剣の振り上げ切下し槇原伝
これも様々な流派が日本には存在しますので、絶対解ではございません。
合気柔術につながる剣の理合の錬成等に通じます。その他剣の締めの意味は剣道の雑巾絞りは推奨しません!
前提として、剣の抜差し、腰を立てる、上半身の姿勢良く脱力、臍下丹田への力を集められる、呼吸法に意識が出来る、事。この要素がバランス良く稽古出来たあとにする方が効果が有る。近代スポーツ的な筋力で行うは全く効果無しどころか逆にからだを損なう素。
なお、槇原伝とは琢磨会に伝わって来た、先輩達から伝わった形を研究したりその時に聞かされたと言う説明を取捨選択し、出来るだけ後発の方々の適当な付け加えは排除し、主にもり総務長が記憶されていた話、惟神の武道の説明書、他の先輩達が久先生がこんな話をしていた、事と、会得した合気理論を考慮し大東流の名人と呼ばれる方々の写真や動画から研究した理合です。
(掌内)
剣を握るのは、小指、薬指を曲げずに、掌とはさみ持ち、親指のつけ根は剣の峰の延長線の柄の上を包み込む様に上から当てる。人差し指親指は自然に伸ばし力まず曲げずが大事。上から見ると∨の字型。手の中の柄は丸い棒でなく四角ポイ柄に空間無く握り込む。左手もほぼ同様!
(構え)
中段の構えが最も自分を守っている構え、
体の中心に剣を保ち、剣先は相手の目線、若しくは喉元を指し示す、相手からは剣の長さが推量り難くなる。
身体の中心を守る心持、腕は曲がらず軽く肘の力が抜け、決して腕を突っ張らない状態。柄の延長は丹田を指すのが良しとする。体までの拳、座った時の膝の距離が疲れず保てる距離、の距離は臍前に有るか、長期戦の場合は前後の脇が締まり、剣先は喉元から水月の間を指し示す。
(振りかぶり)
基本は左足を半歩踏み出し、左手は同期して小指締めて左手伸ばし気味、その力を右手に受けつつ剣先を立て、右足を進めると共に剣を振りかぶる、拳は体の前面で止める。足運びは摺足だが極端な能の様な摺足で無く紙一枚浮かす、異物が有れば避ける程度に!
剣の角度は流派や大刀使い方により複数有り。天を指し示す程立てる場合や、前面からは剣の長さが計れない様柄先を相手に向ける形も有り。その間も有り。
(切込)
ここが最も流派に差が出る所であくまで一つの手法です。必要なのは相手を切る動作を想定する、素振も単純な上腕等を鍛えるだけの形にしない事。推奨は柄の向きと重さを感じながら振り始めが良いのが槇原伝。切る先は、立っている相手の眉間の前面を斬るか、脳天から頭蓋骨を上から斬るのが代表的な目標位置、流派の考え方と、その時々の攻撃時で両方有り得ます。剣先が届かないのはあり得ない攻撃。
右足を進めつつ間合を測る、単純な遠心力にしない。柄の向いている方向に力を流しつつ剣を振出すが肝要、この時力は不要。
右足が出れば右手も出る動き、そのまま右手を伸ばしつつ切下す、左手も前に伸ばし、臍前に来た時な左手を中心の前の円運動と梃子の原理が同調します。
止めた時に左手元の柄は自分の丹田を指し、丹田の力は締める。
最初の構え、上段に静止時、切り下ろした時、全ての静止時には手の内でシッカリと柄を押さえるながら剣先に力を注ぐ、この時剣道竹刀の雑巾絞りは悪手。
言葉の説明では完全では無いが、実際に手を取り合って体感すれば、差は歴然とします。