遂にキターッ! 大好きな『赤いペガサス』サンダーボルトSV01改 1/43ミニカー
1977年から少年サンデー誌で村上もとか先生が描いたF1漫画『赤いペガサス』。レース漫画のバイブルだ。
少年ジャンプ誌で『熱風の虎』を描いた村上もとか先生がF1漫画を連載している―と友人から聞いて「輸血リレー」くらいから読み始めて夢中になった。
日本のサンダーボルト・エンジニアリングがBIRTON(バートン)タバコをメインスポンサーに1977年F1GPにフル参戦したというストーリー。
エースドライバーはバートン推しのロック・ベアード選手。セカンドは日本人ドライバーが候補に挙がったが、オーナーの会田氏が選んだのは日系英国人のケン・アカバ氏だった。設定からリアル!
実在の人物が登場する作画も「劇画」と呼べるほどリアルに描かれているところが素晴らしい。フルネームで呼ばなくても誰かと分かるほどだ。
ケンはイギリスでレース活動中に観客を巻き込むクラッシュを起こし、ドライバーを辞めてF1メカニックとして働いていた。テスト走行しているところを観た会田氏の目にかなった(昔はテスト嫌いなドライバーが多かった)。
やはりこの2台と一緒に撮影
後に語られているが当初ケンはシーズン途中で死ぬ予定だったらしい。
描かれている各グランプリでは❝いつ死んでもおかしくない❞ような描かれ方をしていて、ケンにはいつも死の陰があった。
その陰が払拭されるのがSV01改が登場するモナコGPではないだろうか。人気が出てケンが延命しチャンピオン争いをするようになる。それでも最終回ではチェッカー後に死んでしまうのではないかという不安もあった。
モナコGPからSV01のデザイナー、トム笠原氏やフーテン娘(死語ww)キャンディ・ウッドロングが登場し、ストーリーも明るい感じになる。
同時期にレコードも発売(イメージソングとB面に架空日本GP実況)されて、SV01改を運ぶポーターを運転する小原メカニックが曲の一節を口ずさんでいる。
モナコに行ったらケンのようにサンドイッチ片手にF1コースを歩くのが夢だった。
友人は新婚旅行をF1モナコ観戦ツアーにして行った際に、F1コースを歩いて来たらしい。
サンダーボルト・エンジニアリングは開幕戦をフェラーリ似のSV009で参戦戦するがSV01と大きくスタイルが異なるのでデザイナーはトム笠原氏とは異なるのではないかと思っている。
スポーツカーノーズのSV01も素晴らしいデザインで格好良かった。
実際のF1GPでロータス78・79が活躍する中で、ウイングノーズにワイドボディに変更された「改」の登場となる訳だが、この時はまだボディ底面を使ってダウンフォースを得る❝ウイングカー❞のシステムが知られていなかったためSV01はフラットボトムなのだ。
その証拠にボディ側面にライジエーターを配置している。サイドポンツーン内にあるのはオイルクーラーなのだ。
シリーズ終盤にはケンのチャンピオン獲得のため潤沢なバートンの資金をバックにウイングカーの新マシン「SV11」が急遽投入されるが、SV01改はシーズンの大半で使用されたマシンだ。ケンと新加入のペペ・ラセール選手が幾多の名勝負を展開した。
余談だが、その昔、A・S・ダ・シルバ選手がイギリスF3チャンピオンを獲得しF1に上がってきた時に「リアル ペペだ!」と思った。
モナコGPは6巻
『ドロファイター』連載時に頂いた村上もとか先生のサイン色紙
少年サンデー誌上で「漫画家先生にファンレターを書こう」という企画があった。
ドルフィンは『赤いペガサス』『ドロファイター』のファンである事はもちろん、誌上企画でマツダ787B(ドロファイターのダブルニッケル編に登場)に同乗体験した村上もとか先生が「ロック・ベアードに似ていました。ご自身がモデルですか?」という内容を書いたと記憶している。
この企画でサイン色紙を頂いたのだ。
サイン色紙を入れて送られてきた小学館の封筒
ダブルニッケル編
分かる方にはバレてしまうが、TOP写真のSV01改ミニカーの背景にしているのはコミックス最終の14巻。
描かれているのはSV11なのだ。
度重なる引っ越しで手元に残しているのは初版で購入した14巻だけなので。
愛蔵版も購入したが、社会情勢に合わせて台詞が変わっているところがあったので手放してしまった。





