激坂ヒルクライム | 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

国内Jプロツアー、アジア国際レースを中心に、自転車ロードレース活動をしています。
選手の視点から、ロードレースの面白さをお伝えできればと思います。

昨日は、チームメイトと、テレビにかじり付いた。


そんな面白かったテレビは、勿論自転車レース

ジロデイタリア14ステージだ。


当初予定されていた、クロスティス峠が危険過ぎるということで

代替になったテュラス峠。


湘南ベルマーレ所属 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記
(クロスティス峠)シクロワイヤード


だが、観客たちの抗議によって、道は封鎖

急遽コースが変更された。


日本ではありえないほど、世界では熱狂的な自転車ファンが沢山いる。

その中で、イタリアはまた凄い!


これらを抜かしても、十分厳しいコースだったはずだが。


コースが変更され、距離が更に10キロ短縮はされたが

最後は頂上ゴール、ゾンコランの登りは、予定どうりだ。


このコース変更で、モチベーションを失った選手もいるだろう。

しかし、本当に強い選手は、どんな状況下でも強い!!


それは間違えはない。


ゾンコラン…


日本に例えると、あの、誰もが名物激坂という、富士山あざみのラインよりも

さらに上を行く激坂峠だ。


自転車ロードレースの面白さは沢山あるが

やっぱり山岳ステージは別格に人気がある。


私も好きだ(特に見るほうで(笑))


誰もが、苦しいことを知っているから。


マゾだっていいじゃないか。


なんだかんだ言っても、激坂って自転車乗りの聖地。


ジロ第14ステージは、3人の逃げが6分あったが、ゾンコランに入る前への残り

距離、コース変更の為、いきなり変わった。


その為、逃げとのタイム差を、ゾンコランに入る前に5分以内に

縮める作戦のようだ。

リクイガスが鬼のペースアップ。

一列棒状で、半端なく速い。



画像でしか確認できないが

選手が走っているスピードがどの位なのかはわかる。

アシスト選手としては、ここは仕事の場。

それはわかっていても、あの引きが出来るのは

力があってこそ!


さすが世界のトップレースだ。


さぁ~ゾンコランに入ってからは、総合争いのエース級同士の

ガチの戦い!


これが本当に楽しい。


ゾンコラン用に用意した特別軽いギヤーを付けているとはいえ、

現在総合1位のコンタドールと

総合2位のニーバリ。

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(コンタドールとニーバリ)シクロワイヤード


足のまわり具合は凄い。

軽く走っている感じに見えるが

実は、相当出力は出ている。


これが、現、世界最強同士の走りか。


その凄さがわかってしまうだけあって、TV見ながら熱くなった。


あのスピードから、更にペースアップをしたのは

現在、総合で上位を狙うアントンがアタック!!


速すぎる無謀アタックかと思いきや、ペースが落ちない。


後ろのコンタドールやニーバリが、かなりハイペースで登っているが

差が詰まらない。


強い…


私があざみラインを登っている想像をして見ていたが

どう考えても、あのペースでは登れない。


彼らトップ中のトッププロは、本当に足が回っている。

あの勾配であの速度。

ギヤーかけて踏みたくもなるが違う。


基礎に従ったペダリングは、やっぱり大事だ。

レースは、アントンが、後ろに差を付けてそのままゴール

総合で、4分弱遅れていたアントンを行かせるわけにはいかないだろうが

30秒くらいなら、コンタドールは無理をしないだろう。

明日も、厳しい山岳頂上ゴールだから。


総合2位のニーバリば当然、コンタドールから前でゴールしなくてはいけないわけで

攻めなくてはいけない。

逆に、コンタドールは、アントンを行かせ過ぎない事と、ニーバリから遅れないことが重要。


当然、1秒でも速くゴールをしたいアントンは、ゴールまで全開。

ニーバリはアタック。


でもコンタドールがピッタリマーク!


で、残り2キロ、攻撃をする必要のないコンタドールがなんとアタック!!


マジ?


これは力を見せる為か?

それとも、アントンにもタイムを上げない気か?


コンタドールか?と思いきや、ニーバリが追いついてきた。

流石に総合2位


強い。


しかし、さらにコンタドールがアタック!!

エグイ。。


これは決まった。


アントンば逃げ切って優勝。総合も3位

コンタドール、ニーバリ、アントン強えぇ~


手に汗握るとはこのことだ。


また、唯一日本人で参加している別府選手は

12分遅れの57位。


これって、凄いことなんだけどね。


15ステージも楽しみだニコニコ



ゾンコラン峠は、狭くて勾配が急。

車では厳しいので、チームカーからバイクに乗り換える。


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メカニックが、スペアバイクを担ぐ。



凄い光景だ。


そのチームバイクが、オーバーヒート!!


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(バイクでもオーバーヒートしちゃうほどの激坂)

シクロワイヤード


そんな激坂を自転車でハイスペードで登る選手って…




湘南ベルマーレ所属 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記
(シクロワイヤード)


優勝したアントン



ツールド熊野の前にテンション上がりました。