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2025 FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会
6位
AutoRace Ube Racing Team/浦本修充/ ロリス・バズ/デイビー・トッド組/M1000RR
今季からファクトリー・スペックのマシンを導入。スペイン帰りの浦本選手を擁して全日本JSB1000クラスで連続表彰台獲得と大躍進しているオートレース宇部。8耐後、8月開催の全日本もてぎ戦でもJSB1000二連勝! これはホンモノだ。
鈴鹿8耐でもHRC、YRTに対抗しうるチームとして注目されていた。
オートレース宇部ライダー サイン寄せ書き
やはり気になるのはメンバー。ファクトリーチーム同様、WSBKからライダーを招聘するのか? さすがにチャンピオン街道まっしぐらで来季はMotoGPに行くトプラック・ガズラットリオグル選手は来ないだろう。彼は鈴鹿には良い思い出無いし…。
HYODO大阪で中井監督は「沢山オファーを頂いて良い方向に進んでいます」と話されていたので、これはWSBKのBMWファクトリーのマイケル・ヴァン・デル・マーク選手濃厚か? —と期待していた。
そこに来てあのロリス・バズ選手が自らチームに売り込みテストに参加。もう一人はBMWからの推しで、昨年TONE RTから参戦しSSTクラス優勝を遂げたハンネス・スーマー選手がテストに参加した。
ブリヂストンブースでのトークショー
マイケル選手はなんとBMWの耐久ファクトリーチームからテスト参加だった。オートレース宇部としては「マイケル走るなら獲りたかった!」と野球ドラフト会議で1位指名権を獲れなかったチームのような事を考えていたかもしれない。
事前テストではWSBK仕様のままのマフラーを付けていて、観ていた友人の話ではかなりの爆音だったそうだ。聞きたかったな。
鈴鹿8耐直前にスーマー選手が❝本業❞ドイツ選手権で怪我。チームは急きょデイビー・トッド選手とイヴォ・ロペス選手を呼んび、レースウィーク水曜日の走行時間にテストする慌ただしさ。

最終的にデイビー・トッド選手に決定。ロペス選手は帰国されたそうだ(金曜日のピットウォークには参加されらしい)。せっかくなのだから今後の勉強のためにも決勝を観て行けばよいのに…。
オートレース宇部も決して万全な体制では無かった。
オートレース宇部応援MC たはらかすみさん
今年もチーム応援席でのトークショーの司会MCを担当。
オートレース宇部の8耐密着番組を見たが、応援ラウンジ席に入っている方々って実業家ばかり…。金額的にもそこそこ高額だが「好きだから」と頑張って入ったりしたら肩身の狭い思いをしてしまいそう(そう思うの自分だけ?)…。
浦本修充選手
ウイークに入ってからの走行で2分4秒台を出し好調をアピール。このままセッティングを詰めていけばTOP10トライアルで3秒台も出るかもしれないと期待が高まった。
—が、いざ本番のTOP10トライアルでは4秒台は出せなかった。うまく歯車が噛み合わなかったようだ。それでも3番手グリッドを獲得。
ピット裏で出待ちしていたら、ヘルメットを持った浦本選手が登場。「フォトセッションですか?」と写真を撮らせて頂いた(ホントは何のためだったのか不明)。
レース終盤にレース中のレコードを連発更新する速さを見せていた。これはもう浦本選手の❝意地❞だったと思う。その速さで先行するTeamATJを抜き、そのまま逃げ切って6位フィニッシュになった。
8月の全日本もてぎ戦でJSB1000初優勝し、そのまま二連勝! シリーズランキングも2番手に浮上した。
当初の予定通りEWC最終戦・ボルドール24時間にオートレース宇部が参戦するために全日本オーポリ戦は欠場になる。全日本チャンピオン争いとしては昇り調子なだけにチョイ残念。
ロリス・バズ選手
MotoGP、WSBK、EWCでは優勝経験もあり現在はロードアメリカ等で走っている。ロリス・バズ選手。幾多のカテゴリーで走っていたので名前こそ知っていたも「元〇〇ライダー」という代表する肩書が思い浮かばなかった。
自らチームのSNSに「8耐に出たい」とアプローチしての参戦となった。SNSでの売込みは現代っぽいし、ある意味❝伝説❞になる。
22~23年にBMWでWSBKに参戦していたのでマシンへの理解度が高かく、事前テストを経て念願のシートを獲得した。
TOP10トライアル
オートレース宇部レーシングの密着番組を見たら、バズ選手が担当した最終スティントはタイヤ無交換だったらしい。
昼間よりも気温が低くなるとはいっても、タイヤ無交換とは…。転倒せず、かつ、6番手争いのTeamATJに追いつかれないように走り切り大役を果たした。
デイビー・トッド選手
今年の「マン島TTレースのスーパーバイククラス優勝者」と、鈴鹿8耐に参戦した歴代❝助っ人❞ライダーの中で最も稀有な肩書をもつデイビー・トッド選手。マン島TTレース出身者が8耐に呼ばれる事など無い。ピット裏で情報交換していた方も「今年一番のレア選手」と言っていた。
マン島TTレースは安全性の低い公道をあんなに速く走るというのは危険過ぎてドルフィンは好きではないのだが…。
昨年ヨシムラSERTのアレナス選手のように、メイン2人の体力が厳しくなってきた時にサポートとして1スティント走らせる作戦ではなく、序盤の第2スティントでいきなり走らせるのは作戦失敗だったのでは?
荒くれレースを制した男でも1日、2日乗っただけでマシンを乗りこなせる訳もなく、足を引っ張る形になってしまったのは可哀そうであり残念だ。事前テストからキッチリ走り込んで実力を見せて欲しかった。
イヴォ・ロペス選手も入ったライダー紹介のパネル
来年はWSBKでドゥカティからBMWに移籍するダニロ・ペトルッチ選手を呼んで欲しいッ!