ヒーロー誕生 プライベーター本間選手が優勝 '86富士スーパースプリント250cc | CLUB24-にいよんー

ヒーロー誕生 プライベーター本間選手が優勝 '86富士スーパースプリント250cc

 WGP500ccと250ccのホンダ&ヤマハのトップライダーを招聘して全日本選手とレースを行った富士スーパースプリント’86

 午前中は小雨に加え霧が出るコンディションだった。

 

レースクイーンのお姉さん♥

 

オープニングセレモニーは何故かエアロビクスダンス

 

250ccレース1のスタート時は小雨と濃霧

 レース1のWGP勢は小雨と濃霧で苦戦。全日本勢がトップグループを形成。

 

#21樋渡治選手/モリワキレーシング/ZERO-Z250

#79本間利彦選手/ウカワR&コメット/ヤマハ

 徐々にポジションを上げ、レース中盤にはトップグループに食い込む本間選手。

 プライベーターが全日本トップを抜いてゆく様は痛快で、レースの醍醐味だ。

 

アルフォンソ・ポンス選手/CAMPSA HONDA/NSR250

 

 濃霧と転倒で走っている選手も順位が分からない状態。

 観客は場内放送で辛うじて分かっていた。「トップ誰?」「え?79番?」「プライベーターがトップ? 面白れーっ!」ってな感じ。

 

 フィニッシュ後も優勝したとは知らず、フツーにピットロードを走って帰ってくる本間選手。

 「本間選手、優勝です!」場内アナウンスではたと気付き、自分を指さす本間選手。「そうです、あなたが優勝です!」とのアナウンスのやりとりは忘れられない。

 

優勝:本間利彦選手

2位:清水雅広選手

3位:アルフォンソ・ポンス選手

 表彰台の顔ぶれから本間選手の快挙が伺える。

 TV番組が本間選手を密着取材していた。先見の明があったのか「若いプライベーターがここまで頑張りました」と見せたかったのだろう。しかし、思いがけず優勝して番組として一層面白くなってしまった。

 自分で運搬、メンテしての参戦。このレースがきっかけで翌年からヤマハワークス入り。シンデレラボーイとなった。

 観戦したレースで優勝、そしてワークス入りした本間選手を応援せずにはいられない

 幾度か全日本戦を観戦して応援してきたが、未だに一度もお会いした事は無いのだ。

 

250ccレース2 天気は回復

 レース1の順位がスターティンググリッドになる。

 

ヘアピンにもあふれる観客

 ヘアピンの進入までは金網のすぐ後ろが通路で、その後ろは急な崖になっていた。そのため金網の後ろに二重三重に観客が集まっていた。

 ヘアピンまでで既にラバード選手がトップに立っている。

 

小林大選手/HRC/ホンダNSR250

 ’84~'85年連続全日本250ccチャンピオン。

 

カルロス・ラバード選手/チーム・ベネモトス・ヤマハ/YZR250

 この年のWGP250ccチャンピオン

 9番手グリッドから1周目で首位に立つとそのままフィニッシュ。

 

チャンピオンの貫録を見せぶっちぎりで優勝

 波乱でスリリングなレース1と異なり、レース2は観客が観たかったWGPワークス勢の圧倒的な走りを堪能できた

 

優勝:カルロス・ラバード選手

2位:アルフォンソ・ポンス選手

3位:コーク・バリントン選手

 本間選手はレース2を15位フィニッシュ。総合5位に食い込んだ。

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