分かりやすかった小倉茂徳さんのスーパーフォーミュラ個人講座+ペトロナスAMG
ジョニー・ハーバート氏のトークショーを見終わり、帰る途中で「レーシングシアターを覗いてみよう」ということになった。
昼間にスーパーフォーミュラ系のイベントが行われていて、今季用SF14と昨年までのSF13が展示されている。
鈴鹿サーキットのアンケートで「F1に来た人に興味を持ってもらえるように、スーパーフォーミュラの展示やイベントをすべき」と書いてきた甲斐があるというもの。
武藤英紀選手のDOCOMO TEAM DANDELION SF14が展示。
その横に立っていたのは、先ほどまでハーバート氏のトークショーに一緒に出ていた小倉茂徳氏ではないか。
思いきって常々思っていた疑問を聞いてみた。
「スーパーフォーミュラやインディカーではウイングカーが再び採用されていますが、何故、昔のような事故が起きないのでしょうか?」

かつてのウイングカーは横滑りを起こすとダウンフォースが急激になくなってマシンが宙に舞う事故が多発。レースの世界から一時期姿を消すことになった。
それが近年になってスーパーフォーミュラのSF13やインディカーで採用されはじめたからだ。
小倉氏は丁寧に分かりやすく解説して下さった。
ドルフィンが理解した内容で話すと―
「昔ほどアンダーウイングだけでダウンフォースを得ていない」。なるほど、かつてのウイングカーは前後ウイングを取り払ってしまうほどだったが、現在では前後ウイングは残している。
「マシンノーズの上面は平らになっていてほとんど整流の役割しか果たしていない。フロントウイングでは左右でダウンフォースを発生させているので、横滑りしても押さえつけられている」。
という事らしい。なるほど。
更には―
「フロントウイングの一番上にガーニーフラップ(縦に取り付けられている黒い1㌢弱のパーツ)は、製造元のダラーラからは『ダウンフォースは発生するが乱気流も出るので勧められない』と言われたが、今では各チーム工夫して使いこなしている。日本のチームは凄い」。
と、次第にアツク、マシンを語り始めた小倉氏。
「サイドミラーも空力効果のある形状に各チーム独自で作っている。細かいところはレギュレーションが曖昧になっていて独自パーツを作る余地を残している」。完全に同一マシンではなく、チーム毎に空力パーツを変えているところは面白い。かつてのF3000時代みたいだ。
小倉氏の解説は次第に熱が入り、比例して周囲にも人が集まってくる。
実は友人が乗る白子行きバスの最終時間が迫っていたので、内心ヒヤヒヤしながら聞いていた。
SF14マシンはダラーラが作っているが、昨年までのSF13のデータやスーパーフォーミュラ側の意見が入ったマシンとして出来上がっている。
来季のインディライツのマシンはほとんどSF14と同一になるそうだ。
「ホンダ、トヨタが供給するエンジンも、年に1回スペック変更ができる。そのため、後半戦になってホンダが巻き返してきた」
更に燃費向上でかなりエコな走行をしているらしい。
F1以外はまだ興味が無い友人も、関心がでてきたようだった。
小倉さん、貴重な時間を割いて解説して頂きありがとうございました。
スーパーフォーミュラもかつてのF3000やフォーミュラ・ニッポン初期のように人気シリーズになるといいのだが。



