プリンセス駅伝で這ってタスキをつなぐ―「当然」そして「当たり前」でしょう
日曜日に開催された全日本実業団対抗女子駅伝の予選会「プリンセス駅伝」で飯田怜選手が地面を這ってタスキをつないだ件。
昼の情報番組を見た。ネットでも炎上しているそうだが、大なり小なり団体競技をした事ある方ならその気持ちは分かるはず。なぜ、そんなに大騒ぎするのだろう?
大舞台で自分のせいでチームが棄権になるなど絶対にできないはず。「当然」、そして「当たり前」だ。
ドルフィンは高校時代に「駅伝部」(陸上部ではない)に所属し西京極で行われる全国高校駅伝を❝目指していた❞。
部の歴史においてタスキが繋がらなかった事は一度もない。
しかし、高校駅伝や箱根駅伝で「繰り上げスタート」や体調不良の選手が映し出されると、選手の悔しい気持ちがよく分かって涙が出る。ドルフィンも幾度となく危機の局面に立った事があるからだ。
他の選手でも同じ立場なら同じことをしたはず。
「今後のアスリート生命に関わることだからリタイアしよう」―などと思うような選手ならレギュラーになどなれていない。
ここで繋げなかった方が❝トラウマ❞になってしまうかもしれない。次に生かすチャンスがなくなってしまうかもしれない。
「駅伝」はチーム競技でありながら戦いは個人だ。柔道や剣道のような「団体戦」とも違う。
タスキをゴールまで運ばねばならないシビアな競技であり、そこが最大の魅力でもある。
「あしたのジョー2」の主題歌『美しき狼たち』に
脚をくじけば 膝で這い
指をくじけば 肘で這い
―とあるが、その通りだ。
必要以上に美談化させることもないが、ドルフィンは飯田選手は駅伝ランナーの鑑(かがみ)だと思う。自分でもそうする
選手は一人ではない。後ろにはレギュラーからもれてしまった選手やサポートスタッフ。応援してくれている人達がいるのだ。
ただ、監督の指示には従わなければならない。やり遂げようとする選手を止められるのは苦楽を共にしてきた監督だけだ。
今回、監督はリタイア意思を示していたが、現場に反映されるまで時間差があっての事だったそうだ。
箱根駅伝のように監督が伴走している形ではなかった。
