ヒーロー誕生 プライベーター本間選手が優勝 '86富士スーパースプリント250cc
WGP500ccと250ccのホンダ&ヤマハのトップライダーを招聘して全日本選手とレースを行った富士スーパースプリント’86。
午前中は小雨に加え霧が出るコンディションだった。
レースクイーンのお姉さん♥
オープニングセレモニーは何故かエアロビクスダンス
250ccレース1のスタート時は小雨と濃霧
レース1のWGP勢は小雨と濃霧で苦戦。全日本勢がトップグループを形成。
#21樋渡治選手/モリワキレーシング/ZERO-Z250
徐々にポジションを上げ、レース中盤にはトップグループに食い込む本間選手。
プライベーターが全日本トップを抜いてゆく様は痛快で、レースの醍醐味だ。
アルフォンソ・ポンス選手/CAMPSA HONDA/NSR250
濃霧と転倒で走っている選手も順位が分からない状態。
観客は場内放送で辛うじて分かっていた。「トップ誰?」「え?79番?」「プライベーターがトップ? 面白れーっ!」ってな感じ。
フィニッシュ後も優勝したとは知らず、フツーにピットロードを走って帰ってくる本間選手。
「本間選手、優勝です!」場内アナウンスではたと気付き、自分を指さす本間選手。「そうです、あなたが優勝です!」とのアナウンスのやりとりは忘れられない。
優勝:本間利彦選手
2位:清水雅広選手
3位:アルフォンソ・ポンス選手
表彰台の顔ぶれから本間選手の快挙が伺える。
TV番組が本間選手を密着取材していた。先見の明があったのか「若いプライベーターがここまで頑張りました」と見せたかったのだろう。しかし、思いがけず優勝して番組として一層面白くなってしまった。
自分で運搬、メンテしての参戦。このレースがきっかけで翌年からヤマハワークス入り。シンデレラボーイとなった。
観戦したレースで優勝、そしてワークス入りした本間選手を応援せずにはいられない。
幾度か全日本戦を観戦して応援してきたが、未だに一度もお会いした事は無いのだ。
250ccレース2 天気は回復
レース1の順位がスターティンググリッドになる。
ヘアピンにもあふれる観客
ヘアピンの進入までは金網のすぐ後ろが通路で、その後ろは急な崖になっていた。そのため金網の後ろに二重三重に観客が集まっていた。
ヘアピンまでで既にラバード選手がトップに立っている。
小林大選手/HRC/ホンダNSR250
’84~'85年連続全日本250ccチャンピオン。
カルロス・ラバード選手/チーム・ベネモトス・ヤマハ/YZR250
この年のWGP250ccチャンピオン。
9番手グリッドから1周目で首位に立つとそのままフィニッシュ。
チャンピオンの貫録を見せぶっちぎりで優勝
波乱でスリリングなレース1と異なり、レース2は観客が観たかったWGPワークス勢の圧倒的な走りを堪能できた。
優勝:カルロス・ラバード選手
2位:アルフォンソ・ポンス選手
3位:コーク・バリントン選手
本間選手はレース2を15位フィニッシュ。総合5位に食い込んだ。
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