敗れてなお王者 中須賀克行選手/ヤマハファクトリー 全日本ロードレースMFJ-GP
2024全日本ロードレース最終戦MFJ-GP
JSB1000
Race1:3位/Race2:リタイア
中須賀克行選手/YAMAHA FACTORY RACING TEAM/YZF-R1
最終戦までもつれ込んだ岡本裕生選手と同チーム内でチャンピオン争い。
朝からピリピリムードになっている事だろうと思っていたが、意外やリラックスムードで笑顔でサーキット入りしていた中須賀選手と岡本選手だった。
motoバトルLIVE・北川圭一さんのインタビューを受ける中須賀選手
最終戦スペシャルカラーは今年は無く、シーズンレギュラーカラーのYZF-R1。
決勝レース1
序盤、後ろから伺って中須賀選手が岡本選手を抜いてトップに立つ。❝いつもの❞ようにここから引き離しにかかるかと思われたが、岡本選手は再度抜き返してみせた。こんなにも中須賀選手が手こずるとは。
両者バチバチ火花のバトルを少し距離をあけていた水野涼選手がラストに襲い掛かりトップを奪ったのだった。だがヤマハファクトリーの2台がポイントを獲得した事で、水野選手のチャンピオンの可能性が失せた。
中須賀選手と岡本選手は同ポイントに並んだため、日曜日レース2は「先にゴールした方がチャンピオン」と分かり易い形になった。
見ごたえあったレース1の興奮冷めやらぬ状態で、既に翌日のレース2が楽しみで仕方ないほどになった。
決勝レース2
前に現チームメイト、後ろに前チームメイトに挟まれる
今季ホンダ陣営に移籍した野佐根航汰選手もトップ争いに加わり、4ツ巴となりレース1よりも更に見応えのある内容になった。
—が。転倒者が連続してセーフティーカーが入る事に。
セーフティーカー解除後の1コーナーで中須賀選手が転倒~ッ! 青天の霹靂のようだった。
1コーナーで転倒!
体のダメージが心配だ。
土曜日走行写真に中須賀選手のサインを入れて頂いた
日曜日の全てのレース後、ファン20名ほどがヤマハファクトリーの控室前で中須賀選手と岡本選手が出て来られるのを待っていた。
日が暮れた後、先に出て来られたのは中須賀選手だった。
待っていたファンの前で中須賀選手は—「今回はこのような(転倒リタイア)結果になってしまいました。ですが皆さんの応援は力になっています。負けた次の年はより強くなりますので、引き続き応援よろしくお願いします」—というような内容の挨拶をされた。そして集まっていたファン一人ひとりと固い握手を交わしたのだった。
全日本最高クラスで13回もチャンピオンを獲得した王者が偉ぶる事無く、このように挨拶をされるとは! 感激した。負けてもなお王者である。素晴らしい。
中須賀選手を益々好きになってしまった。
ライパGPでは今年も素晴らしい走りで魅せてくれると期待している。







