宗谷岬灯台
宗谷岬の突端から南へ120メートルの高台に、紅白のツートンカラーが鮮やかな「宗谷岬灯台」があります。
灯台の歴史は古く、道内では納沙布岬(根室)、日和山(小樽)に次いで、3番目に建てられ、明治18年(1885)9月25日に初めて点灯されました。当時は石油を光源に使っていたそうです。
灯台の高さは17メートル、海抜約40メートルの位置にあり、白い光は17.5海里(約32㎞)まで達し、宗谷海峡を航行する船舶の重要な目標物となっています。
対岸サハリンのクリリオン岬までは43kmですから、宗谷海峡の中間ラインよりずっと先まで白い光が届いている計算になります。
宗谷岬公園(宗谷岬平和公園)
通称「宗谷岬平和公園」とも言う、この宗谷岬公園は、昭和41年(1966)12月、約3.8ヘクタールの土地を利用して開設されました。
開設当時は、灯台、海軍望楼、石柱に刻んだ最北端の地の碑と数件の売店しかない小規模の公園でした。
しかし、観光客の増加とともに、昭和43年(1968)、「日本最北端の地の碑」が建て替えられるほか、高台に「あけぼの像」が、建立されるなどして“観光名所”としての整備が進み、駐車場やバスレーン、歩道の新設のほか、「間宮林蔵の立像」「宗谷岬音楽碑」、「宗谷岬展望台」などが相次いで建設され、昭和53年(1983)大韓航空機事件後、「祈りの塔」、「宮沢賢治文学碑」が完成。昭和63年(1988)には「日本最北端の地の碑」周辺一帯の整備が行われ大きく変貌した今の姿へとなりました。
また、至る所でみられようになった「アルメリア」の花は、宗谷漁業協同組合の婦人部の皆さんが植栽したのがはじまりで、今では毎年夏には美しい花々が公園を埋め尽くします。
稚内フットパスコースにもなっており、宗谷岬公園から北海道遺産、「宗谷丘陵の周氷河地形」を楽しみながらホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」を通ってゴールする体験などもできます。
日本最北端の地の碑
日本最北端の地の碑は、北緯45度31分22秒、宗谷岬の突端に位置し、まさに日本のてっぺんに建てられています。