バブル期のモータースポーツ・ドラマ「ポールポジション!愛しき人へ…」
バブル経済待っただ中の1991年に制作(放送は’92年から)されたF3、F3000をテーマにしたドラマ『ポールポジション!愛しき人へ…』。
時はF1ブームも真っ盛り。「本格レーシング・ドラマ」がウリだった。第一話ではマカオGP・F3のシーンも撮影して盛り込まれた。
’91年もマカオは優勝がデビッド・クルサード選手、さらにルーベンス・バリチェロ選手、クリスチャン・フィッティパルディ選手、トム・クリステンセン選手、野田秀樹選手、全日本F3からはパウロ・カーカッシ選手、影山正美選手、田中哲也選手が参戦していた。
めっちゃ豪華。
主題歌はTHE ALFEEの「Promised Love」と、コチラも豪華。
番宣写真
レースシーンは実際のレースを撮影して使用。F3は羽根幸浩選手が、F3000では恐れ多くも星野一義選手が吹き替えしていた。そのためF3000ルーキーがゼッケン「1」を付けていた。
発表会の質疑応答で「最近はモータースポーツに詳しい方が多くなってきていますが、リアルなレースの世界が描けますか?」とのドルフィンの質問に、脚本家は「マカオGPも取材していますし、星野レーシングの協力も得ていますので、皆さんに満足がいく作品になっています」と自信満々に答えていた。
だが、実際は毎週「こりゃ違うだろ」「観た方が勘違いする」と笑い倒れたり怒ったりの連続だった。
出演者もバブってる。
主人公・羽仁竜二(兄・竜一と二役)/加勢大周さん
当初はレースドラマとして進んでいたが、後半は結構ぐだぐだになってしまった。
結果、あまり評価されなかったため、現在もあまり資料が残っていない作品だ。
この作品以後、モータースポーツがテーマのドラマや映画は作られていない―と思う。
竜二の友人でレースマネージャー・倉持秀郎/西村和彦さん
現在もバラエティ中心に活躍。京都府民としてのコメントが面白くて好きだ。
特撮ヒーロー大好きなドルフィンが「『超獣戦隊ライブマン』観てました」と言うと「それ言わないでよ」と黒歴史扱いしていた(当時)。
竜二の友人or恋人の微妙な関係・藤岡珠美/田中律子さん
実際にお会いした女性キャストの中で一番綺麗だった。
レースドクター・節山佳江/中村あずさ さん
東映Vシネマ『女バトルコップ』(女性版ロボコップ)に主演。
竜一の恋人で峰不二子的立ち位置の植田真希子/森尾由美さん
当時秘密裏に付き合っていた男性がレース関係者だったので、大きな帽子を被ってサーキットに来ている姿をたまに見かけていた。
竜二の妹・羽仁加奈/高岡早紀さん
巨乳アイドルとして売り出し中だった。