正直未だに年末であることを実感できていない・・・。

どんなにわめいたところで2017年があと数時間で終わってしまうことは動かすことのできない現実だ。

 

一昨日(12月29日)無事に仕事納めを終え夜行バスに乗り昨日の早朝、京都駅に到着した。「今年の漢字一文字」を生で見たい!!と思い夜明け前に清水寺に行った。清水寺は朝6時から開門していて、夜が明けてくるにつれて入口の仁王門が明るく出現してくる光景を参道の五条坂から見えて何とも言えない贅沢な気分になった。清水の舞台まで行くと、肝心の漢字一文字は無かった。12月16日に博物館に移設したとのこと、当初の目的は達成できなかったが夜明け前の清水寺に行けただけで大満足だった。

 

 毎年恒例「大晦日カテゴリ」の長めの日記を書こうと思う。今年2017年、私自身にとっては仕事上で理不尽なことばかりで屈辱感だらけの1年だった。辞令が要らない部署内異動であることを良いことにたった2ヶ月で3回も情け容赦なく担当替えをしたり、私が懸命に一人で基礎から(ゼロから)作り上げた業務を私が離れた途端に人数を3倍(3人超)にしたり・・・。使い勝手が良いからとコマのようにコロコロ変えた揚句、私がゼロから積み上げた実績は全て都合良く持っていかれる・・・。ただ、「仕事だけが自身の全てではない!!」ことは明白だし以前も同じような理不尽な仕打ちを繰り返し受けてきただけに私は気がつかないうちにそんな理不尽に対して強い強い免疫力がついていたようだ。

 

「実にくだらない!!」、「付き合ってられっかよ!!」と思いつつも

「こんなくだらない組織に魂まで奪われてたまるか!!」との思いが勝っていた。

そこで思いついたのが隣接市への転居だった。電車の定期券が必要なくらい、職住を離すことことにより、毎日仕事からきれいに「リセット」をはかることで

「くだらない組織に使われるだけの自分じゃないからな!!」

との思いを実感できるようにしたかった。

「くだらない組織は生活資金を得るための道具」

と割り切らないことにはどうしようもなかった。

 

6月下旬、無事に隣接市へ転居した。隣接市で近いのにもかかわらず見える景色は全く違うし、19年ぶりに電車の定期券を使っての通勤はとても新鮮で毎日気分的にリセットできることは予想以上に大きな喜びになった。帰宅する度に「引っ越して本当に良かった!!」と今も思う。

 

 世間の2017年はタイトルにした「○○ありき!!」、「忖度」が全ての1年だったと言い切っても良いくらいではなかったか??まぁ中には

「このハゲェー!!」や「大震災、あっち(東北)のほうで良かった!!」

など、いつものような国会議員による大失言、暴言も目立ったが・・・。

 

 でも稲田前防衛大臣による選挙応援演説時の大失言「自民党・防衛大臣・自衛隊としても是非とも(自民党候補者に投票を)お願いしたい・・・」はここにいる方たちは理解ある方たちとの「○○ありき!!」の認識が根底にこびりついているが故の失言だったと私は思う。その後明るみになった自衛隊員による日報問題でも稲田大臣は曖昧かつ無責任な発言を繰り返した揚句、最後には

「そういう報告を受けたという認識はありませんでした」

という究極の「逃げ答弁」で逃げきってしまった。これも

「不都合な日報なんて抹殺してしまえ!!」ありきの結果だ。

 

 今年ずっと騒がれ続けた「森友学園」、「加計学園」問題も全く同じ。「森友ありき!!」、「加計ありき!!」で全て順調にことが進んでいる中、野党からの鋭い追及に官僚を巻き込んで防戦一方になった。最後まで庇いきってくれた官僚には国税庁長官に栄転させるという、何ともえげつない人事を露骨にやってのけてしまう・・・。それと問題が明るみになる前には「森友さまさま」的に夫人や夫人付きの官僚を巻き込んで大応援していたのに、「これはやばい!!」となったとたんに「とかげのしっぽ切り」のように森友学園理事長夫妻を逮捕にまで追い込んで自分自身は常に安全地帯にいる安倍首相の姿勢は首相なりにいくら誠実に説明してもこれまでの説明では卑怯としか言いようがないと私は個人的に思う。忖度なんて存在しないと説明すればするほどに「○○ありき!!」の忖度があったとしか言いようのない事実が次々に明らかになる・・・。それでも「何とか逃げ切れるさ!!」との驕りがあるならばいつか必ず手痛いしっぺ返しがくると思いつつ私は反面教師と捉え、自分は同じようなことはしまいと思う・・・。

 

 大相撲の暴行問題、貴乃花親方は被害者の親方なのに「理事解任」とされた。このブログでも何度かこの問題を取り上げたがこれも私が報道を見聞きした限りでは「解任ありき!!」だった。一連の報道から「協会に協力せずに反旗を翻しやがって!!」的な感情が渦巻く「ガキの喧嘩」にしか見えなかった。今年最後に騒がれた伝統ある大相撲の話題まで「○○ありき!!」で締めくくられた2017年だった。

 

 正直、私は孤高に見える貴乃花親方の「侍魂(さむらいだましい)」的な姿勢に好感を持っている。

「つべこべ言わず自分が正しいと思う道を誠実に突き進むのみ!!」的なオーラを報道を見ながら強く強く感じるのだ。最初に触れた私自身が今年受けた組織内における理不尽な仕打ちに重なってしまったのかもしれない・・・。

 

 2018年も自身が正しいと思う道を進み何事にも誠実に取り組みたい!!と強く思う。

 

2017年もあと7時間と少しである。

 

大阪・新今宮駅近くのホテルの1室にて・・・