりに襲われた。何度も言うが目の前のことをこなすのみで必死こいている自分には何もできるわけがないのだ。唯一できることは自分自身の生活を誠実に守ることだと言い聞かせながら被災地の復興・復旧を祈っていた・・・。

 

毎年同じようなことを書いているが、今この時が大晦日であることをこのカテゴリの日記を書くことでやっと実感できている。単純なことだが守りたいもの・人を誠実に守り、大切にすること。やるべきことを誠実に実行・実践すること。そして間違っていることには躊躇無く異を唱えることが今、日本のあらゆる場面で必要になってきているのでは??と強く強く感じる今日この頃だ。

 

2019年もそんなシンプルな考え方のもと、誠実に生きることを実行・実践していきたい。

 

2018年もあと9時間あまりである・・・。

 

阪急・神戸三宮駅近くのネットカフェにて・・・。