昨日発売 F1マシンコレクション59号 F2王者ジャコメリ選手のアルファロメオ177
昨日発売の隔週刊F1マシンコレクション第59号は、1979年に28年ぶりにF1復帰したアルファ・ロメオ177。
ドライバーは前年、マーチ782でヨーロッパF2チャンピオンを獲得したブルーノ・ジャコメリ選手。
’78年欧F2でのジャコメリ選手は圧倒的に強かった。全日本F2最終戦・JAF-GPにも招聘されてスポット参戦。コースレコードでポールを獲得したのだった。決勝はトラブルで失速。
その無敵のヤングドライバーは、すがやみつる氏の漫画『F・1キッド』にも描かれていた。
ドルフィンのイメージとしてはジャッキー・チェン氏に顔が似ている。
アルファ・ロメオからF1フル参戦したジャコメリ選手。F2での強さから、F1にステップアップすればとんでもなく速くなるだろう―と思っていた。
だが、マシンが悪かった…。
F1グランプリ創成期に大活躍したアルファだが’79年に復帰した時のマシンは、シロウト目にも速そうではなかった。
前シーズンにチャンピオンを獲得したロータス79の影響から、ワイドなサイドポンツーン底部のアンダーウイングにエアを送るためにノーズはシャープに作り込んでくるチームが多い中、アルファは太ッといノーズに大きなウイングを付けていた。
さらに驚いたのは、これほどまでワイドなサイドポンツーンを持ちながら❝ウイングカーではない❞のだ。
新車なのに旧タイプって?
結局、ジャコメリ選手はF2時代の輝きをF1で見せることができずに引退してしまった。
ポールポジション1回、3位表彰台1回が最高だ。ポールを獲っているだけ日本人ドライバーよりも上か。
アルファ177は早々に退役となり、ウイングカーの179が登場する。だが、こちらも重そうなデザインだった。
鈴鹿サウンドオブエンジンに毎年参加してくれている。
速いマシンでもなくカッコイイ訳でもないのだが、子供心に植え付けられた「F2王者ジャコメリ選手のマシン」ということと「アルファのF1復帰」という2つの強い印象からF1マシンコレクションのミニカーを入手した。
2,490円の廉価版だから入手しようとおもったのであって、倍以上するレギュラー版(あるの?)だったら手を出していない。
マシン底部を覗いてみると確かにフラットボトム。
ムック表紙の写真ではポンツーンサイドのラジエーターを通ったエアの排出口は黒塗りだが、ミニカーは銀塗りになっている。
大口スポンサーが付いていないので、まるでテストカーのようにほぼ赤一色のボディ。
あまり取り上げられることの無いマシンなので、ミニカーを見て「ここはこんな構造になっていなのか」と記憶と照合させていた。
F1マシンコレクションのミニカーになること自体も驚異だ(笑)。
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