金曜朝からヒートアップ ’89年F1日本GP 怒涛の予備予選
’87年に鈴鹿サーキットでF1日本GPが開催されてから、チケット日数分フルで観戦に行っていた。
この年の金曜日の様子はそれまでと違っていた。
1989年F1日本GP。世界的な好景気から参戦チームが増えたため、実績のないチームは金曜日の朝一番に予備予選を戦わなくてはならなかった。
木曜日の晩に大阪から鈴鹿に到着。友人たちも東京からやって来ていた。金曜日はゲートオープンとともにヘアピンに向かって観戦・撮影準備をしていた。F1人気が急騰していたとはいえ、金曜日の朝は静かなものだった。
用足しのトイレから戻ってみると―
ヘアピンは人だらけだった!
朝8時から予備予選が行われるということもあるが、予備予選組の中にはF1フル参戦した鈴木亜久里選手がいたことから「金曜日の朝しか観られないかも」という思いが皆の胸中にはあったはずだ。
この年以降、金曜日の朝から多くの観客が集まるようになった気がする。
鈴木亜久里選手/ザクスピード891/ヤマハ
F1フル参戦初年から試練の連続だった。
日本GPまでの全戦予備予選不通過。どのサーキットでも事前走行できぬままいきなりの予備予選だったが、走り慣れた鈴鹿では通過してくれるだろうとの期待と、マシン性能とチーム内体制の低さから絶望感があった。
結果を見れば後者の見方になるのだが…。
グランドスタンド裏で亜久里選手と遭遇
1時間の予備予選。中盤までは通過4番手以内につけていたが、通常予選同様にラスト5分怒涛のタイムアップ合戦が激しかった。
亜久里選手は見る間に順位を落としていったのだった。
予備予選トップ通過
ニコラ・ラリーニ選手/オゼーラFA1M89/フォード
予備予選突破どころか、本予選でもロータスより上の予選10番手を獲得。
決勝はリタイア。
予備予選2番手通過
フィリップ・アリオー選手/ラルース・ローラLC89/ランボルギーニ
本予選においては予備予選組では最上位となる8番グリッドを獲得。
決勝ではエンジントラブルでリタイア。
予備予選3番手通過
ベルント・シュナイダー選手/ザクスピード891/ヤマハ
開幕戦と日本GPのみ予備予選通過できた。
予備予選4番手通過
ミケーレ・アルボレート選手/ラルース・ローラLC89/ランボルギーニ
ピエルカルロ・ギンザーニ選手/オゼーラFA1M89/フォード
以下予備予選不通過
ロベルト・モレノ選手/コローニRC189/フォード
ステファン・ヨハンソン選手/オニキスORE1/フォード
オニキスは遅かったがカラーリングが綺麗だった。
ホンダF1や日本で走ったヨハンソン選手。フェラーリドライバーにまでなったものの、以降はマクラーレン、リジェ、オニキスと年々チームが格落ちしていったのは悲しかった。
オスカー・ララウリ選手/ユーロブルン188/B/ジャッド
J.J.レート選手/オニキスORE1/フォード
F1フル参戦初年ながらJ.J.選手は人気があった。
J.J.レート選手とサイン
ヤニック・ダルマス選手/AGSJH24/フォード
エリック・ベルナール選手のサイン
ラルースからF1デビューしたもののスポンサー絡みからアルボレート選手にシートを譲る形になっていたが、日本に帯同してきていた。

















