後捕(槇原伝)槇原の研究と解釈の意味、所詮先生に手を取り体感しないと頭での理解では無理は本物なら | NeoMackey_ITpro&古武道のブログ

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後捕(槇原伝)槇原の研究と解釈の意味
捕り役を背面から攻撃する形。
後ろ側からの攻撃は本来は押したり、引いたりをするのが当然でしょう。
然しこれも稽古途中では急激な力ずくのやり方では理合の習得にはつながり難いので、まずはほぼ静止少し引き気味から開始する事が良いでしょう。
そのつかまえ方は、引く押す両方可能な形を前提にすれば、衣服を掴むなら握り込み、掌底辺りを相手の体に接触させねば、相手を捕らえている事にならないでしょう。槇原伝は親指を他指で握り込むか少なくとも親指は関節を曲げて縦気味に他の4指と押合う。
 初心者や上級者に忖度し過ぎの、動作で衣服をつまむ様に持って、壊れ物を触るようにしても、他者を攻撃したり捕らえている事に成らないので、理合の習得とはるかに違い意味の無い稽古方法と成ります。超初心者向けの初手の形稽古は時間の浪費と成ります。
 力の強弱加減で対する人には調整します、初級者、女性、白帯の者に対するには力ずくにするべきでは無いのは当たり前。逆に有段者や師範クラスに余りにも現実離れした力で対するのは失礼でしょうか!
 余程、複雑な手順の説明をされようとしている時や原理の説明時は、かなり軽く持つ事はあり得ます。受け役は大人として必要な気遣いは要りますが武術として現実離れした忖度は止めましょう!
 理想的には後からの気配を感じて、完全に捕まる前に技をかけだす事はあり得ます(半掴みの状態は合気道等の稽古で良く見られるモノです。)、然しこれは本当は名人級の動きで、本当は上級者として武道の誘いが身に付いた時のみ可能で、現代人では概ねつかまれた後にしか対処は困難なのが現実でしょう、ならばこのシッカリつかまれた形から稽古開始すべきでしょう。

・立襟捕(槇原伝、捕りは右片手で襟首の真中を捕まえる、肘は伸ばしきらず極端に曲げ切らない、どの技も共通で極端に押したり引いたりは応用例、受け手は攻撃意欲を常に持つ殺られ役では無い)
初級者は左手を水平に構え、右手を顔の前面を守る様に構える。最初から極端に頭の上に手を置くのは悪手、頭に手を乗せれば気が上になりバランスを崩しやすし!
右手は喉前か胸前が槇原伝、この手の高さは終始変えず腰を落とした時点で額の高さか登頂の前斜め前位置、転換した時に頭及び顔面を守る!
 左回りに体を転回させて相手に向って対する。足さばきは初級者は右足を相撲の四股の様にして大きく膝を持上げて膝の位置が縦回転するつもりで同時に腰を相手側(後ろ側)に向ける、腰のキレを重視の練習が大事。
 中級者以上は、バレリーナの様に両足外に回旋させ、左足を股関節を開き中心線を外す、右足を少し左斜め前にさばき腰を沈めながら、しゃがみ込むのでは無く膝を緩めながら、体の転換をはかる、千鳥足を正確に踏む、相手の腕を上下左右に振らさず、身体を相手の腕に添わせて押さないが槇原伝で絶対に相手の腕を左右に動かさずにここ迄持って来る工夫が肝要、一度真横迄向けその時に顔のみ相手迄見る、続けて膝を心持ち緩めながら左足を調整しつつ自分の中心線を相手に腰で向けきる、この時ほぼ同時に当身を真っ直ぐに出しても良い、この当身時は剣の霞を相手の中心線を制する、届かなくても構わない。この最後の腰を正対させる時には相手の腕の動きは多少構わない。
 身体軸が振れずその時に引かれたり押されたりしても対処出来る様に心掛ける。形としては振り向いてから左手にて同側左に刺した大刀を抜く要領で当身する、実際に届かなくても可!無理に当身を届かせて自分の態勢を崩しては意味無し!
 当身を相手を殴る叩くの当身崩しの解釈は初伝の初歩、頭脳が幼稚過ぎると兎に角殴る事が当身と勘違いしている。
 超初級者説明と明日にでも直ぐに戦時用に出る者への指導なら打撃の当身も可(初級の初伝)、相手から予想外に攻撃される、不意打ちの当身はそれなりに効果有り!
 相手を牽制して首を軽く相手の腕に触れながら反対側に首を抜き、左手にて相手の肩が充分に回るように返して(この手法は槇原伝の初級者から中級者迄の教え、上級者や合気柔術会得者は手首のみ返す技に成る)、右手にて相手手首を直角になる様にして手首を極め持ち(捻り倒すのでは無い、ねじるのは初心者や悪手)、肘を押して相手が上半身倒す迄進む。合気柔術は手首の掴みと小指にて合気の抑えが可能に成る。
倒れたら、左膝を相手の脇に付けて右足を頭側に進めて腰を受け方向にキリ直す。此の後の固めは様々な手法有り、但し力ずくに抑え込もうとすれば相手に様々な逃げを生みます。
最後に当身の形式を取る、なお残心も様々な伝有り。心構えとスキの無い構え、相手から反撃を受け無い物理的な立ち位置が備われば可。

・両肩捻
後から捕りの道着の両肩をつかまえる。道着を握り込み、少し両掌底を付けると、受けは前後にも逃せ難い形でとらえる事になる。つまむ様に持つのは受けが攻撃が出来ていない事になる、捕りに簡単に転換されて攻撃を受ける
、超初心者向けの練習方法とは区別すべきでしょう。
 基本は左手で面前を守り、右手は水平に構える(立襟捕と逆の構え)(槇原伝は下手は臍前か丹田前、上手は喉前か額前か頭より高い場合は体の前面より前の位置にて完全に肩の力が抜けた高さを推奨)。後捕り共通に、どちらかの股関節を開き半歩下げる(槇原伝では臍、腰は前面からブレない事が必須、重心は真ん中で上半身は前後に傾かないを良しとする)腰を軽く落としながら、しゃがみ込むのでは無い、左足はバレリーナの様に股関節を開き交差させる。右周りに身体の転換をする。
肩を抑えられている所に力が当たらない工夫が必要、あまり極端に肩を上下させて回るのは悪手、超初心者の動きである。後ろから見ていると隙だらけの状態では不可。一つの線の外しは肩線のみを平行四辺形を作る様に肩を前後に外す、この時腰の正対をずらすのは悪手。
先行は膝を腕の幅分に下方に緩める、しゃがむのでは無い。腕の太さだけ体を回し、両手首に肩が触れれば、下手は下段の霞、上手は上段の霞を肩甲骨から緩めながら行う。さらにユックリと膝を緩めつつ腰をきる。
相手に正対するまで転換して右手にて水平に当身(実際にあたらなくとも可、当てるのは超初心者用の説明)、頭を守る形の左手を剣に見立て、相手の左脇の下に向かって構えて、左足は相手の後ろ側に進める、具体的には腰を使って進むのであり、手や足だけを出すのは最悪手。相手に体を寄せた時点で相手が崩れて倒れるのが正しい理合い。相手に接してから様々な補助で倒すのは技が滑っている証拠であるが、この時のリカバリーは多数ある(この様な補助の手段があたかも正式な形で必要な様なのは初伝初歩の理解範囲、相手の脇の下を体で押し上げる、相手の右足の後ろを膝裏から足で折り曲げる、体の捻転で相手を押し倒す、)。最終態勢は相手に向かっている姿勢が最も力を相手に伝えた形。もしくはお互いが力を受けにくくする真横に並び込むのも柔術としては可。駄目なのは相手に対して中途半端に背中を見せて体の捻転で倒そうとするのは体力に勝っていなければ不可能な力技。

・両肘返し(受け手は袖では無く、道着の上から肘を制して抑える、袖だけを持つ技は他にも沢山あるが基本の練習はキッチリと肘を制する)
受け手は空いての肘を持ち親指で相手の急所を捕まえて制する。基本は前にも進ませず、後ろに下がろうとしても下がらせない様に持ち。どちらか一方(押すとかひくを極端にするのは応用の範囲、そのまま相手を持ち上げたりする事も応用の範囲とする)
捕りは肘を有る程度曲げて肘の痛みを和らげる、完全に離してしまうとまた違う理合いの技になる。腕を外にひねったり、内に返すのは基本では不要。受けてが内にひねれば対抗して外。外から握りにくれば逆らわず手の平を上に返す様な手法もあるが、受けてがまっすぐなら捻りは不要。
腰をしっかりと落としながら腕を前に進める。この時に足はそのままの位置で良い。
一度に前に腕を持っていけなければ少しづつ腰を落とす事。腕をそれ以上前に出すと受けての手が取れる直前で腰をしっかりと曲げて(腕を動かすのは悪手)、頭を股の間に下げると同時に手先を後ろから大きく振り上げる。この時点で受け手を浮かす(受け手に乗られているのは悪手)、右肩を下げて、左足を相手の後ろに踏み込むと同時に左手を相手の左脇の方向に進めて、立会切り替えしの様な形で崩して後ろに投げ倒す。

・抱締捕(後ろ脇の下から両手で腰を捕まえる。古流で想像すると帯の辺りを捕まえる刀を抜かせない為、基本は右手を上にして左の自分の手首を持つ。相手の腰を捕まえても相手を取押えられていない、女性に抱きついているのでは無い!)
捕まえられたら、すぐさまに右足踵で相手の右の甲を踏みつける。
受けの手にそれぞれ合わせて、腰を落とす。右手を上に左手を下に引きはがし、左足を半歩進める。上下に大きく崩して置き。下(左手)を床に落とし、左足を中心に右回り(逆足右足で回る技法もあるが初心者は悪手、受けてが簡単に立ち上がれる為別の手法も要れないと技が成立しない。)、相手に正対する位に転換して右足を大きく後ろに引く。相手の右手を逆腕捕の如く取押える。

・肩落とし(左手首を捕まえて、右手で首を絞める)
受け手は右手で首を絞める事。似た形で片羽捕の攻撃形式があるがこの技はそもそも首締めの前提の技である。片羽捕の時は別手法が簡単にかかる。この技も素人が万能性を求める傾向があるが捕手の手順に逆らうのみならば他の技は必要なくなります。有る程度の力で重要視する攻撃点はどこかを考慮しないと技は成立しない。また捕手に自由度を与えすぎると乱捕になります。まだそれぞれの技の理合いが身についていない者や他の武道経験者などの門外漢程直ぐに応用をやりたがる傾向があるが、基本が本当に出来るのには時間が必要で、このあたりは素直さが必要です。基本が出来ない者は真の技の理合いが会得出来ない。基本は初伝中の超初級者向けのデフォルメされた手順をさしているのではありません。初段以上の者にこの様なデェフォルメされた形骸化された練習をさせているのは愚の骨頂となり、何も会得出来ません。
首を絞められない様にすぐさまに相手の右腕、もしくは相手の右袖をしっかりと捕まえる。手首を抑えられている左手を体の前面に持ってくる(要領は基本稽古の合気揚げ)その手で首を締められている腕をつかみ、左肘は少し上げ気味にして、体重は右肩に全てかけさせる。
左足を真横に少し開く、重心は右足のまま。真直ぐに椅子に座るように背筋良く、膝を曲げていき、右膝を床に付けると同時に体を左側に真横に回転させて、相手のおもみに逆らわずに右肩を床につける様に、相手を前に投げる。見た目は柔道の背負投に似ているが、相手を本当に担いだり背中に乗られているのは悪手。僅かに右肩辺りに重みを感じ出した時に投げる事。

以上