今回は収穫もあり、全体的にはすばらしい遡行になりました。
しかし、自分にとっては反省点も多く、学ぶ事の多い遡行となりました。
今回は所属している山岳会の仲間8人と西丹沢の西沢下棚沢に行ってきました。
6時に横浜駅を出発し、西丹沢自然教室に8時着。
西丹沢自然教室で登山届けを提出したところ、下棚に入渓するのは今年初めてのグループらしい。
8:15_西丹沢自然教室を出発。吊り橋ってこの歳になってもワクワク。

今回は熊の看板なかったな~。ってことでこちらの看板。チョビ髭?それとも鼻毛?とてもユーモラスな顔に見える。

丹沢の岩は全体的にモロい。今回は前回の鳥屋街沢とは岩質が違ってどうも花崗岩に見える。ちょっと期待しつつ、沢山あるボルダーをみて、うずうず。でも登れる岩ならエリアとして開拓されてるよな~。でも、ちょっと目がいっちゃうな~。

F1までは沢に入らず登山道でアプローチ。天気も良いし今日の沢にも期待が増す。

8:50_F1到着。F1が40mある事は知っていた。登山道からパッと滝が見え始めて「うぁ~高い~!」で、近づいていく。「え!?まだ?」更に近づくと周囲が開けて滝の全貌が見えた。「え~~~~~~!?」むちゃくちゃ高いがな。テンションも上がる上がる♪
早速、沢装備をonしながらルートファインディング。支点は3・4m毎に見えるので基本的には支点をたどって行けば大丈夫そう。ただ、40mもあるので上の方は分からない。「リード?」。勿論、自分が行きますよ~。ホイッスルの合図を決めて、ヌンチャクとハーケンとハンマーを持って「いざ出陣!」。だが、ここで大きなミスを一つした。支点の数を数えていなかったのだ・・・。

以下は反省記(長いので飛ばして下さいな)
______________________________________________
自分にとっては久々のリード。でも、岩は毎週さわってる。沢も久し振りって訳じゃない。「十分登れる。何より40mの滝だぜ?」自分にとっては初めての体験だ。是非とも初見でリードで登りたい。そう思った。
登り始める前に、上に着いた時のホイッスルの合図を決めた。ビレー解除は一回、登ってOKなら2回。待機は連続でピピピ。終了点は滝の上部の砂の中にあるとの情報を貰い、登り始める。肝心のルートの事はあまり聞かない。「ことクライミングに関しては情報なんて無い方が面白いんだよ。」
登り始めた。思ったよりも岩がモロい。そして、かなり滑る。なのでホールドやスタンスを叩きながら慎重に足を選ぶ。一本目にクリップ。「これで安心。あとは楽しむだけ。」
登り始めてしばらくして、自分は岩登りが下手になったと感じた。岩がモロい事も影響していたのかもしれない。確実に乗れるホールドを選んでクライミングしていると片足を高く上げての、乗り込み系3点支持が基本になっている。乗り込んで片足スクワットの要領で立つ。3点支持といっても加重が3点にしっかり分配されていないのが分かる。それに何故か”手に足ムーブ”とかもしている。ボルダリングがしっかり染み付いてしまったようだ。「まぁ今は確実なスタンスやホールドを追っている訳だから大丈夫だけど、これは近々直さないとマズいな~。」
12・3m登った所で、スタンスやホールドが滝の中にしかないようだ。「シャワークライミング?行くしか無いか。」特に考えずに突っ込んでみると思ったよりもシャワークライミングはキツい。まだ水は冷たいし、思ったよりも圧力がある。水の音で何も聞こえないし、ホールドが見えない。水も入ってくる。「登り始めて10m足らずでこれか。」レインウエアのフードをメットの上から被って更に登った。
ようやく、半分ほど登っただろうか。下から何か聞こえる。見ると腰の辺りに手を当てて何か叫んでいる。自分のハーネスに手をかける。あ、ヌンチャクが足りない。「さて、どうしたものか。とりあえず手前の1・2個回収、かつヌンチャクを分解してスリング+カラビナで乗り切ろう。節約すればあと4本で十分足りそう。」そう思いクライムダウンを始めるも上の支点がしっかりしている。「テンション貰って降りた方が楽だ。」ビレーヤーにテンションをくれと叫んで、テンションをかける。と同時に2・3m落ちてビックリする。20mも登ればロープも伸びる。ただ、自分のテンションの掛け方にスポーツクライミングの感覚が残っている事に気がついた。「今のはマズい。今は平気なフリして、今後気を付けることにしよう。」1mほどローワーダウンしてヌンチャクを2本回収。その内の一本は心配なためヌンチャクをバラしてカラビナだけかけておく。
そしてまた登り始める。ヌンチャクは一本、また一本と無くなっていく。終了点でビレーする分を抜くと、ヌンチャク1本とカラビナ1本。スリングはまだ余裕があるからバラせば3クリップ分。残りは10m程度。とりあえず目の前のジャンピングの支点に最後のヌンチャクをバラしたカラビナ+スリングでクリップ。試しにかけたスリングを引っ張ってみる。「しっかり効いている。」これで残りカラビナ2本。
ここから見える支点は1.5mほど先のクラックにハーケンが一つ。更に2mほど先のスラブにスリングによる支点が見える。その先は傾斜が緩くなっているからここからは確認できない。「1.5m先のハーケンだけ飛ばせば何とか行けそうだな。ホールドは良さそうだし、3.5mほど先のスリングにクリップすれば、あとは問題無いな。」そう決めてハーケンにクリップはせず飛ばし、登り始める。
確かにホールドは良い。が、そのホールドはアンダー。乗れると思っていたスタンスは外傾していた。慎重にムーブをおこして目の前のスラブのスリング支点へクリップを試みる。が、ちょっと届かない。ヌンチャクなら引っ掛ける事が出来る距離。でもカラビナ単体はかけられない。「しょうがない、足を変えてもう一伸びするか。」スリングにしっかり手が届いた。「カラビナをかけるか」と、ハーネスに手をやったところでズルっ。
6・7mのフォールだった。「ああ、落ちちゃったな~。割と距離落ちたな。」でも落ちた感覚はいつも通り。何処も異常はなさそう。で、下を覗いてから、再度登り始める。足が滑ったけど、次はあそこどう乗り越えるかな~。「とりあえずあそこまで戻らなきゃ。」最後の支点から3mは下に居た。フリーの癖かハングドックでロープをたぐる。「ん!?」そこで目にしたのは最後にとった支点の輪っかが楕円にひん曲がっている姿。
危機感の到来。「ここはゲレンデじゃない。これはフリークライミングじゃない。」すぐに岩に張り付きテンションをなくす。落ち着くため登るのを止める。「とにかく安全に登らなきゃ。」そこで目の前のヌンチャクを一本回収。また登り始めるも、なかなか登れない。「さっきはもっと楽に登れたハズなんだけど・・・。」そこで、戦意喪失している自分に気が付く。「やばい、俺、ちょっと参ってる。気持ちを切り替えなきゃ。」「登りきったらいくらでも参って良いから、今は登る事だけに集中」と自己暗示。心を殺し、また、登り始める。
しばらく登って最後の支点の所までくると、下でなにやら指示をしている。左に巻けと指示しているのか、直登しろと指示しているのか良く分からない。左には巻くには2mのブランクセクションがある。下からはハーケンを打てと指示している。打てる所を探してみるもスラブなため打てそうな所は無い。自分にとっては直登の方が安全に思えたので、直登するとゼスチャーで伝え登り始める。
今度は先ほど飛ばしたハーケンにヌンチャクでA0して、スラブのスリングをつかみクリップして登る。ようやく、滝の終わりが見えた。「あとは残りのスラブをすいすい登れば良いだけだ。」と思い、頭を空っぽにして登る事に集中する。しかし気が付くと、最後のスラブにてハイステップで手を返してマントリングをしていた。パワーで乗り切るも、また、同じミスを犯している事に気がつく。マントルを返して登りきったが、生きた心地がしない。
登りきった所すぐに終了点が見えたので、そこでセルフをとってホイッスルを鳴らしロープを引き上げてビレーを始める。ビレーを初めてしばらくして目の前の水たまりの岩陰に大きな魚が居る事に気が付いた。「あ、魚だ。」と思ったと同時に自分の違和感に気が付き愕然とする。自分はATCを使わずに素手でロープを引き上げていたのだ。改めてフォールした事による動揺を感じた。「自分では平気なつもりでも動揺していたんだ。」すぐにATCを通してビレーを再開する。あとは何事も無かった。
フリーとアルパインは同じ岩登りでも安全管理や意識が違う。自分はアルパインをスポーツしてしまった事にものすごく反省しなくてはいけない。アルパインのリードはほぼオンサイトだけど、絶対に落ちてはいけないんだ。アルパインはフリーとは楽しみ方の質が違うんだ。自分はスラブに垂れたスリングを掴んでカラビナをクリップするべきだったんだ。テンションをかける事にもっと恐怖を感じるべきなんだ。他にも反省点はあるが、一番反省すべきはアルパインをスポーツしたことだと改めて肝に銘じた。


______________________________________________
下の写真は自分が最後マントルを返してしまった箇所を仲間が登っている写真。自分は足がほぼ手と同じ高さにあった気がする・・・。写真の左下に映っている赤いのは40m下に居る仲間。

イワナを手づかみでゲット!でようやく我に返る事ができた。このイワナは弱っていたので放流。食べても美味しくなさそうだったし。
太陽から元気を集める俺。長時間のシャワークライミングとフォールで身体も心も弱っていました。一時間半近く壁に張り付いていたし、寒いのには特に弱いので。

12:30_F2。流心の右側が登れるらしいが時間もないので巻き。40mの滝を登った後で見ると低く感じるんだけど、オブザベしてみると気持ちが萎えているの感じた。

12:45_F3。2段7m。奥行きがあってとても良い景観。楽な滝なのでホッとする。

12:50_F4。5m。シャワークライム必須な感じ。気温が高ければ登りたいけど、いろいろ余裕がございません。左から巻いて、懸垂下降で沢に戻る。

13:20_F5。3段15m。ロープも出さずにぐいぐい登る。皆頼もしいな~。

途中。流木がゴロゴロしていて、冒険さながら。沢登りの醍醐味だね。

皆で何してる?と思いきや魚とり。川底は砂なので、濁ってもすぐ綺麗になります。余程じゃないと手づかみなんて無理っしょ?

ヘビの顔みたいな大岩。分かるかな?
左から登るとスラブ。右から登ると挟まります。ぐぇ~。

イワナゲット~~~~~~!!
マジっすか?ここでゲットした事が皆の闘志に火をつけた。やればできる!

で、もう一匹ゲット!尺あるんじゃないの~。このイワナは!?
自分はいつも沢にはモンベルのメッシュギアコンテナってかばんで行くんだけど。これ、網にもなります!皆で岩陰に追いつめて、かばんをセットして岩をどけると!ガサガサっって!
とったど~~~。
超興奮したよ。早速記念撮影をしてから、頭を叩いて殺す。移動しながら鮮度を保つためにはこの方が良いらしい。自分は初体験。イワナの頭を叩くとぶるぶる震えて目に力が無くなってご臨終。勉強になります。

14:20_F6。8m。のっけからシャワークライミング!だから寒いって!!やる気でナッキャブル。
そういえば、滝の下ちょっと離れた所には元シカが。西丹沢自然教室の職員さんから後で聞いた話では今年は例年よりも餓死するシカが多いとのこと。それもシカが増え過ぎて食料が無くなったから。丹沢では通常の3~5倍ほどのシカが棲息しているとのこと。シカは体力が無くなると山を登れなくなって沢に集まってしまうため、沢には餓死したシカの死体があるとのこと。亡くなったシカはタヌキなどに食べられ1週間程度で骨だけになってしまうとのことで、匂いがするシカの死体はまだ死んでから一週間以内であるという。ここに人間の死体を置いたら1週間で骨になっちゃうのか。ほんとかいな?今回も匂いがして気が付いた死体は3つほどあったし、前回の鳥屋街沢にもいくつか死体はあったので数が多くて餓死するシカが多いのは納得だけどね。

15:00_2・3mのナメが連続。意外とスラブが怖い。滑ったら下まで落ちちゃうよ~。ってことでスリングを使って引き上げる。

本日4匹目のお魚ゲット!今度はヤマメみたいだ。綺麗な斑点。ヤマメを手で捕まえるなんてやりますな~。じゅるじゅる。次回からは包丁と醤油にワサビは必携だな。

この二股は左右対称で絵になるな~。

ちょくちょく小規模な滝が出現。その内の一つを再びリードする。やっぱりボルダームーブになっちゃうな~。気が付いたらヒールフックしようとしてたよ。フェルトの沢靴じゃ、効く訳ないよ。

16:30_F7。7m。見事なまでにどスラブな滝。こんなモッコリしたスラブがあったらちょっとフリーで登ってみたいな。右から巻いたが、岩はこけこけ。ここら辺からはなんか古代遺跡みたいな雰囲気だった。何か岩丸くなくて皆、直立してたからかな。

16:40_F8。3段8m。右からも左からも登れたが、岩がモロくて注意が必要だった。

17:00_F9。9m。ようやく最後の滝。だんだん暗くなって来て悲壮感が・・・。師匠がリードしてロープをフィックス。今更濡れるのいややっ。使えるものは何でも使って速攻登りきる。

残りの詰め。今回は意外と短くて良かった。

18:30_畦ヶ丸山頂到着。暗くなって来た~~~。

下山開始もナイトハイクに。真っ暗っすわ。20:30頃下山。もうヘトヘトっすわ。

お疲れさまでした。

次回は食べるぞ!あれ?これ皆ヤマメか?

しかし、自分にとっては反省点も多く、学ぶ事の多い遡行となりました。
今回は所属している山岳会の仲間8人と西丹沢の西沢下棚沢に行ってきました。
6時に横浜駅を出発し、西丹沢自然教室に8時着。
西丹沢自然教室で登山届けを提出したところ、下棚に入渓するのは今年初めてのグループらしい。
8:15_西丹沢自然教室を出発。吊り橋ってこの歳になってもワクワク。

今回は熊の看板なかったな~。ってことでこちらの看板。チョビ髭?それとも鼻毛?とてもユーモラスな顔に見える。

丹沢の岩は全体的にモロい。今回は前回の鳥屋街沢とは岩質が違ってどうも花崗岩に見える。ちょっと期待しつつ、沢山あるボルダーをみて、うずうず。でも登れる岩ならエリアとして開拓されてるよな~。でも、ちょっと目がいっちゃうな~。

F1までは沢に入らず登山道でアプローチ。天気も良いし今日の沢にも期待が増す。

8:50_F1到着。F1が40mある事は知っていた。登山道からパッと滝が見え始めて「うぁ~高い~!」で、近づいていく。「え!?まだ?」更に近づくと周囲が開けて滝の全貌が見えた。「え~~~~~~!?」むちゃくちゃ高いがな。テンションも上がる上がる♪
早速、沢装備をonしながらルートファインディング。支点は3・4m毎に見えるので基本的には支点をたどって行けば大丈夫そう。ただ、40mもあるので上の方は分からない。「リード?」。勿論、自分が行きますよ~。ホイッスルの合図を決めて、ヌンチャクとハーケンとハンマーを持って「いざ出陣!」。だが、ここで大きなミスを一つした。支点の数を数えていなかったのだ・・・。

以下は反省記(長いので飛ばして下さいな)
______________________________________________
自分にとっては久々のリード。でも、岩は毎週さわってる。沢も久し振りって訳じゃない。「十分登れる。何より40mの滝だぜ?」自分にとっては初めての体験だ。是非とも初見でリードで登りたい。そう思った。
登り始める前に、上に着いた時のホイッスルの合図を決めた。ビレー解除は一回、登ってOKなら2回。待機は連続でピピピ。終了点は滝の上部の砂の中にあるとの情報を貰い、登り始める。肝心のルートの事はあまり聞かない。「ことクライミングに関しては情報なんて無い方が面白いんだよ。」
登り始めた。思ったよりも岩がモロい。そして、かなり滑る。なのでホールドやスタンスを叩きながら慎重に足を選ぶ。一本目にクリップ。「これで安心。あとは楽しむだけ。」
登り始めてしばらくして、自分は岩登りが下手になったと感じた。岩がモロい事も影響していたのかもしれない。確実に乗れるホールドを選んでクライミングしていると片足を高く上げての、乗り込み系3点支持が基本になっている。乗り込んで片足スクワットの要領で立つ。3点支持といっても加重が3点にしっかり分配されていないのが分かる。それに何故か”手に足ムーブ”とかもしている。ボルダリングがしっかり染み付いてしまったようだ。「まぁ今は確実なスタンスやホールドを追っている訳だから大丈夫だけど、これは近々直さないとマズいな~。」
12・3m登った所で、スタンスやホールドが滝の中にしかないようだ。「シャワークライミング?行くしか無いか。」特に考えずに突っ込んでみると思ったよりもシャワークライミングはキツい。まだ水は冷たいし、思ったよりも圧力がある。水の音で何も聞こえないし、ホールドが見えない。水も入ってくる。「登り始めて10m足らずでこれか。」レインウエアのフードをメットの上から被って更に登った。
ようやく、半分ほど登っただろうか。下から何か聞こえる。見ると腰の辺りに手を当てて何か叫んでいる。自分のハーネスに手をかける。あ、ヌンチャクが足りない。「さて、どうしたものか。とりあえず手前の1・2個回収、かつヌンチャクを分解してスリング+カラビナで乗り切ろう。節約すればあと4本で十分足りそう。」そう思いクライムダウンを始めるも上の支点がしっかりしている。「テンション貰って降りた方が楽だ。」ビレーヤーにテンションをくれと叫んで、テンションをかける。と同時に2・3m落ちてビックリする。20mも登ればロープも伸びる。ただ、自分のテンションの掛け方にスポーツクライミングの感覚が残っている事に気がついた。「今のはマズい。今は平気なフリして、今後気を付けることにしよう。」1mほどローワーダウンしてヌンチャクを2本回収。その内の一本は心配なためヌンチャクをバラしてカラビナだけかけておく。
そしてまた登り始める。ヌンチャクは一本、また一本と無くなっていく。終了点でビレーする分を抜くと、ヌンチャク1本とカラビナ1本。スリングはまだ余裕があるからバラせば3クリップ分。残りは10m程度。とりあえず目の前のジャンピングの支点に最後のヌンチャクをバラしたカラビナ+スリングでクリップ。試しにかけたスリングを引っ張ってみる。「しっかり効いている。」これで残りカラビナ2本。
ここから見える支点は1.5mほど先のクラックにハーケンが一つ。更に2mほど先のスラブにスリングによる支点が見える。その先は傾斜が緩くなっているからここからは確認できない。「1.5m先のハーケンだけ飛ばせば何とか行けそうだな。ホールドは良さそうだし、3.5mほど先のスリングにクリップすれば、あとは問題無いな。」そう決めてハーケンにクリップはせず飛ばし、登り始める。
確かにホールドは良い。が、そのホールドはアンダー。乗れると思っていたスタンスは外傾していた。慎重にムーブをおこして目の前のスラブのスリング支点へクリップを試みる。が、ちょっと届かない。ヌンチャクなら引っ掛ける事が出来る距離。でもカラビナ単体はかけられない。「しょうがない、足を変えてもう一伸びするか。」スリングにしっかり手が届いた。「カラビナをかけるか」と、ハーネスに手をやったところでズルっ。
6・7mのフォールだった。「ああ、落ちちゃったな~。割と距離落ちたな。」でも落ちた感覚はいつも通り。何処も異常はなさそう。で、下を覗いてから、再度登り始める。足が滑ったけど、次はあそこどう乗り越えるかな~。「とりあえずあそこまで戻らなきゃ。」最後の支点から3mは下に居た。フリーの癖かハングドックでロープをたぐる。「ん!?」そこで目にしたのは最後にとった支点の輪っかが楕円にひん曲がっている姿。
危機感の到来。「ここはゲレンデじゃない。これはフリークライミングじゃない。」すぐに岩に張り付きテンションをなくす。落ち着くため登るのを止める。「とにかく安全に登らなきゃ。」そこで目の前のヌンチャクを一本回収。また登り始めるも、なかなか登れない。「さっきはもっと楽に登れたハズなんだけど・・・。」そこで、戦意喪失している自分に気が付く。「やばい、俺、ちょっと参ってる。気持ちを切り替えなきゃ。」「登りきったらいくらでも参って良いから、今は登る事だけに集中」と自己暗示。心を殺し、また、登り始める。
しばらく登って最後の支点の所までくると、下でなにやら指示をしている。左に巻けと指示しているのか、直登しろと指示しているのか良く分からない。左には巻くには2mのブランクセクションがある。下からはハーケンを打てと指示している。打てる所を探してみるもスラブなため打てそうな所は無い。自分にとっては直登の方が安全に思えたので、直登するとゼスチャーで伝え登り始める。
今度は先ほど飛ばしたハーケンにヌンチャクでA0して、スラブのスリングをつかみクリップして登る。ようやく、滝の終わりが見えた。「あとは残りのスラブをすいすい登れば良いだけだ。」と思い、頭を空っぽにして登る事に集中する。しかし気が付くと、最後のスラブにてハイステップで手を返してマントリングをしていた。パワーで乗り切るも、また、同じミスを犯している事に気がつく。マントルを返して登りきったが、生きた心地がしない。
登りきった所すぐに終了点が見えたので、そこでセルフをとってホイッスルを鳴らしロープを引き上げてビレーを始める。ビレーを初めてしばらくして目の前の水たまりの岩陰に大きな魚が居る事に気が付いた。「あ、魚だ。」と思ったと同時に自分の違和感に気が付き愕然とする。自分はATCを使わずに素手でロープを引き上げていたのだ。改めてフォールした事による動揺を感じた。「自分では平気なつもりでも動揺していたんだ。」すぐにATCを通してビレーを再開する。あとは何事も無かった。
フリーとアルパインは同じ岩登りでも安全管理や意識が違う。自分はアルパインをスポーツしてしまった事にものすごく反省しなくてはいけない。アルパインのリードはほぼオンサイトだけど、絶対に落ちてはいけないんだ。アルパインはフリーとは楽しみ方の質が違うんだ。自分はスラブに垂れたスリングを掴んでカラビナをクリップするべきだったんだ。テンションをかける事にもっと恐怖を感じるべきなんだ。他にも反省点はあるが、一番反省すべきはアルパインをスポーツしたことだと改めて肝に銘じた。


______________________________________________
下の写真は自分が最後マントルを返してしまった箇所を仲間が登っている写真。自分は足がほぼ手と同じ高さにあった気がする・・・。写真の左下に映っている赤いのは40m下に居る仲間。

イワナを手づかみでゲット!でようやく我に返る事ができた。このイワナは弱っていたので放流。食べても美味しくなさそうだったし。
太陽から元気を集める俺。長時間のシャワークライミングとフォールで身体も心も弱っていました。一時間半近く壁に張り付いていたし、寒いのには特に弱いので。

12:30_F2。流心の右側が登れるらしいが時間もないので巻き。40mの滝を登った後で見ると低く感じるんだけど、オブザベしてみると気持ちが萎えているの感じた。

12:45_F3。2段7m。奥行きがあってとても良い景観。楽な滝なのでホッとする。

12:50_F4。5m。シャワークライム必須な感じ。気温が高ければ登りたいけど、いろいろ余裕がございません。左から巻いて、懸垂下降で沢に戻る。

13:20_F5。3段15m。ロープも出さずにぐいぐい登る。皆頼もしいな~。

途中。流木がゴロゴロしていて、冒険さながら。沢登りの醍醐味だね。

皆で何してる?と思いきや魚とり。川底は砂なので、濁ってもすぐ綺麗になります。余程じゃないと手づかみなんて無理っしょ?

ヘビの顔みたいな大岩。分かるかな?
左から登るとスラブ。右から登ると挟まります。ぐぇ~。

イワナゲット~~~~~~!!
マジっすか?ここでゲットした事が皆の闘志に火をつけた。やればできる!

で、もう一匹ゲット!尺あるんじゃないの~。このイワナは!?
自分はいつも沢にはモンベルのメッシュギアコンテナってかばんで行くんだけど。これ、網にもなります!皆で岩陰に追いつめて、かばんをセットして岩をどけると!ガサガサっって!
とったど~~~。
超興奮したよ。早速記念撮影をしてから、頭を叩いて殺す。移動しながら鮮度を保つためにはこの方が良いらしい。自分は初体験。イワナの頭を叩くとぶるぶる震えて目に力が無くなってご臨終。勉強になります。

14:20_F6。8m。のっけからシャワークライミング!だから寒いって!!やる気でナッキャブル。
そういえば、滝の下ちょっと離れた所には元シカが。西丹沢自然教室の職員さんから後で聞いた話では今年は例年よりも餓死するシカが多いとのこと。それもシカが増え過ぎて食料が無くなったから。丹沢では通常の3~5倍ほどのシカが棲息しているとのこと。シカは体力が無くなると山を登れなくなって沢に集まってしまうため、沢には餓死したシカの死体があるとのこと。亡くなったシカはタヌキなどに食べられ1週間程度で骨だけになってしまうとのことで、匂いがするシカの死体はまだ死んでから一週間以内であるという。ここに人間の死体を置いたら1週間で骨になっちゃうのか。ほんとかいな?今回も匂いがして気が付いた死体は3つほどあったし、前回の鳥屋街沢にもいくつか死体はあったので数が多くて餓死するシカが多いのは納得だけどね。

15:00_2・3mのナメが連続。意外とスラブが怖い。滑ったら下まで落ちちゃうよ~。ってことでスリングを使って引き上げる。

本日4匹目のお魚ゲット!今度はヤマメみたいだ。綺麗な斑点。ヤマメを手で捕まえるなんてやりますな~。じゅるじゅる。次回からは包丁と醤油にワサビは必携だな。

この二股は左右対称で絵になるな~。

ちょくちょく小規模な滝が出現。その内の一つを再びリードする。やっぱりボルダームーブになっちゃうな~。気が付いたらヒールフックしようとしてたよ。フェルトの沢靴じゃ、効く訳ないよ。

16:30_F7。7m。見事なまでにどスラブな滝。こんなモッコリしたスラブがあったらちょっとフリーで登ってみたいな。右から巻いたが、岩はこけこけ。ここら辺からはなんか古代遺跡みたいな雰囲気だった。何か岩丸くなくて皆、直立してたからかな。

16:40_F8。3段8m。右からも左からも登れたが、岩がモロくて注意が必要だった。

17:00_F9。9m。ようやく最後の滝。だんだん暗くなって来て悲壮感が・・・。師匠がリードしてロープをフィックス。今更濡れるのいややっ。使えるものは何でも使って速攻登りきる。

残りの詰め。今回は意外と短くて良かった。

18:30_畦ヶ丸山頂到着。暗くなって来た~~~。

下山開始もナイトハイクに。真っ暗っすわ。20:30頃下山。もうヘトヘトっすわ。

お疲れさまでした。

次回は食べるぞ!あれ?これ皆ヤマメか?

横パン仲間7人と瑞牆でボルダリングしてきた。
朝5時に横浜発。
須玉降りた後のローソンで他のメンバーと落ち合い9時過ぎには瑞牆に到着。
自分は瑞牆に初めて来たけどヤバいね~。
岩・岩・岩でテンション上がりまくり。
ほしけんが自分の代わりに表現してくれました。
わんだほー!

まずは、皇帝岩でアップ。
花崗岩のこのマイルドな触り心地。
ん~最高!いい~ね~花崗岩。
この岩には、初段や二段もあるんだけど誰も触らず。
瑞牆には面白い課題がいっぱいあるから我慢です。
十分面白そうに見えたけど、後に納得。
適当にアップして移動。

インドラ/阿修羅のある岩へ
”阿修羅”(初段)は今回のお目当ての課題の一つ。
クラックを使った体幹系ムーブとポケットでのマントル?の有名課題。
自分にとって下部は得意系らしくすんなりとリップ下のポケットまでは到達も、その先がダメ。
ほしけん、デカあべちゃんが完登。
背中が超ヨレた~。
次はいけそう。

MTIくんはここで風邪によりダウン。
駐車場にもどり昼食タイム。
自分はギアマニア=ナベちゃんの燃料アルコールをつかったMSRのコンロに興味津々。
使ったお茶漬けパスタはなかなかいいいっすな。
やまのぼらーとして勉強させてもらいましたよ。
百鬼夜行/高野聖のある岩へ
文句なしにカッコいいいわ。
早速、高野聖を触るも一手目が止まらない。
ランジだけやっても出来ない。
カッコいいラインだからこの課題は登りたいな~ってことで前向きに諦めた。
デカあべちゃんがドラマを作り、ほしけんが完登。
痛みに耐えて良く頑張った!!おめでとう。
2人ともいいもの見させてくれて、ありがとう。
自分は隣の一級だけorz。

千里眼のある岩へ
千里眼を触るも無い感じ。
隣の4級を一撃して、ほしけん、デカあべちゃんとカラクリクリカラへ。
カラクリよりもクリカラの方が面白そうってことで、クリカラのムーブ解析。
3人よれば文殊の知恵?リーチムーブであっというまに解決。
ほしけんの力強いサポートもあり、今度は自分が一抜け。
デカあべちゃんも完登。
今日のデカあべちゃんは自分が見た中で過去最強ver.。
繰り出すムーブもパフォーマンスも最高!!
帰りがけに”美しき日”を見学。
この課題も面白そう。
瑞牆は今までの岩場の中で一番楽しかったので、また行きたい。
お疲れさまでした

帰りに、八王子バイパスの降りたところでYSTさんが28kmのスピード違反で捕まりました。
みなさん気を抜かずに・・・。
YSTさん運転ありがとう。
朝5時に横浜発。
須玉降りた後のローソンで他のメンバーと落ち合い9時過ぎには瑞牆に到着。
自分は瑞牆に初めて来たけどヤバいね~。
岩・岩・岩でテンション上がりまくり。
ほしけんが自分の代わりに表現してくれました。
わんだほー!

まずは、皇帝岩でアップ。
花崗岩のこのマイルドな触り心地。
ん~最高!いい~ね~花崗岩。
この岩には、初段や二段もあるんだけど誰も触らず。
瑞牆には面白い課題がいっぱいあるから我慢です。
十分面白そうに見えたけど、後に納得。
適当にアップして移動。

インドラ/阿修羅のある岩へ
”阿修羅”(初段)は今回のお目当ての課題の一つ。
クラックを使った体幹系ムーブとポケットでのマントル?の有名課題。
自分にとって下部は得意系らしくすんなりとリップ下のポケットまでは到達も、その先がダメ。
ほしけん、デカあべちゃんが完登。
背中が超ヨレた~。
次はいけそう。

MTIくんはここで風邪によりダウン。
駐車場にもどり昼食タイム。
自分はギアマニア=ナベちゃんの燃料アルコールをつかったMSRのコンロに興味津々。
使ったお茶漬けパスタはなかなかいいいっすな。
やまのぼらーとして勉強させてもらいましたよ。
百鬼夜行/高野聖のある岩へ
文句なしにカッコいいいわ。
早速、高野聖を触るも一手目が止まらない。
ランジだけやっても出来ない。
カッコいいラインだからこの課題は登りたいな~ってことで前向きに諦めた。
デカあべちゃんがドラマを作り、ほしけんが完登。
痛みに耐えて良く頑張った!!おめでとう。
2人ともいいもの見させてくれて、ありがとう。
自分は隣の一級だけorz。

千里眼のある岩へ
千里眼を触るも無い感じ。
隣の4級を一撃して、ほしけん、デカあべちゃんとカラクリクリカラへ。
カラクリよりもクリカラの方が面白そうってことで、クリカラのムーブ解析。
3人よれば文殊の知恵?リーチムーブであっというまに解決。
ほしけんの力強いサポートもあり、今度は自分が一抜け。
デカあべちゃんも完登。
今日のデカあべちゃんは自分が見た中で過去最強ver.。
繰り出すムーブもパフォーマンスも最高!!
帰りがけに”美しき日”を見学。
この課題も面白そう。
瑞牆は今までの岩場の中で一番楽しかったので、また行きたい。
お疲れさまでした

帰りに、八王子バイパスの降りたところでYSTさんが28kmのスピード違反で捕まりました。
みなさん気を抜かずに・・・。
YSTさん運転ありがとう。
GW最終日は横パン仲間3人と湯河原幕岩でボルダリング。
現地でさらに4人と落ち合う。
入り口でゴールデンオレンジとキュウイを買う。
湯河原ではキュウイも作っているらしい。
両方ともたっぷり入って各200円。
果物好きにはたまらんね。
まず向かったのは貝殻岩のあるエリア。
貝殻岩は御岳で言えば忍者岩のような存在のメインの岩場。
”サブウェイ”(2段)を触る。
前回ムーブは出来ていたので期待大だったけど、全然ダメー。
スローパーを使う課題は時期的にもう厳しいな~。
前回よりも格段に難しく感じた。
なので本気トライせずに練習モードへ。
普段、その日落とす気が無いのに練習なんかしないから、全くやる気が出ない。
なので、前々回から宿題にしていた5級の課題をようやく落として桜岩へ移動。
桜岩は初めて訪れるのでちょっとワクワク。
アプローチ中に前を横切る茶色い生き物に遭遇。
皆曰く、イタチ。
ほんとかよ?
イヌ か リス か ネコ か タヌキ じゃないの~。
キジ か サル か シカ か ネズミ じゃないの~。
自分はそこらに転がる岩に夢中で全く見てなかった。
いいな~イタチ。見たいな~イタチ。出てこ~イタチ。
うらやましいっす。
お、前を見ると今度はアオダイショウ。
自分の身長くらいある!(盛ってないよ~)
あんなに大きいヘビはきっと動物園にしか居ないな。
しかも動き速っ。
そうこうする内に桜岩が見えて来た。

桜岩ではまずのっぺり(3級)から触った。
コレは難しいですな。
スタートで一苦労。
しかもマントルで岩が欠けて左足を強打。
次はカンテ(4級)手順を間違えて2撃。
トポには親切に手順を間違えるなって書いてあるのに~。
”ノース”2級はOS。
マントルで今度は足がつった。
(勿論、隣の6級のガバサイドホールドは使ってないよ)
ランジっぽい2級は2撃。
結局、”のっぺり”が一番難しく面白い。
次は河原岩へ

ここでは”山女”(一級)を触る。
なかなか面白そう。
で、ムーブを探る。
時間は多少かかったが何とかムーブが作れたので、本気トライ。
今までトライした一級の中では最難。
3回の本気トライでも登れず帰路に。
完登したかったな~。
ま、登れない日もあるか。

おつかれさまでした。
現地でさらに4人と落ち合う。
入り口でゴールデンオレンジとキュウイを買う。
湯河原ではキュウイも作っているらしい。
両方ともたっぷり入って各200円。
果物好きにはたまらんね。
まず向かったのは貝殻岩のあるエリア。
貝殻岩は御岳で言えば忍者岩のような存在のメインの岩場。
”サブウェイ”(2段)を触る。
前回ムーブは出来ていたので期待大だったけど、全然ダメー。
スローパーを使う課題は時期的にもう厳しいな~。
前回よりも格段に難しく感じた。
なので本気トライせずに練習モードへ。
普段、その日落とす気が無いのに練習なんかしないから、全くやる気が出ない。
なので、前々回から宿題にしていた5級の課題をようやく落として桜岩へ移動。
桜岩は初めて訪れるのでちょっとワクワク。
アプローチ中に前を横切る茶色い生き物に遭遇。
皆曰く、イタチ。
ほんとかよ?
イヌ か リス か ネコ か タヌキ じゃないの~。
キジ か サル か シカ か ネズミ じゃないの~。
自分はそこらに転がる岩に夢中で全く見てなかった。
いいな~イタチ。見たいな~イタチ。出てこ~イタチ。
うらやましいっす。
お、前を見ると今度はアオダイショウ。
自分の身長くらいある!(盛ってないよ~)
あんなに大きいヘビはきっと動物園にしか居ないな。
しかも動き速っ。
そうこうする内に桜岩が見えて来た。

桜岩ではまずのっぺり(3級)から触った。
コレは難しいですな。
スタートで一苦労。
しかもマントルで岩が欠けて左足を強打。
次はカンテ(4級)手順を間違えて2撃。
トポには親切に手順を間違えるなって書いてあるのに~。
”ノース”2級はOS。
マントルで今度は足がつった。
(勿論、隣の6級のガバサイドホールドは使ってないよ)
ランジっぽい2級は2撃。
結局、”のっぺり”が一番難しく面白い。
次は河原岩へ

ここでは”山女”(一級)を触る。
なかなか面白そう。
で、ムーブを探る。
時間は多少かかったが何とかムーブが作れたので、本気トライ。
今までトライした一級の中では最難。
3回の本気トライでも登れず帰路に。
完登したかったな~。
ま、登れない日もあるか。

おつかれさまでした。
山もいいね~。
今回はGWの5/1.2.3に八ヶ岳を縦走してきました。
メンバーは所属している山岳会の仲間7人と。
天気に恵まれ、最高の山旅となりました。
1日目
_______________________________________________
7:00_横浜発。GWなので渋滞が心配。でも、12:00前には美濃戸口に到着。途中のSAで買ったプリンとシュークリームがうまかった。自分は甘いものには目がない。とくにクリームには!あとアンコも!それから~。

12:00_美濃戸口を出発。山旅ビフォアを撮影後、身支度して登山届けを提出。登山口には例によってこの看板。八ヶ岳の熊は先週の丹沢よりも凶暴そう。でも今回は山の武器「たけ」を持っているから出て来たら一撃してやるぜぇ。エイエイ。

13:00_やまのこ村到着。やまのこ村の屋根は三角形。背景の阿弥陀岳を強調する見事なコンポジション。まさに「やま」。そして、少し先にある赤岳山荘で昼飯大休止。ここのストーブはブーブー。エンジンルームに薪を焼べるという見事なクオリティーに感心。

13:40_赤岳山荘出発。今回は赤岳鉱泉にベースを設けての縦走なので、北沢方面へ。各自荷物は20kg程度。アルパインクライミングじゃ無いから軽いなぁ。(重いけど、重くない!)

途中_大同心が見えてきた。写真中央に見える突き出た岩壁がそれ、八ヶ岳冬期アルパインの代表格らしい。実際見ると、登ってみたくなるな~。赤岳鉱泉はこの方向。師匠の「テン場まであと15分」攻撃に警戒。天気も良いし、焦らずゆっくりでいいしょ。

16:00_赤岳鉱泉到着。テント2張りを建てて、かんぱ~い。明るい時間から、しかも、山で飲むビールは最高。夕食の献立は、たらこパスタ/麻婆春雨(豚バラ、ニラ入り)/海藻サラダ(キュウリ入り)。意外とメニューの相性が良く、皆満足したみたい。食当としては嬉しいなぁ。明日は早いため宴会もそこそこ、歯を磨いて9時には就寝。天気が良いので星も綺麗だった。写真が撮れないのが残念。

2日目
_______________________________________________
3:30_起床。外は月明かりでほんのり明るい。今日も天気が良さそう。
早速朝食のうどんを作る。豚バラ、油揚げ、山菜、わかめ入り。これ、旨っ。

5:20_赤岳鉱泉を出発。準備に手間取って予定より20分遅れ。

森林限界を越えると、これから縦走する山々が見える。好天の八ヶ岳は初めてなのでテンション上がるな~。トレースをたどって赤岩の頭を目指す。傾斜がキツく下降する人は大変そう。

7:00_赤岩の頭に到着。八ヶ岳に来た甲斐があったな~。

赤岩の頭からの動画。ここから赤岳まで縦走すると思うと、ニヤニヤしちゃうな~。
次は硫黄岳を目指す。稜線には目印のケルンがポツポツと見える。後ろを振り返ると、左から横岳、赤岳、阿弥陀岳が見える。更に後ろには南アルプスの山々が!天気が良いのにはスパシーボ!

7:30_硫黄岳到着。山頂が平で広い。あまりに広いから山頂って感じがしない。岳じゃなくて丘の方がいいんじゃないかな。でも、風景は最高。ここもムービーかパノラマで撮っておけば良かった。

硫黄岳の爆裂火口。どーん。

硫黄岳から横岳・赤岳へ。ケルンは2m近くの高さがあり、標識もついている。いつも今日みたいな天気だったら必要ないけど、前回縦走したときはこのケルンに助けられた。ケルンどーん。

目指す赤岳はかなり先。でも、見通しのきく縦走も楽しい。今から、あそこに行くんだ!!

8:00_硫黄岳山荘に到着。途中での「ケルンな俺」と「青空な俺」。

8:20_硫黄岳山荘を出発して横岳を目指す。空に近いせいなのか、影が空と同じ色。不思議な見え方をしてる。この先に、今回の縦走で一番の難所が待ち受けている。

横岳手前の難所。通称「カニの横ばい」。無雪期はトラバース出来るんだけど、今回はトレースも無いしリッジを行った方が良さそう。アイゼンを装着しての岩登りに慣れていないから、怖かったなぁ~。

9:30_横岳奥ノ院(山頂)に到着。写真中央は仲間の一人。カラクラバ(目出帽)をフェルトで自作したらしいんだけど、すれ違う人は皆不思議そう。怪人?正義の味方?。え~、答えは今から30分後に分かります。
目指す赤岳!

9:45_奥ノ院を出発。稜線をたどって赤岳へ。

10:00_三叉峰(さんしゃほう)に到着。方向を示す看板が硫黄岳(Mt.Io)、赤岳(Mt.Aka)になってた。”イオ”と”アカ”っって!どうせなら硫黄も赤も英訳してほしいな。赤岳はMt.Red。ん?Mt.Red?山レッド?天体戦士サンレッド!!じゃぁ、あの青いマスクの人は?ウェザーブルーだ!
知らない人はいいんだけどね・・・。

10:40_二十三夜峰(中山尾根脇)を下ると正面に赤岳が見えて来た。

11:10_赤岳展望荘到着。展望荘からは赤岳にオーロラのような虹がかかっているのがみえた。後で調べてみたら、太陽の周りに出来る虹は暈(かさ)の一種で白虹(はっこう、しろにじ)というらしく厳密には虹と違うみたい。アーチが逆になってるし、通常とは反対の配色だから不思議。普通は赤が下でしょ?

赤岳に向けての最後の登り。斜度がそこそこある上に凍ってます。上部は快適。

12:00_赤岳山頂到着。赤岳の山頂には赤岳頂上小屋がある。外壁西面が鉄板で覆われていて要塞みたい。防錆塗料と空と雪の配色がとても良い。

12:30_赤岳出発。後は下山だけなんだけど、斜面が凍ってます。重心を後ろにすると尻餅ついて滑ってしまうので、怖くても気持ち前屈み。

文三郎尾根を通過中。見返すと思わず登り返したくなるような素敵な斜面。あの先はきっと天国に続いているので、迷わず下山。下界は緑でいいっすわ。

14:00_行者小屋到着。軽アイゼンでの恐怖に打ち勝って、良く頑張った!
14:20_行者小屋出発。自分は食当なので先にテン場へ向かう。途中シリセードでかっ飛ばしたら15分で赤岳鉱泉に到着。

15:00_赤岳鉱泉着。今晩の献立は、パエリヤ/ハンバーグ/野菜炒め(ニンニクの芽、ベーコン)/海藻サラダ(キュウリ入り)。用意をしながら早速、かんぱーい!何度も何度でも言いますが、山で飲むビールは旨い~。明日は下山と帰宅だけなのでがっつり飲み食い。期待のパエリヤはそこそこ旨かった。後片付けが大変だから定番メニュー入りはしないけど、山行直前にバタバタしてたら用意するのが楽だからアリだな。

3日目
_______________________________________________
5:30_起床。朝食はフランスパンを焼いてスープにウィンナー。食後にコーヒーで優雅な朝食。最終日の朝食としてはメニューとして最高だと思うなぁ。ここで食当の役割を全う。
7:00_赤岳鉱泉出発。丁度、大同心から朝日が射して来た。さ、帰るか。

途中でカモシカに遭遇。かつて無い至近距離での遭遇でテンション上がるも、よぉく見ると普通のシカの方が戦闘力高そうでカッコいいな。イノシシを大きくしたみたいだし。

8:40_赤岳山荘着。帰りは荷物も軽いし、あっという間。
9:40_美濃戸口着。下山の報告をして、山旅アフターを撮影。帰りは鹿の湯に入って16:00時には横浜着。

おつかれさまでした。

今回はGWの5/1.2.3に八ヶ岳を縦走してきました。
メンバーは所属している山岳会の仲間7人と。
天気に恵まれ、最高の山旅となりました。
1日目
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7:00_横浜発。GWなので渋滞が心配。でも、12:00前には美濃戸口に到着。途中のSAで買ったプリンとシュークリームがうまかった。自分は甘いものには目がない。とくにクリームには!あとアンコも!それから~。

12:00_美濃戸口を出発。山旅ビフォアを撮影後、身支度して登山届けを提出。登山口には例によってこの看板。八ヶ岳の熊は先週の丹沢よりも凶暴そう。でも今回は山の武器「たけ」を持っているから出て来たら一撃してやるぜぇ。エイエイ。

13:00_やまのこ村到着。やまのこ村の屋根は三角形。背景の阿弥陀岳を強調する見事なコンポジション。まさに「やま」。そして、少し先にある赤岳山荘で昼飯大休止。ここのストーブはブーブー。エンジンルームに薪を焼べるという見事なクオリティーに感心。

13:40_赤岳山荘出発。今回は赤岳鉱泉にベースを設けての縦走なので、北沢方面へ。各自荷物は20kg程度。アルパインクライミングじゃ無いから軽いなぁ。(重いけど、重くない!)

途中_大同心が見えてきた。写真中央に見える突き出た岩壁がそれ、八ヶ岳冬期アルパインの代表格らしい。実際見ると、登ってみたくなるな~。赤岳鉱泉はこの方向。師匠の「テン場まであと15分」攻撃に警戒。天気も良いし、焦らずゆっくりでいいしょ。

16:00_赤岳鉱泉到着。テント2張りを建てて、かんぱ~い。明るい時間から、しかも、山で飲むビールは最高。夕食の献立は、たらこパスタ/麻婆春雨(豚バラ、ニラ入り)/海藻サラダ(キュウリ入り)。意外とメニューの相性が良く、皆満足したみたい。食当としては嬉しいなぁ。明日は早いため宴会もそこそこ、歯を磨いて9時には就寝。天気が良いので星も綺麗だった。写真が撮れないのが残念。

2日目
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3:30_起床。外は月明かりでほんのり明るい。今日も天気が良さそう。
早速朝食のうどんを作る。豚バラ、油揚げ、山菜、わかめ入り。これ、旨っ。

5:20_赤岳鉱泉を出発。準備に手間取って予定より20分遅れ。

森林限界を越えると、これから縦走する山々が見える。好天の八ヶ岳は初めてなのでテンション上がるな~。トレースをたどって赤岩の頭を目指す。傾斜がキツく下降する人は大変そう。

7:00_赤岩の頭に到着。八ヶ岳に来た甲斐があったな~。

赤岩の頭からの動画。ここから赤岳まで縦走すると思うと、ニヤニヤしちゃうな~。
次は硫黄岳を目指す。稜線には目印のケルンがポツポツと見える。後ろを振り返ると、左から横岳、赤岳、阿弥陀岳が見える。更に後ろには南アルプスの山々が!天気が良いのにはスパシーボ!

7:30_硫黄岳到着。山頂が平で広い。あまりに広いから山頂って感じがしない。岳じゃなくて丘の方がいいんじゃないかな。でも、風景は最高。ここもムービーかパノラマで撮っておけば良かった。

硫黄岳の爆裂火口。どーん。

硫黄岳から横岳・赤岳へ。ケルンは2m近くの高さがあり、標識もついている。いつも今日みたいな天気だったら必要ないけど、前回縦走したときはこのケルンに助けられた。ケルンどーん。

目指す赤岳はかなり先。でも、見通しのきく縦走も楽しい。今から、あそこに行くんだ!!

8:00_硫黄岳山荘に到着。途中での「ケルンな俺」と「青空な俺」。

8:20_硫黄岳山荘を出発して横岳を目指す。空に近いせいなのか、影が空と同じ色。不思議な見え方をしてる。この先に、今回の縦走で一番の難所が待ち受けている。

横岳手前の難所。通称「カニの横ばい」。無雪期はトラバース出来るんだけど、今回はトレースも無いしリッジを行った方が良さそう。アイゼンを装着しての岩登りに慣れていないから、怖かったなぁ~。

9:30_横岳奥ノ院(山頂)に到着。写真中央は仲間の一人。カラクラバ(目出帽)をフェルトで自作したらしいんだけど、すれ違う人は皆不思議そう。怪人?正義の味方?。え~、答えは今から30分後に分かります。
目指す赤岳!

9:45_奥ノ院を出発。稜線をたどって赤岳へ。

10:00_三叉峰(さんしゃほう)に到着。方向を示す看板が硫黄岳(Mt.Io)、赤岳(Mt.Aka)になってた。”イオ”と”アカ”っって!どうせなら硫黄も赤も英訳してほしいな。赤岳はMt.Red。ん?Mt.Red?山レッド?天体戦士サンレッド!!じゃぁ、あの青いマスクの人は?ウェザーブルーだ!
知らない人はいいんだけどね・・・。

10:40_二十三夜峰(中山尾根脇)を下ると正面に赤岳が見えて来た。

11:10_赤岳展望荘到着。展望荘からは赤岳にオーロラのような虹がかかっているのがみえた。後で調べてみたら、太陽の周りに出来る虹は暈(かさ)の一種で白虹(はっこう、しろにじ)というらしく厳密には虹と違うみたい。アーチが逆になってるし、通常とは反対の配色だから不思議。普通は赤が下でしょ?

赤岳に向けての最後の登り。斜度がそこそこある上に凍ってます。上部は快適。

12:00_赤岳山頂到着。赤岳の山頂には赤岳頂上小屋がある。外壁西面が鉄板で覆われていて要塞みたい。防錆塗料と空と雪の配色がとても良い。

12:30_赤岳出発。後は下山だけなんだけど、斜面が凍ってます。重心を後ろにすると尻餅ついて滑ってしまうので、怖くても気持ち前屈み。

文三郎尾根を通過中。見返すと思わず登り返したくなるような素敵な斜面。あの先はきっと天国に続いているので、迷わず下山。下界は緑でいいっすわ。

14:00_行者小屋到着。軽アイゼンでの恐怖に打ち勝って、良く頑張った!
14:20_行者小屋出発。自分は食当なので先にテン場へ向かう。途中シリセードでかっ飛ばしたら15分で赤岳鉱泉に到着。

15:00_赤岳鉱泉着。今晩の献立は、パエリヤ/ハンバーグ/野菜炒め(ニンニクの芽、ベーコン)/海藻サラダ(キュウリ入り)。用意をしながら早速、かんぱーい!何度も何度でも言いますが、山で飲むビールは旨い~。明日は下山と帰宅だけなのでがっつり飲み食い。期待のパエリヤはそこそこ旨かった。後片付けが大変だから定番メニュー入りはしないけど、山行直前にバタバタしてたら用意するのが楽だからアリだな。

3日目
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5:30_起床。朝食はフランスパンを焼いてスープにウィンナー。食後にコーヒーで優雅な朝食。最終日の朝食としてはメニューとして最高だと思うなぁ。ここで食当の役割を全う。
7:00_赤岳鉱泉出発。丁度、大同心から朝日が射して来た。さ、帰るか。

途中でカモシカに遭遇。かつて無い至近距離での遭遇でテンション上がるも、よぉく見ると普通のシカの方が戦闘力高そうでカッコいいな。イノシシを大きくしたみたいだし。

8:40_赤岳山荘着。帰りは荷物も軽いし、あっという間。
9:40_美濃戸口着。下山の報告をして、山旅アフターを撮影。帰りは鹿の湯に入って16:00時には横浜着。

おつかれさまでした。

