酒粕フレンチトースト@日本酒とおばんざい 新奈 | ときどき土耕

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月3,4回のお世話で育てる野菜と、食べ物やお酒いろいろ

3月31日。日曜出勤日は早朝からガッツリ仕事でした。

買い物して帰宅後、持参するものをいつものリュックに入れて、15時半過ぎに自宅を出発。天王寺駅からJRで奈良駅へ。

歩いて15分ほどで、今月3回目の訪問となる新奈さんに着きました。

 

 

 

予約していた17時ちょうどに着くと、見たことのある男性お二人が先に入られます。

私もそのあとに入店して着席したら、「ジローさん!」と声をかけられました。何度か阿倍野でもご一緒したことがある、日本酒のめるとこ。の店長さんでした。

 

 

カウンター隅の席について、まずは持参したお土産酒をお渡しします。

前日の竹泉の蔵で購入した、純米吟醸うすにごり生酒。竹泉のにごり酒は珍しいおですが、その中でもうすにごり生酒は超レアアイテム。

ラスト1本だったのを購入して正解でした。

 

 

いつものおばんざいコースをお願いすると、ほどなく料理が出てきました。

たこと分葱のぬた。この日も暑かったからか、器はすでに初夏の装いです。

 

 

ジャガイモとホタルイカの炒め物。ジャガイモは細切りでサクサクの食感です。ペペロンチーノ風味がお酒に合います。

 

 

竹泉うすにごりを冷やでいただいた後は、席の近くにあったこれを。

楽の世(愛知)山廃純米酒。常温でまったり旨味たっぷりの味ですが、ちょい加水の熱めでお燗をしてもらうと、抜群に軽快で旨味酸味のバランスが良くなります。

 

 

カリフラワーとトマトの白和え。ナッツが散らされて面白い食感です。

酒粕も入っているのかな?

 

 

安納芋入り卯の花。赤こんにゃくも入っていて、大好きな味です。

安納芋、焼き芋以外の料理を思いつきませんでしたが、甘くて美味しい。そういえば自宅在庫にまだ畑の安納芋が残っていたのを思い出しました。

 

 

のめとこ店長さんと、席の端同士で話をしつつ、お酒も次々といただきます。

杉勇(山形)生酛純米原酒 庵頑(東京の酒屋さんのPB)29BY。

これもちょい加水で熱めのお燗にしてもらいました。

 

 

お燗が難しい味だったようで、一度出されたお酒を味見して、さらに5度以上熱くしてもらうよう無理を言ってお願いしました。

お酒単体だと苦味がなかなか消えなかったけど、2~3口以降は苦味も気にならなくなり、熱くしてもらったおかげで酸が立ってキリッと切れ良く飲めるようになりました。

東北地方の、これから旬の山菜と一緒に味わいたいお酒です。

 

 

よもぎ麩、紫にんじん、椎茸、かぼちゃ、大根などの焚き合わせ。

日置桜熟成酒粕「無垢」を使った酒粕ソースとともにいただきます。

 

 

かぼちゃのほくほく感と甘味が、酒粕ソースの甘味旨味との相乗効果で癒される美味しさに。

紫にんじんは、まるで奈良漬のような濃い色ですが、味はシンプルに甘味だけで、苦味もなく食べやすかったです。

 

 

安定の旨さとコスパを誇る、妙の華(三重)生酛純米酒チャレンジ90。

生原酒ですが常温熟成で、さらに旨味がレベルアップしています。

もちろん熱燗(加水おまかせ)で、間違いない旨さに。

 

 

赤と金のラベルのお酒も気になって、飲んでみます。

武蔵の里(岡山)山王 雄町純米酒。

 

 

冷や、常温、ぬる燗がおすすめの表記ですが、無視してちょい加水の熱燗でお願いします。

初めて飲むお酒ですが、予想通り熱燗がおすすめでした。

 

 

おばんざいコースのラストは、豪華な5品盛り合わせ。

今年は特に貴重な、いかなごのくぎ煮も少しだけですが添えられていて、今期初いかなごにありつけました。

鰯の柔らか煮、サーモンと菜の花の錦糸巻も、春らしい味わいです。

 

 

このお酒も超レア。日置桜(鳥取)糸白見 無農薬無施肥強力 25BY。

5年熟成させてリリース後、さらに5年熟成したので10年古酒です。

 

 

この糸白見の田んぼについては、色々と経緯を知っているのですが、なかなか言うに言えない内容なので、店主にお話しようかどうか迷って、結局お話せずでした。

確実に言えるのは、これがなくなったら、たぶんもう飲めないということだけでしょうか。

熱々燗が、とにかく旨い。古酒らしくないパワフルな酸と切れの良さに、熟成で練れた押し味。カレー風味のオムレツとの相性も抜群で、スパイス料理を引き立てます。

 

 

糸白見以上の熟成感があるお酒ならと、玉川(京都)山廃純米無濾過生原酒 常温熟成 2015BY(8年熟成)を、加水おまかせの熱燗で。

 

 

チョコレート系の味わいとの相性も良いとのことで、店主から小さなチョコをいただきました。食べて飲むと、確かに合います。

 

 

追加でこの日のおすすめ、ブリ照り焼きニラ炒め添えを。

19時から来られたお二人のお話が興味深く、時々席を立ってまで話をしに行くようになったので、店主がその隣へと席を移動させてくれました。

そこからは、自分の過去の話も交えて日本酒(特に生熟成酒)談議がヒートアップ。22時半までずっと尽きない様々なお話で楽しむことができました。

 

 

〆に酒粕フレンチトーストをお願いしたら、少しの塩と、この日持参して店主に差し上げた、じゃばらジャムとつぶあんがついてました(笑)

酒粕ソースで食べるフレンチトーストだけでも、ほんのり甘くて美味しい上に、塩を少しかけて味変を楽しみました。

今回のじゃばらジャムは、今期一番の出来だったので、隣のお客さんからも「美味しい!」の言葉をもらえて嬉しかったです。

 

22時半になって、前回のように終電で帰るリスクを考えて、この日はこれでお勘定してもらいました。

今回も「え、ほんまに?」と思ってしまうリーズナブルな支払いを済ませて、雨が降りそうな空模様の中をJR奈良駅まで歩いて、時間通りの電車に乗って23時半過ぎに帰宅しました。