カッコイイがマイナー・F1ウイングカー カウーゼンWK1ポールリカール テスト
国際貿易から受注販売された1/43F1ミニカー、カウーゼン WK1 1979年 ポールリカール テスト。ミニカーを集め始めた時から欲しいと思っていたマシンの1台だ。
カウーゼン・レーシング・チームはコジマKE009改を使って'78年にF1参戦しようとした西ドイツのチームだ。そこが'79年にオリジナルF1で打って出たのだ。
特にチームが好きな訳でもなく、ドライバーのパトリック・ネイブ(?)に至っては「誰?」という感じだ。
では何故このミニカーが欲しかったのか?
それはカッコイイからである!!
当時モータースポーツ誌では表紙を飾り、テスト走行したリポートと構造解説が掲載されていた。もう表紙の写真に一目惚れしてしまった。
最初のテストではミニカーのようにカラフルなスポンサーカラーが施されておらず、ブラウン基調のボディにラインが入った色合いだったはず。
ウイングカー全盛期の当時に出現したカウーゼンWK1は、独自のアイデアが盛り込まれていた。
ロータス78に端を発した“通常のウイングカー”はサイドポンツーン上面にラジエーターのエアアウトレットが大きく口を開いている。

ロータス78
だが、カウーゼンWK1のボディ上面はおろか側面にもアウトレットは無く、ボディ全体がウイング形状をしている。めっちゃスッキリしていてカッコイイ。
何よりも当時ドルフィンが思い描いていたウイングカーF1と同じようなスタイルだったのだ。
では、本来サイドポンツーンに納められていたラジエーターやオイルクーラーはどこに行ったのだろう?
雑誌に掲載されていた構造図によると、リアタイヤ前のサイドポンツーン下側に配置されていた。ベンチュリー効果で流速が速まった空気がラジエーターに当たる“仕組み”になっていた。
徹底的にダウンフォースを稼ごうという凄いアイデアだ。
―だが、エア排出ルートに障害物(ラジエーター)を置いて排出に影響は無いのだろうか? ボディ収納式と異なり、路面の小石やタイヤカスが勢いよく当たってラジエーターは大丈夫なのだろうか? ドルフィン少年は疑問に思っていた。
ボディ下面に置かれたラジエーター(銀色部分)が奥に見える
このカッコイイマシンがF1GPで暴れまくる姿を思い描き、シーズン開幕を楽しみにしていた。
今のようにリアルタイムで結果が分かる時代ではない。モーター誌の発売が待ち遠しかった。
ところが、F1開幕を報じた誌面を見てもカウーゼンの名前が無い。これはどうしたことか?
結局はヨーロッパラウンドが始まる第5戦スペインからの参戦。しかもあのカッコイイデザインではなく、ロータス78パクリのマシンになって(ロータス79ではなく一世代前の78!)、ドライバーも変更されての参戦だった。
マシン名はWK2ではなくWK1のままなのだ。
ガッカリだ。こんなスタイルになってまで応援する気にもなれない。やはりあの構造では問題があったのだろう。
レーシングカーには「速いマシンはカッコイイ」との定説があるが、逆に「カッコイイからといって速い訳ではない」との定説もある。WK1は後者にあたる。
今まで何度も述べてきたが「ドルフィンは変わりF1大好き」である。様々な形状がトライされたウイングカー時代に夢中になっていた世代の性(さが)とも言える。
こんなテストでしか走っていないマイナーF1マシンがミニカー化されるのはとても嬉しい。だがその分、購買者も少なく=製造量が少ない=単価が高くなる。
価格が高くて手が出せないでいる変わりF1の一台、フィッティパルディF6。次の目標はコイツだ!!
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