特別な存在だったKawasaki Racing Team Suzuka 8H 鈴鹿8耐
2019年鈴鹿8時間耐久オートバイレースを制したKawasaki Racing Team Suzuka 8H。
ゼッケンNo「10」と「11」の日に、まだ掲載していない写真を中心にその感動を振り返る―
昨年の大会でジョナサン・レイ選手とレオン・ハスラム選手を招聘しながらもヤマハファクトリーとHRCのファクトリー勢に敗れて3位になったKawasaki Team GREEN。「これ以上の体制で次回大会に臨まねば優勝は無理」なのは明白だった。
そして今年、カワサキはファクトリー体制を復活させて8耐に臨むと発表した。潔い。
ヤマハとホンダは日本のファクトリーチームだが、カワサキは違う手法をとってきた。
スーパーバイク世界選手権(WSB)最強チームであるKawasaki Racing Teamを8耐に呼んできたのだ。これには驚いた。
KRTと日本の川崎重工業やTeam GREENが協力してひとつのチームを編成したのだから❝勝利への執念❞が感じられる。本当に「昨年以上の体制」を作った。そこにシビれる!あこがれるゥゥゥゥゥ!
6月4日のメーカー&タイヤテストでのピット
6月のタイヤテストでは「緊急地震速報」が発令されて一時屋外に避難するハプニングもあった
実際に揺れなかったものの、ちょいと怖かった。
8耐本番。キッチリ作り込まれたKRTのピットはシックな配色でカッコイイ
日本では開催されていないWSB。そこで5連覇(8耐開催時はまだ5連覇に挑戦中)してきた最強チームが観られるのだからスペシャル感はハンパない。
逆に言えばこの布陣で負けたらもう次に打つ手が無いほどの❝奥の手❞。
ライダーもWSBのKRTの2人-ジョナサン・レイ選手とレオン・ハスラム選手に加えてサテライトでありながらトップ争いを展開するカワサキの有望株、トプラック・ラズガットリオグル選手も呼び寄せた。
日本開催だからTeam GREENのライダーを加えて-とせず、完全にWSB編成にしている徹底ぶり。ある意味ドリームチームだ。
土曜日のカワサキブースでのトークショー
オリジナルカードにKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのサイン寄せ書き
土曜日は台風でフリー走行&TOP10トライアルが中止に。
雨の中、スタンドのファンに手を振るジョニー選手とトプラック選手。スーパースターがここまでしてくれるのだから嬉しい。
また、レオン選手が2選手とともにピットロードを流れる雨水でボートを漕ぐ動画を撮影。Twitterに掲載された。
こんなおちゃめで陽気な部分でも「ヨーロッパチームが来ているんだな」と感じる。
雑誌の写真で見た光景が目の前で展開されて嬉しかった。
6月頭の4メーカー&タイヤテストからKRTが参加と鈴鹿HPでも大々的に発表。
ジョナサン・レイ選手とレオン・ハスラム選手が参加するとあって、観に行くのが楽しみだった。ここから今年の8耐が始まるのだ。
マシンはWSBマシンをベースに8耐専用に制作されたらしい。
エンジンの❝ナラシ❞はどうやっているのだろう? テストまでには終わらせておかなければならないのだから、ベンチで回していたのか、誰かが走り込んでいたのか?
南海イベントで酒井大作選手が「ウチ(BMW)は市販車からマシンを作るので、大阪-九州の弾丸❝ナラシ・ツーリング❞をしました。参加者が途中でどんどん脱落して…(笑)」と話されていた事もあったくらい、距離を走らなければならないはず。
ジョナサン・レイ選手
6月頭と下旬に行われた2回のテストではWSB同様❝ウインター・テスト・カラー❞のマシンとツナギだった。
貴重なツナギだったが❝背後❞の写真が全然撮れていなかった~ッ!
❝正式カラー❞のお披露目は8耐ウィーク水曜日の第二回公式テストからという❝出し惜しみ❞が期待感を増幅させた。やり方が上手いな。
レオン・ハスラム選手
6月に行った2回のテストとも参加し、マシン作りの役割を担った。
2回のテストだけで新しいマシンを勝てるまでに仕上げるなど、レオン選手の開発能力もさることながら、やはりKRTと日本で走って来たTeam GREENが培ってきたデータをマシンにフィードバックさせる解析能力の高さが伺える。これでこそメーカー直系! 技術だなぁ。
KRT、川崎重工業、Team GREEN等の各グループの調整にあたっていたのが藤原克昭氏だったそうだ。
8耐期間中に、青木琢磨選手のバイク復帰や優勝のコメント等、藤原さんには何度も泣かされた。本当に感動を呼び込む人だなぁ。
前夜祭の照明が消えた時に琢磨選手のところで泣く藤原氏。これ見てこちらも轟泣!
7月頭の第一回公式テストはKRTは不参加。
ここ数年、公式テストは2日間泊まりで観に行っているので、ここでKRT3メンバーそろうところが見られると期待していただけにショックだった。
KRTだけでなく、ホンダ、ヤマハのWSB組も不参加。物足りなさが残ってしまった。
8耐本戦でテストで撮影した写真にサインを頂かなくてはらなくなり、本戦の重要性が増してしまった。
6月テストはTeam GREENのトランスポーターだった
8耐本戦はトランスポーターもKRT仕様
カワサキのお姉さん
ジョナサン・レイ選手
「本当に速いライダーっているんだな」と感じさせられる選手。
セーブする耐久ではなく全力で走るWSBを生で観たくなってしまう。
来年も参戦してTOP10トライアルで全力の走りを魅せて欲しい。
ジョナサン・レイ選手の写真が上手く撮れないッ!
逆バンクやヘアピン等のコーナーで撮影していて「ヨシッ、ここ!」と思った瞬間にスッとファインダーから抜け出てしまうのだ。「ジョナサン・レイ リアタイヤコレクション」が出来上がってしまう(苦笑)。
コーナーリング速度-立ち上がりが他の選手に比べて速いのかもしれない。
ジョナサン選手の写真を上手く撮れる方って凄いなぁ。
レオン・ハスラム選手
8耐ウィークからヘルメットデザインを変更。
決勝をTV観戦して「いつものレオン選手のキレが無いなぁ。もうピークを過ぎてしまったのかなぁ」などと悪いことを思ってしまっていたが、レース後にウィークを通して体調が悪かった事が判明した。
「8耐ブルーレイ」に収録されていたレース後インタビューで「控室ではかなりひどい状態」だったとジョナサン選手が話していた(詳しくはブルーレイ観てください)。
トークショーではそんな様子を微塵にも感じさせなかったレオン選手はプロだ!
そこまでレオン選手が体調不良でもトプラック選手を走らせないとは、よほどバックマーカー処理に不安があったのか…。HRCのステファン・ブラドル選手を見てもその難しさが伝わってくるのだが。
一昨日、レオン選手のKRT離脱が正式発表された。レオン選手は日本に馴染みがあるのでとても寂しい。
トプラック・ラズガットリオグル選手
金曜日は走行したものの、決勝は走ることは無かった。
トプラック選手が参加した事前テストは観に行けなかったので、金曜日が今大会初めて見る走行。
あれ? もしかしたら昨年のMFJ-GPスポット参戦の時といい、決勝日だけ観戦の方ってトプラック選手の走りを全然観られていないんじゃぁないかな?
今季でカワサキを離脱し、ヤマハに移籍するトプラック選手。来年の8耐はヤマハファクトリーでの参戦か?
ヤマハファクトリーを離れるアレックス・ロウズ選手がKRT入りの話も…。
ロウズ選手がカワサキ入りし、さらにKRTが来年の8耐に❝今年同様❞にジョナサン選手とレオン選手が参戦するならば❝史上最強❞チームになる可能性がある。ワクワクするなぁ。
レオン・ハスラム選手のパパ❝ロケット❞ロン・ハスラム氏も久しぶりの来日。
8耐ウィークの第2回公式テストを観に行った友人から「ロン・ハスラムさん来てます」と連絡を受けて、めっちゃテンション上がった~!
ロン氏の来日(来・鈴鹿)は2016年にレオン選手がMFJ-GPにスポット参戦した時以来かも。
お会い出来てツーショット写真と、持って行った現役時代の富士スーパースプリントの写真にサインを入れて頂いた。嬉し~ッ!
レース後日にネットに掲載された藤原氏のインタビューで「レース後にルールブックを見直して、本部に抗議書を出してくれたスタッフがいた。それが認められて優勝できた」とあった。
あれだけパニックになる状況の中で、冷静にルールを見直して正式に抗議できた方には感心する。表には出ないが「カワサキ26年ぶりの優勝」の立役者だ。
まさに❝チーム一丸となっての優勝❞だ。
カワサキワールドに展示されたTカー
先にこの角度から写真を撮って「あ! どうせなら神戸ベイエリアの風景と一緒に撮った方がいいな」と、立ち上がって背景を入れて写真を撮ったのだった。
搬入したスタッフの方が「全日本のオートポリスで一度展示に出るので、その間は無いですよ」と教えてくださった。
しかし、実際にオートポリスにはジョナサン・レイ選手が転倒して終わった❝決勝マシン❞が展示されることになった。
さすがはカワサキのお膝元。決勝車を展示できるように間に合わせたのかもしれない。Twitterで掲載写真を見たが、転倒のスリ傷が生々しい。実物を見たいものだ。
決勝車はカワサキワールドに展示されるようだが、MFJ-GPに来てくれるかな?
来なかったら観に行くしかないッ!
まだまだ今年の8耐は終わらない-
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