剣の振り上げ切下し
これも様々な流派が日本には存在しますので、絶対解ではございません。
(掌内)
剣を握るのは、小指、薬指を曲げずに、掌とはさみ持ち、親指のつけ根は剣の峰の延長線の柄の上を包み込む様に上から当てる。手の中の柄は丸い棒でなく四角ポイ柄に空間無く握り込む。左手もほぼ同様!
(構え)
中段の構えが最も自分を守っている構え、
体の中心に剣を保ち、剣先は相手の目線、若しくは喉元を指し示す、相手からは剣の長さが推量り難くなる。
身体の中心を守る心持、腕は曲がらず軽く肘の力が抜け、決して腕を突っ張らない状態。柄の延長は丹田を指すのが良しとする。体までの拳、座った時の膝の距離が疲れず保てる距離、の距離は臍前に有るか、長期戦の場合は前後の脇が締まり、剣先は喉元から水月の間を指し示す。
(振りかぶり)
基本は左足を半歩踏み出し、左手は同期して小指締めて左手伸ばし気味、その力を右手に受けつつ剣先を立て、右足を進めると共に剣を振りかぶる、拳は体の前面で止める。足運びは摺足だが極端な能の様な摺足で無く紙一枚浮かす、異物が有れば避ける程度に!
剣の角度は流派や大刀使い方により複数有り。天を指し示す程立てる場合や、前面からは剣の長さが計れない様柄先を相手に向ける形も有り。その間も有り。
(切込)
ここが最も流派に差が出る所であくまで、一つの手法で、必要なのは相手を切る動作を想定する、素振も単純な上腕等を鍛えるだけの形にしない事。切る先は、立っている相手の眉間の前面を斬るか、脳天から頭蓋骨を上から斬るのが代表的な目標位置、流派とその攻撃時で両方有り得ます。
右足を進めつつ間合を測る、単純な遠心力にしない。右足が出れば右手も出る動き、そのまま右手を伸ばしつつ切下、左手も前に伸ばし、左手を中心の前の円運動と梃子の原理が同調します。
止めた時に左手元の柄は自分の丹田を指し、丹田の力は締める。
言葉の説明では完全では無いが、実際に手を取り合って体感すれば、差は歴然とします。