❝ぶつけて獲る❞が定着化 観客無視のセナvsプロスト ’90年F1日本GP | CLUB24-にいよんー

❝ぶつけて獲る❞が定着化 観客無視のセナvsプロスト ’90年F1日本GP

 鈴鹿サーキットで開催4年目、4回目のチャンピオン決定戦になった1990年F1日本GP

 決勝チケットが入手できなかったほど超F1ブームだった(決勝チケット入手経緯は前回参照)。

 予選でフロントロウを占めたのはチャンピオンを争うアイルトン・セナ選手とアラン・プロスト選手の2人なのだから、集まった大観衆は「どんな戦いになるのだろう?」と「世界最高のドライバー技術、チーム戦略」を楽しみにしていたはずだ。チケット入手できた事を嬉しく思っていたはずだ。

 前年は同じチームメイト対決だったが’90年はマクラーレンとフェラーリの頂点チーム対決でもあった。

 スタート前にはサーキット中の熱気が高まるのを肌で感じていた。

 

 それなのに―。

 

 スタート直後の第一コーナーでチャンピオンをかけてチェッカーを目指すはずの2台が絡まってグラベルに突っ込んでいった。

 前年の「仕返し」にセナ選手がぶつけたと見られてもおかしくない絡まり方だった。

 

 この日のために高額チケットを入手し、休みを取り、遠路はるばる鈴鹿サーキットにやってきた14万人の興奮は興ざめした。なんじゃこりゃ⁉ である。「世界一のドライブ技術とは上手にぶつける事か?」

 

アイルトン・セナ選手/マクラーレンMP4/5・ホンダ

 アイルトン・セナ選手の勝利に向かう姿勢が好きだった。このレースまでは。

 仕返しにぶつけた’90年

 八百長で勝利譲り’91年

 アーバイン選手殴打’92年

 3年連続でのファン裏切り。

 大スターを失う事を恐れ、ひいてはF1ブーム衰退する事をさせまいと各メディアはセナ選手を擁護し❝美談化❞した。今でも売り上げのために毎年特集を組むモーター誌…。

 偉大なワールドチャンピオンアラン・プロスト選手アイルトン・セナ選手が行ってきた❝ぶつけて獲る❞は、前人未踏の記録を打ち立てることになるミハエル・シューマッハ選手に引き継がれることになるのだった(’94’年vsデイモン・ヒル選手)。

 好きになるドライバーはどうしてこんなにダーティーなのだろう? 

 

決勝前日のマクラーレンピット

 懸命に整備しても2台とも決勝5分経たぬうちに消えてしまうとは…。

 

ゲルハルト・ベルガー選手/マクラーレンMP4/5・ホンダ

 1周目にセナ選手とプロスト選手がまき散らした砂に乗って2周目の第一コーナーでコースアウト。世界最高ドライバーのひとりとは思えぬ失態に、サーキット中が「おいッ!」とツッコミたくなった。

当時ホンダでもらえたステッカー

マールボロ、サンプリングのお姉さん

 

アラン・プロスト選手/フェラーリF1 90

 元祖❝ぶつけて獲る❞チャンピオン

 クラッシュ後、ピットに帰ってから抗議したらしいが元は自分が始めた事だから…。

 

決勝前日のフェラーリピット

 

 

ナイジェル・マンセル選手/フェラーリF1 90

 ライバル達が次々に消えてゆく中、余裕でトップ独走。

 タイヤ交換後にピットから再スタートした途端にドライブシャフトが折れてリタイア。いきなりパワーかけ過ぎたか?

 これによりマクラーレンもフェラーリも全滅になった。

 

 

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