掟破りの「初めて❤物語」 フェラーリ・ディーノ206GT ダイドー缶コーヒー付き
「レーシングカー&スーパーカー」を「1車種1台」だけ「小スケール」を“掟”にミニカーを集め始めて数年。
各社からのブラインドBOX小スケールミニカー発売ラッシュを経てみると、いつの間にやら好きな車は数台保有に。
造形の精密差はあるにしろ「最初の1台」は入手できた感動がひと際大きかった。
そんな感動を思い起こそうというのが「初めて❤物語」だ。
長い歴史とブランド力で鉄板人気のフェラーリ。ミニカーの発売はかなり多い。ドルフィンも京商、フェラーリコレクション、缶コーヒー付き―のミニカーを持っていて、ミニカーラックで占めるスペースはかなりのもの。
フェラーリのミニカーで一番最初に手に入れたのは…。
ミニカーをちょぼちょぼ集めはじめた頃は今ほど情報収集力が無かった。ある日、福岡に住む知人のブログで缶コーヒーにフェラーリのミニカーが付いているキャンペーンを知った。
すぐさまコンビニに探しに行っても見当たらない。各店回ったが全く無い。どうやら出遅れて全て売り尽くされてしまったか、当時住んでいた静岡では発売時期が異なっていたようだった。
あきらめていたのだが、大阪に出かけた際に見つけてしまった。西日本でのキャンペーンなのだろうか?
全7車種の内、人気のF40、F50、エンツォは全く目にしなかった。しかし、それらの有無はさして問題ではない。一番お目当ての車があったから嬉しかった。
ディーノ206GT。V12エンジン搭載車と区別するためにV6のディーノは「フェラーリ」と冠付けないのは有名な話。
その姿を知ったのは漫画『サーキットの狼』で。
子どもの目からはかなりセンセーショナルなスタイルだった。だがそれはほんの序の口。初めて実車を目にした時、あまりの美しさに感動した。ピニンファリーナのデザインした車体は、ボンネットの左右が膨らんでいてまるでカエルのようにも見える。
この時代の車はノーズを低くするためにタイヤハウス上のボンネットが膨らんでいる名車が幾つかある。トヨタ2000GT、コルヴェット・スティングレイ…。しかしディーノはそれらの上をゆく秀逸さがあった。
フェラーリ・レーシング・デイズで展示されたディーノ
ジョージア缶コーヒー2本組に1台付いていた1/72スケールのミニカーはホットウィール製。トミカより一回り小さい。細部が少し荒いかな~って気がするけど、シートやダッシュボードまでちゃんと形成されている。
ディーノは京商1/64ミニカー第1弾「フェラーリ1」でラインナップされていた。
しかし、コンビニ限定京商ミニカーの存在を知ったのは第9弾「メルセデス」になってから。その頃にディーノの小型ミニカーを入手する手立ては無かったのだ。
缶コーヒーの“おまけ”だが入手できるだけ有り難い。出来は“おまけ”とは思えぬほどクォリティが高いので驚かされた。