私がこの日記で何度となく言っている言葉が「偽~いつわり~」だ。「人の為」と書いて出来上がるこの漢字が今年2007年を表す漢字一文字に選ばれたことは14日の日記に書いたとおりだ。つい先ほどホテルのテレビでワイドショーの討論コーナーで、ある衆議院議員が年金問題のことで一生懸命語られているのを拝見したが、その全てが明らかにその場しのぎで傍から聞いていると有権者をバカにしているとしか思えなかった。それはつまるところ自分自身の議員としての立場や所属している党の立場しか考えていないことをとても良く表していると感じるのは私だけだろうか?国会議員の方や国の政策に携わっている方全てに言いたいのだが、もう一度日本国憲法の前文を時間をかけてじっくり読み直してもらいたい!!


 憲法の前文にはこうある・・・。「そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」とあり、それが人類普遍の原理とまで言い切っている。国会議員の皆さま、官僚の皆さま、この憲法でうたわれた崇高な理念に基づいてきちんと仕事をされていますか??「国民がより豊かな生活を営んでいけるように!!」と強い信念とともに仕事をされていますか??もし自分の国会議員としての立場、官僚としての立場の保身にしか邁進していないとするならば、即刻辞職すべきである。なぜならばその立場で居続けることそのものが偽りになるからである。これは何も国会議員や官僚に限った話でない。今年毎日のように目にした企業トップによる謝罪会見でも明らかになったが、その職・地位に最も相応しくない方が企業トップの座にいた、ということである。そのことそのものもまさしく偽りではなかろうか??だから謝罪会見をしなければいけなくなるような事態を招くのだと私は思っている。


 今年全ての膿を出し切ったなんて私は全く思っていないが、少なくとも隠し続け、偽りを通し続けることは出来ない世の中になってきたことはとても喜ばしいことだと思っている。日本国憲法前文の先ほど私が取り上げた部分も今年いろんな場所で目にした。あの部分を引き合いに取り上げた形でブログに書かれているのを数多く見たのである。「選挙に勝ちたいから一生懸命やります!!」ではなく本当の意味で「国民の生活を豊かにします!!」で立候補し、党や官僚組織のとてつもなく分厚い壁を自分が持つ強い信念とともにぶち破って、それらが持つ「偽りの変な常識」をぶち壊していける人に国会議員になってもらいたい!!と切に願う私である。


 書いている現時点で今年も残すところあと13時間あまりとなった。来年はもっと素晴らしい年になる!!と私は信じて疑わない。表側に見えることだけで世の中が動いているわけではない。個人個人が内面に持つ素晴らしいエネルギーが少しずつ溢れてきて、それが解き放たれるのが近づいている気がしてならないのだ。今まで偽りに偽りを重ねられたことにより押さえつけられたエネルギーが解き放たれるという意味である。そんな予兆を目に見える形で表してくれたのが今年2007年だったと思っている。