燃え尽きた男・沖田のフェラーリ・ディノ246GT 「蘇るサーキットの狼たち」6
鈴鹿1000㌔「蘇るサーキットの狼たち」⑥
警察の交通機動隊からプロのレーシングドライバーを目指すも、公道グランプリで燃え尽きた男・沖田。彼が命をかけてドライブしたのがフェラーリのディノ246GT。
ロータス・ヨーロッパを駆る裕矢のライバル・マシンとして大パワー車ではなく、ウェイトバランスとハンドリング重視の車を設定したのは流石、池沢センセである。
沖田の存在とマシンの個性的デザインからディノも少年たちに人気のスーパーカーになった。
沖田のディノはナンバープレートからみて実車はスカイブルーの車体だった。この実車は全紙サイズくらいのポスターにもなっていて、ドルフィンは部屋に飾っていた。
当時デパートで売られていた800円のポスターは、1ヶ月の小遣いに匹敵する“高級品”。「練馬56 そ・740」のロータス、ランボルギーニ・イオタと3枚だけ小遣いを貯めては買っていた。
ディノ自体は沖田のマシンが初登場ではない。裕矢が初めてFISCOに行った時に絡んできた車の1台だった。
きっと雑魚車で終わらせたくない思いが作者にあったのだろう。
初めてディノの実車を見たのは、隣町の外車ディーラーが4台くらいのスーパーカーを集めた無料イベントを開催した時だった。
少年たちが群がる中、走行してきてショールームに収まった深紅のディノ。1人ずつ数秒の持ち時間で写真を撮らせてくれた。
ミニカーを集め始めた頃、ローソン限定で各社缶コーヒー2本に1台付いてきた「フェラーリ名車コレクション」1/72ミニカーで最初に入手した。
缶コーヒーメーカーではなく、コンビニ主体で行われていたキャンペーンだった。
赤いボディのノーズにある白のウインカーが目立ち過ぎな感はあるものの、全体的には良い作りだ。
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