昨日発売F1マシンコレクション73号はマス選手のアロウズA2だがミニチャンプスで
昨日発売になったF1マシンコレクション73号はヨッヘン・マス選手のアロウズA2/フォード。
しかし❝変わりF1❞大好きドルフィンは、十数年前にミニチャンプス1/43ミニカーが発売された時に購入していた。❝正規品❞を持っているので❝廉価版❞の購入は控えた。
アロウズA2は1979年のウイングカー創世記に登場した❝変わりF1❞だ。
前年にロータス79が大活躍したので各チームは独自にグラウンンドエフェクトを使ったダウンフォース獲得方法を模索して奇抜なマシンが多数登場した。
この時代に一番4輪モータースポーツに飢えて雑誌を読んでいたので、大きく影響を受けた。
雑誌では「魚雷」とも揶揄されていた。
’79年シーズン後半に登場し8戦走行した中、マス選手が2度6位に入りポイントを稼いでいる。チームメイトのリカルド・パトレーゼ選手はノーポイントに終わった。
御殿場レーシングパレスに展示されていたアロウズA2
フロントサスペンション上部から始まるウイング部分。当時のF1レギュレーションでこの部分の規定ボディ幅を超えていたと思うのだが、どのような解釈になっていたのだろう?
そしてどのような効果を狙っていたのだろう?
1996年頃にFISCOの帰りに「御殿場レーシングパレス」に寄った。
アイルトン・セナ選手最後のF1・ウイリアムズFW16やタイレルP34('76)、ジョーダン191…貴重なF1マシンが数台と国内レーシングカー等が展示されていてた。その中にアロウズA2も置かれていた。
まさか日本で見られるとは思っていなかったので歓喜の声を上げてしまったくらいだ。
ロープで近くまでは寄れず、撮影できる角度も多方面からとはいかなかった。
ボディに使用されていたアルミやグラスファイバーの質感が❝古さ❞を物語っていた。
レーシングパレスは早々に閉館してしまった。あそこに展示されていたマシン達はきっと売られて四散してしまったことだろう。
手持ちのミニチャンプス1/43ミニカーもヨッヘン・マス車。
ミニカーを購入して一番気になるのは❝底部❞がどうなっているのか?-だ。
好奇心には勝てず、台座から外して底部を確認してみた(笑)。
フロントサスペンション部分のカウリングもウイング構造。ボディもそのままウイング構造-予想通りだった…。
一番目のウイングカウルをフロントサスの後ろにして、ボディウイングをフィッティパルディF6のように後部よりにすれば『赤いペガサス』のSV11になりそうだ。
ミニカーに乗っているヨッヘン・マス選手はシンプソンのヘルメットを被っていて、口元にスリットが入っている。
ヨッヘン・マス選手は後にWEC/ロスマンズ・ポルシェ956のドライバーとして活躍。’83年WEC JAPANでお会いしてサインを頂くことができた。
マクラーレンのドライバーとして’76年と'77年のF1日本GPも走った憧れの選手にお会い出来て大喜びだった。
当時は色紙にサインを頂いていた
大柄なボディはワルシュタイナー・ビールのスポンサードによりゴールドのカラー。風変りで目立ったので広告効果はあったのではないだろうか?
完全な失敗作というほどでもなかったが、優勝を狙えるマシンでもなかった。マス選手の腕でポイントを取れたようなもの。
それでも後世に残る❝変わりF1❞であり、ドルフィンは大好きだ。
走行可能マシンがあるならば、サウンド・オブ・エンジンで観たい。
同時期のブラバムBT46Bも見たいな。
今年のサウンド・オブ・エンジンでタイレルP34が登場するので、希望が無くはない!
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