暖房もなく、スタジオも機材が倒れたまま動いていたものを使い放送した。DJも来ない。アナウンサー出身で当時はプロデューサーであったがその時にアナウンサーに現役復帰した。数日後少しずつDJの仲間も集まってきた。僕は彼らにこう言った。けっして叫ばないこと。落ち着いた声、トーンで
情報を確実に伝えていくこと。それを約束して欲しいと。ラジオの前の人達は不安でいっぱいのはずだ。どの局をつけても、司会者もDJも叫んでいた。ラジオは情報だけではない。心を伝えるものだ。
これから放送や芸能を目指す若い人達に伝えたいことは、トークの技術やテクニックだけではない。
その根底にはハートがなければならないということを。
ラジオは情報を伝えるだけではない。心を伝えつないでいくのだ。自分がアナウンサーになった時
そしてアナウンサーの現役バリバリの時には気が付かなかったこと、或いは疑問に思っていたこと。
僕は何故アナウンサーになったのか。選ばれたのか。
それは一度引退し、プロデューサーになり、そして震災で再び現役復帰を余儀なくされマイクの前に
戻った時、僕はこのためにアナウンサーになったのかと思った。これが僕の使命だったのだ。
1月17日を前に、そして東北でなくなった方々も含めて冥福をお祈りするとともに、生き残った我々ができること。それぞれの立場で、使命感を持って生きていって欲しいと僕は願う。
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