鈴鹿1000㌔土曜日観戦いろいろ ❝人の海❞で泳いできた
スーパーGT鈴鹿1000㌔FINAL。6月のGTタイヤテストに始まったスーパーGTと8耐の夏イベントもこれで最後。
「鈴鹿年に一度招待カード」で入れる土曜日だけ観戦に行ってきた。
朝4時過ぎに大阪を出発。名阪国道で鈴鹿近くになるにつれ雨が強くなり、サーキットに到着しても尚、強い雨は降り続いていた。これは「朝のうち雨」の天気予報どおりだが、いつまで続くかが問題。
土曜日の朝6時台だというのにサーキット周辺は渋滞。
サーキット駐車場入り口に向かって右側は有料事前予約エリアでガラガラ。当日入場車はモビリティランド敷地の奥―F1で駅からのシャトルバスが停まる辺りから停めさせられている。早くから到着すると奥に追いやられる。
だが、予約エリアだからと言ってのんびりとはできないはず。何故なら到着時間が遅くなれば渋滞がひどくなり駐車場に入れないのだから。
雨降りの中、ボウリング場より長くなっている入場待ちの列に並ぶのも嫌なので、ゲートオープンから遅れて入場。まだ小雨が降っているので傘を差してゆく。
涼しい朝だ。
GPスクエアに到着すると物凄い人が集まっていた。この時点で8耐金曜日よりは確実に人が多い。
中途半端な小雨だったので危ない傘は閉じた。
イベントが始まっているブースもかなりあった。
特別展「伝統のSUZUKA 1000km ~時代を繋いだハコレースの祭典~」
’68年からの1000㌔参戦車両がずらり並ぶ。8耐のメガミュージアムまでとはいかないが、例年の特別展よりは車両が集められていた。
ツーリングカー、プロトタイプ、Cカー、スーパーGT、そして初公開のNSX-GT3まで。壮観だ。
GPスクエアと取り急ぎ一巡してテストでは行けなかったヘアピンへ向かう。
フリー走行15分前だというのに、シケインスタンド裏に通る一般道は渋滞で動かない状態だった。「もう走り始めますよ~」
フリー走行が始まった直後はウエット路面で水煙が上がったものの、1~2周すると路面が乾き始めていた。
ヘアピンもカメラマンが鈴生り。
写真撮影用最前列は金網1区画に3~4人詰めている。まぁ、中には「場所取ってあるんで」と一人で広く場所を使っている者もいたが。
ヘアピンエリアでも少しずつ場所を移動して撮影。
日差しが強くなって、速いシャッター速度が取れるようになったので、金網が高い位置まである場所でも、網の目からコンデジのレンズを出して撮影することができた。
もう汗がダラダラと出てくる暑さに。
ヘアピンのコーナー頂点過ぎ 金網からレンズを出して撮影
サーキトサファリはスルーして、ジェンソン・バトン選手のトークショーが行われるGPスクエアに戻る。
―のだが…。
なんぢゃぁぁ!? この人数はぁぁッ‼
既にステージ前はビッシリと人が埋まっていたので「こりゃダメだ」と見切りをつけてピットウォーク列並びに作戦変更。
バトン選手のトークはテストの時に間近で見られたので今回見切りをつけられたが、それが無かったら強行していたかもしれない。
おかげでピットウォークの列は日陰になるトンネル内に入ることができた。
ヒンヤリとしたトンネルの壁に背を当てて座ると、気持ちよくなって少しの間うたた寝できた。朝が早かったので体力的に助かったかも。
ピットウォークでは列の前の方だったので「イケるだろう」とチャンピオン・チームのデンソー・サードを狙った。
あぁ、どうしてドルフィンが並ぶチームはいつも何かあるのだろう?
デンソー・サードもピットウォーク時間にスポンサーのエアアジアの広報活動が入ってなかなかサイン会に入らない。
広報写真撮影、スポンサー関係者との記念撮影が行われ、ピットウォーク時間は無情に過ぎてゆく。「大丈夫か?」と不安になって来る。
ふと後ろを見るとピットレーンはあまりにも大人数で通行が止まってしまっている。分かっていた事だったが…。
コバライネン選手とエアアジアにお姉さん
なんとかサインを頂いて「最後の悪あがき」をしようにもピットレーンは通行が停滞してしまっていて進めない。
大粒の汗をかいたお兄ちゃんの腕が直接触れたり、汗で濡れ半乾きの匂いがするシャツに押し付けられたり、配られている旗の棒につつかれたり、キャリーバックにつまづいたり―と予想された事態は全てやってしまった。
サイン頂くのにサングラスしていたら失礼かな?―と思うので、コーナーに出ている時以外はサングラスを外しているので、日差しで目が疲れる。
予選ではQ1からバトン選手が登場。ファンサービスか?
一時は3番手タイムで「やるなぁ!」と思ったが、ラスト1周で他チームに続々更新されて逆転Q1敗退に。
面白かったのがGT300のQ2。
優勝して重量ハンデがありながらもコースレコードでポールポジションを獲得したVivaCつちや86MCの山下健太選手。先週のスーパーフォーミュラから二週連続のポール。
マシンセッティングも決まっていたのだろうが、山下選手の走りっぷりが凄い。来年はGT500ステップアップだろうな。
今回のポールポジション2台
前夜祭開始1時間前にグランドスタンドに移動。
これも予想されたとおり場所取りだらけ。テープ剥して座ったろか!? と思ったが、せっかく楽しもうと来ているのにつまらないトラブル起こしてもなぁ。
早い時間なら1か所くらいは空きスペースができているもので、そこに座ることができた。これは一人行動の良いところだ。
場所取りの横行だけは何とかして!
前夜祭 第一部 「モンスターたちのSUZUKA 1000km ~驚愕のプロトタイプカー~」
星野一義監督がニッサンR92CPを、関谷正徳監督がトヨタTS010を、そしてオーナードライバーの方がタイサンスターカード ポルシェ962 を走らせた。
座った場所からはちょうどトークショーの背景にしている「スーパーGTの布」が邪魔になってトヨタTS010が停まっているところが観られなかった。
やっぱりCカーはカッコイイなぁ。
まだ日のあるうちの走行だったので、星野監督も関谷監督も飛ばしていた。
R92CPに乗り込む星野監督
そしてグランドスタンドを埋め尽くした人々が待っていた前夜祭第二部。
ジェイビー、キターッ‼
結果を先に言うと、サインをもらおうとグランドスタンド最前列をキープしてた全ての人は失意に終わってしまった。
バトン選手の単独トークの後、中嶋一貴選手と小林可夢偉選手が登場。
超豪華なF1ドライバートークショーが繰り広げられた。
ここで可夢偉選手が決勝の走行巡をチームにオーダー。決勝ではバトンvs一貴vs可夢偉の夢の対決が行われる事になった?
さらには来年からの鈴鹿10耐に「僕は出ますよ」と可夢偉選手が出場宣言。
可夢偉選手の尼崎弁トークが上手なのだが、バトン選手ともフツーに英語でし喋っているところが凄い。
千代勝正選手も合流してGT3マシンのデモランが行われた。
千代選手が2015年バサースト12時間耐久で優勝したNISSAN GT-R NISMOを、バトン選手がホンダNSX GT3を国内初走行を行った。
「(バトン選手が)暗いところ走るの初めてなんで、めっちゃビビッてんですよ」と可夢偉選手。
しかし、バトン選手は飛ばす飛ばす。先行していた千代選手をオーバーテイクして観客を沸かす場面もあった。
前夜祭が終わると鈴鹿1000㌔では初の試み「ナイトストレートウォーク」の時間となった。
8耐のナイトピットウォークとは異なり「ファンサービスはチームの任意」という事だった。
エヴァRQ。水着じゃなかった…残念
ついさっきまでバトン選手がドライブしたNSX-GT3はじめ、デモランしたマシンがストレート上に並べられた。
サンプリングやタイヤ交換練習してくれているチームもあって、割と立絞めた。
こうしてドルフィンの夏は終わった。