白熱のレースだったITC鈴鹿 マルティニ・アルファ155V6TI
レースの面白さには幾つかの要素がある。機械を使う競技なので、使用する車両の高性能さ。ドライバーの技量の高さ。競り合いの多さ―などだ。
'96年当時のDTM/ITCはどれをとってもF1以上のレベルに達していたと言っても過言ではない。
逆にその車両製造費用等の高騰でシリーズが終焉を迎えてしまうことになるとは皮肉なもの。
ITC最終戦となった鈴鹿ラウンドを観戦に行った。当初はTIサーキット英田で開催される予定だったが、サーキット側の都合でキャンセル。鈴鹿が代替開催することになった。
ドルフィンとしては遠いTIよりも近い鈴鹿で開催してくれるのは万々歳。3日間、車中泊で観戦に出かけた。

鈴鹿1000㌔の際に頂いたナニーニ選手のサイン
ITC鈴鹿は接戦で白熱して面白かった。観戦レースのベスト3に入るほどだ。それだけに参戦マシンには非常に強い思い入れがある。
ミニカーを集め始めた当時、ITCマシンはミニチャンプスからしか発売されておらず、既に絶版状態だった。中でもマルティニ・アルファ・ロメオ155V6TI、とりわけ大好きなナニーニ選手のマシンは人気が高く値段も相当額になっていたので入手は困難であった。
数年後、hpiが1/43スケールで発売。京商1/64ミニカー「アルファ・ロメオ」シリーズでDTM'94年型マシンから'95年型、そしてITC'96年型までリリースしてくれたのだった。
京商「アルファ・ロメオⅢ」でITCマシンがラインナップに入ったが、発売当時はNo5ニコラ・ラリーニ車を引き当てるのが精いっぱいだった。
昨年・2014年の大阪オートメッセに出店していたミニカーショップでNo6アレッサンドロ・ナニーニ車を発見。ネットオークションやレンタルショーケース等に比べたら遥かに安い価格だったので「これは神の巡り合わせ!」とばかりに飛びついた。
こうして2台のアルファ・ロメオがミニカーラックに飾られることになった。
造形、プリント共に京商1/64ミニカー・シリーズの中でも屈指の精密な出来栄え。
ITC仕様の155はDTM仕様よりも一段と空力パーツが多くなって複雑さを増した。京商ミニカーでは「このスケールでどこまでやれるか?」という挑戦的な精神すら見受けられる。
フロントサイドのスリットやミニウイングも“単なる段差”ではなくキッチリ“隙間”が作られている。ホイールのスポークもそうだ。
アルファ155ではお馴染みになっているサイドスカートのスポンサーロゴもDTM車の時よりも上下幅が狭くなっているのにも拘らず文字が見えるほどにプリントされているのは素晴らしい。

