ローランド・ラッツェンバーガー選手、凱旋 '94 F1パシフィックGP 主要選手編
日本で初めての1カ国GP2回開催となった1994年F1パシフィックGP。
春のパシフィックGP、秋の日本GP―は、定着せずに2年で終了してしまった。
ローランド・ラッツェンバーガー選手/シムテックS941/フォードHB
’89年からサードからWSPCに参戦したのを皮切りに、全日本F3000やオートテックBMWでJTCGr.Aツーリングカーにも参戦していた。
長年日本で走っていた選手がF1にステップアップし、て日本開催GPに出走すると❝凱旋帰国❞したようで嬉しい気持ちになるとともに応援の熱も高まるというもの。
パシフィックGPを11位で初完走。このまま活躍が認められて上位チームに移籍してくれたらと願っていたが…。
全日本GT選手権・開幕戦を観戦に行った際、FISCOのグランドスタンド裏の売店にローランド選手の訃報が貼られていて、そこで初めて知ったのだった。
F1パシフィックGPのステッカー3枚組
優勝:ミハエル・シューマッハ選手/ベネトンB194/フォードZETEC-R
スタートからトップに立つと、一度も首位を譲らずに優勝。ファステストラップも出して圧巻の走りだった。
シューマッハ選手とミカ・ハッキネン選手
優勝のチェッカーを受けるシューマッハ選手
ヨス・フェルスタッペン選手/ベネトンB194/フォードZETEC-R
1コーナーでスピンしてリタイア
ベネトンブースで配られていたJ.J.レート選手とヨス・フェルスタッペン選手のカード
2位:ゲルハルト・ベルガー選手/フェラーリ412T1
ニコラ・ラリーニ選手/フェラーリ412T1
スタート直後のマルチクラッシュでリタイア。
片山右京選手/タイレル022/ヤマハ
エンジントラブルでリタイア。
スタンドからも白煙を上げてスロー走行するマシンが見えた。
鈴木亜久里選手/ジョーダン194/ハート
エディー・アーバイン選手が3戦出場停止のペナルティを受けたためスポット参戦。
しかしリタイア。
ミカ・ハッキネン選手/マクラーレンMP4/9/プジョー
2番手走行もマシントラブルでリタイア。
デイモン・ヒル選手/ウイリアムズFW16/ルノー
リボルバーでハッキネン選手にしかけるも失敗してスピン。後退した後、トラブルでリタイア。
4位:クリスチャン・フィッティパルディ選手/フットワークFA15/フォードHB
シーズン初入賞にして最高位タイ。
ジョニー・ハーバート選手/ロータス109/無限
長年F1に参戦してきたロータス最後のマシンとなってしまう。
ピエルルイジ・マルティニ選手/ミナルディM194/フォードHB
昨年(2019年)の鈴鹿サウンド・オブ・エンジンでお会いできたマルティニ選手❤
ミケーレ・アルボレート選手/ミナルディM194/フォードHB
オリビエ・パニス選手/リジェJS39/ルノー
カール・ヴェンドリンガー選手/ザウバーC13/メルセデス
2戦後のモナコGPで大クラッシュ。シーズン中復帰できなかった。
翌年にザウバーで復帰したものの精彩を欠いた走りとなりF1引退へ。
5位:ハインツ=ハラルド・フレンツェン選手/ザウバーC13/メルセデス
終了後はやはりバスで大阪まで戻り、新幹線で東京に帰ったのだった。
バスの中でレビン86に乗っていた友人が「86のミッションがもうダメなのでアルテッツァにする」とか、色々話したなぁ。