日本で観られる唯一にして最高峰のフォーミュラ 鈴鹿F2 1983年
1977年のF1日本GPが終わってから日本で世界選手権が開催されない年が続いた。日本GPでの事故や暴走族問題等によってモータースポーツ逆風に晒されていた。
日本で観られる唯一無二の最高峰レースはF2だった。
1979年に長谷見昌弘選手が四冠を獲得したように、F2レースは「全日本F2」と「鈴鹿F2」の2つタイトルがかけられていた。
鈴鹿では開幕戦「2&4」「JPSトロフィー」「ゴールデントロフィー」「グレート20」「JAF GP」と、年5戦も開催されていたので、独自タイトルもできたのだろう。
鈴鹿戦は全日本戦の内にも含まれていた。
名古屋市に引っ越したのを機に、初めて鈴鹿サーキットにF2レースを観に行ったのが1983年の「JPSトロフィー・レース」だった。
グランドスタンドは全席自由で500円
近鉄名古屋から白子駅まで❝普通❞に乗ってしまった。
❝国鉄圏❞に住んでいたので❝普通❞以外は別料金がかかるものと思っていたからだ。小遣い少ない身であるので特急料金は大きい。
のんびり普通列車に乗りながら景色を見つつ白子までの行程。その後、名古屋の友人に私鉄の料金体系を教えてもらったのだった。
余談だが、初めての名鉄でも列車時刻の「つぎ」と「こんど」の違いにも混乱をきたした。
覚えていないが駅からはバスだったと思う。
サーキットで頂いたJPSのステッカー
鈴鹿サーキットへは行楽会で2回ほど行っていたので(当ブログで「何も無い日にサーキットに行ってみる」を参照)、園内地理は分かっていた。
相当朝早く出発していたのだろう、朝のF2フリー走行には間に合っていた。朝のうちはまだ路面はウエットだった。
F2の開催セレモニーがあり、冠スポンサーのJPSのお偉いさんのコメントがあったり、コースレコードでポールポジションを獲得した高橋徹選手が選手宣誓を行った(後に「たった一度のポールポジション」のタイトルにもなる)。
派手なセレモニーもあって、さすが鈴鹿サーキットは凄いなぁ-と圧倒された。
F2観戦は1978年の富士以来2度目。
マシンはほぼ全車がマーチ社製。最新型がマーチ832。前年型822を使用しているチームもある。
エンジンはBMW。i&iレーシングのジェフ・リース選手と原田レーシングwithナカジマの中嶋悟選手がホンダを搭載し、この2人がレースを引っ張っていた。
久しぶりに生でF2を観たインパクトとシリーズで都合3戦+練習を観に行ったこともあり、マーチ832はNOVA532と並んで好きなF2マシンだ。
ジェフ・リース選手/JPSスピリット201/ホンダ
F1を経験し、ホンダが欧F2でレース復帰した際、ラルト/ホンダのドライバーとしてチャンピオンを獲得。
そんなドライバーが日本に活動の場を移してフル参戦。
JPSカラーのマーチ832を最後にドライブしたのはリース選手だが、現在では「中嶋悟車」として保存されている。
中嶋悟選手/エプソン・マーチ832/ホンダ
最終コーナーで接触してフロントカウルを飛ばしていた。
優勝:松本恵二選手/LM Sportsマーチ832/BMW
同年のWEC JAPANの時に初めて頂いた松本恵二選手のサイン
思い返せばあの大クラッシュした後か…。
当時はまだ色紙にサインを頂いていた
2位:星野一義選手、3位:高橋徹選手
星野選手はラスト5周で徹選手をオーバーテイクして2番手浮上したのだった。
行きの電車の中から見た景色は脳裏に刻まれているのだが、帰りはどうしたのかさっぱり思い出せない。
2度目の観戦は7月のゴールデントロフィー・レース。
JPSトロフィーはスタンドで観戦したので、次はコーナーで観たいと、初めてヘアピンに行ってみた。
当時はスタンド裏でイベントなど行われず、ただただレースを観戦するのみだった。
コーナーに赴くとピットでの作業やセレモニーを観ることができないので、プログラムを見て時間を潰していた。
現像・プリント代がかかるフィルム撮影だったため雑感は撮っていない。
ヘアピンはマシンを一番近くで観られるので、210mmズームしか持っていなかったトドルフィンにとっては最も撮影しやすい場所。
後々8耐やF1でも必ずヘアピンで撮影していた。
星野一義選手/LARKマーチ832/BMW
高橋徹選手/LARKマーチ832/ワークスBMW
高橋徹選手をキッチリ撮れた唯一の写真
言わずと知れた伝説のヒーロー。F1チームから声をかけられてステップアップする-という当時の正当なF1行きをしてくれると期待していた。
ワルっぽさとシャイな感じを併せ持つマスクにも惹かれる。
一度もお会いする機会が無かった事が悔やまれる。
ジェフ・リース選手/JPSスピリット201/ホンダ
JAF GP前練習日に初めて頂いたジェフ・リース選手のサイン
リース選手は来日初年度にしてシリーズチャンピオンを獲得。
中嶋悟選手/エプソン・マーチ832/ホンダ
エジェ・エルグ選手/RACING MATEマーチ832/BMW
この年から全日本にやってきて、数年日本で走った。
新車を仕上げるのが上手かったのか、シリーズ序盤の成績が良かった記憶がある。
名前を外国語発音を日本語表記にする際、雑誌とサーキット表記が異なっていたが、ドルフィンは覚えやすいサーキット表記で通している。
JAF GP前練習日に初めて頂いたエジェ・エルグ選手のサイン
サーキットでの食事はどうしていたのだろう? おにぎりくらいは自分で作って持って行ったかもしれない。
タコヤキは安かったので食べていた。今は高くなっちゃったな。
水分も当時はまだペットドリンクは珍しかったから、カップ入りを買っていたのかも。
サーキットでの食事で記憶に残るのは、翌年に初めて鈴鹿8耐観戦に行ってから。
優勝:ジェフ・リース選手、2位:星野一義選手、3位:高橋健二選手



















