5月29日。畑から帰宅後、昼ごはんを食べて、パンを焼いて、買い物して、晩ごはんを午後4時半までに仕込んで、マイ錫ちろりと畑野菜と自家製つぶあんをリュックに入れて、奈良へ。
数日前に確認したら、1席だけ空いているとのことで、運良く入店。
本当に、予約が取れない人気店になりました。
ただ、この日はワンオペと事前に聞いていたので、マイ錫ちろりを持参して、自分が飲むお酒をセルフ燗して、店主に少しでも他のお客さんのお燗をして欲しいと思った次第。
午後6時ちょうどに席に着いて、持参した野菜たちとつぶあんとパンを渡して身軽になってから、いつものおばんざいコースをお願いします。
今日はセルフ燗するからと言って、最初のお酒、悦凱陣(香川)純米無濾過生原酒9年熟成を1合、マイ錫ちろりに注いでもらいます。
いつもは半合ずつ飲むのに?と店主から、もしかしてワンオペだから・・・?と、いきなり図星を突かれたのには驚きました。
自分の席から燗どうこまで、手を伸ばしてセルフ燗。温度計はもちろん使わず、時間と感覚で。
湯温は80度設定とのことですが、思ったより温度の上がりがゆっくりで、最初は温度がうまく決まりませんでした。
おばんざいが数品、素早く提供されます。
白和えには、若いビワが入ってました。甘さはあまりなく、酸味と甘やかな香りと少しの苦味が、白和えで爽やかさを添えています。
キュウリとわかめとイカのさっぱりサラダ。イカの濃厚な旨味が、お酒に合います。
甘めの味付けの五目煮を食べると、火入れ熟成された燗酒が飲みたくなります。
次のお酒、車坂(和歌山)生酛純米酒も、1合をマイ錫ちろりに注いでもらって、セルフ燗。
60度超えてからの味の伸びが、とても良い感じになってきました。
鰯?の南蛮とたっぷり野菜。甘めに炊かれたナスに癒されます。
ガッツリ飛び切り燗を飲みたくなって、日置桜(鳥取)特醸純米酒。
1合をちろりに注いでもらって、じっくり飛び切らせました。
甘めの卵焼きの揚げ出しとスルメの天ぷらに、あおさ海苔のソース。
複雑な味の料理に合うお酒を・・・と、右隣のお客さんが店主にリクエストして、私も考えて・・・。
一致した答えが、このお酒。鯉川(山形)亀治好日番外編のお燗でした。
私も1合注いでもらって、60度超えの熱燗にして、複雑な味の料理に合わせてみましたが、たぶん正解だったと思います。
おばんざいコースのあとに、生らっきょうの天ぷらをお願いしました。
バーニャカウダーソースが独特の味で、生らっきょうの刺激を優しくフォローしてくれています。
〆のお酒は、この日のお昼過ぎに再放送されていた「杜氏の晩酌」を見た影響で、睡龍(奈良)生酛純米熟成酒を1合。
これも飛び切り燗で熱々にして、ほろ酔いの身体に喝を入れました。
新奈さんで5合も飲んだのは初めてだったので、店主に心配されましたが、この日は体調も良くて平気でした。
でもさすがにこれ以上はまずいかなと思って、あとは水を飲んで。
デザートにと注文した、酒粕フレンチトーストを味わいました。
無垢(日置桜の熟成純米酒粕)のソースはもちろん、金柑ジャムと、粒あん(この日持参した自家製)がよく合いました・・・自画自賛ですけど。
結局この日も4時間半のんびり飲んで、よく食べました。
右隣のお客さん(最初とは違う方)とも話が弾んで、左隣に来られたお菓子作りをされている女性に、持参したローズマリーを引き取ってもらって・・・と、新たな出会いもたっぷり楽しめました。
帰りは近鉄経由で、日付が変わる5分前に帰宅。翌朝は蒸し担当で早起き(5時半)確定なので、すぐに布団に入って眠りました。