'77F1日本GPでネジをもらったウルフWR1再び Sound of ENGINE
スーパーカー、ウルフ・カウンタックでも有名なウォルター・ウルフ。スポンサーに始まり新チームを興して’77年F1GPに参入。ジョディ・シェクター選手のドライブによりウルフWR1/フォードを走らせた。
新チームで開幕戦優勝。その偉業は2006年にブラウンGPが達成するまでどこの新興チームも成し得なかった。
年間3勝してコンストラクターズ・ランキングで3位となった名車。FOSCO開催の日本GPでも走った。
当時、雑誌によって日本GPでの車両名がWR1だったりWR3だったりとまちまちで「WR3とは何のことだ?」と思っていたが、サーキット特性に合わせてモデファイしたシャシー名で基本同一マシンなのだと近年になって分かった。
トドロキスペシャルが基本シャシーは同一で駆動系だけを変更してT1、T2、T3としたのと似ている気がする?
―なので日本GPで走ったマシンもここではWR1と統一させて頂く。
’77年F1日本GPには資金的に24枚撮りフィルム1本しか持って行けなかったので、失敗したものもありウルフWR1の写真は撮れていなかった。
’90年代に雑誌で筑波サーキット等で開催されていたクラシックF1レースにWR1も参加している記事を読んで「日本で持っている方がいるんだ」と知った。「いつか見たい、写真に残したい」と常々思っていた。
今年の鈴鹿Sound of ENGINEに呼ばれる事になったのでとても楽しみにしていた。
何故そこまで楽しみにするほどウルフWR1が好きなのかというと'77年日本GPを走ったマシンであることはもちろんだが、レース後に潜入したパドックでリアウイングを止めているネジをもらったからである。
マシンの解体作業を見ていたらウルフ・チームのスタッフが外したばかりのネジを「持って行けよ」と分けてくれたのだ。これが最初に所有したレーシングカー・パーツだ。
失くしたり錆びたりしないように一番状態が良い1組を通販で買ったグッズでプラスチック固めにして残している(トップ写真、ミニカー横のもの)。当時はコンパウンドとか知らなかったので、表面がだいぶくすんでしまっている。機会をみつけて磨くつもりだ。
リアウイングを止めるネジ。当時車は黒かった
Sound of ENGINE土曜日の朝、ピット巡りをしたのだがウルフWR1が見つからず「またドタキャンか?」と思っていた(昨年は数台あったので)。ところが、昼からのF1練習走行で走っていたので「あ、来てた。やった~!」と歓喜したのだった。どうやらピットが一番端だったので見落としていたようだ。
グリッドウォークになって間近でたっぷりと見る事が出来た。
映画『 ラッシュ/プライドと 友情 』でも重要キャラクターとして登場するレーシングカー・デザイナーのハーベイ・ポスルスウェイト氏が手掛けたWR1。ウイングカーでもなく、ターボ・エンジンでもないのに速かった。シェクター選手の腕もさることながらマシン素性が良かった事を証明している。
シェクター選手のマシンで日本に在るのはWR1くらいかもしれない。
日本GPでスポット・スポンサードした田宮模型の本社展示場にはリアウイング翼端版しかなかった。
デモレース後、手を振って声援に応えるオーナーさん
濃紺にゴールドのライン。赤いウルフ・エンブレム。実にカッコイイ。
後に2輪の水谷勝選手がライディングするスズキRGV-γ500にもウルフ・ブランド・カラーだったこともあり人気がある。






