『ラッシュ/プライドと友情』公開直前 マクラーレンM23/J・ハント車デカール貼り | CLUB24-にいよんー

『ラッシュ/プライドと友情』公開直前 マクラーレンM23/J・ハント車デカール貼り

ビギナー、デカール貼りに挑戦する⑳ 1/43スケール編

ハント・マクラーレン


 公開直前の映画『ラッシュ/プライドと友情』主人公の一人、ジェームス・ハント選手は昔から一番好きなレーシングドライバーだ。

 初めて見たレース’76年F1inJAPANで逆転ワールドチャンピオンに輝いた事が子供心に強く存在が刻み込まれた。
 最強だったN・ラウダ選手とフェラーリ312T2に対し、不在期も着実に勝利して最後まで諦めなかった姿勢も好感が持てる


 モデル並にカッコイイルックスに加え美女とタバコ…華やかなF1グランプリを象徴するようなキャラクターだ。イギリス人だが到底“紳士”と呼ぶにはふさわしくない奇行ぶり。その破天荒ぶりも魅力だった。

 翌’77年F1日本GPで優勝しながらも表彰式をボイコットしたハント選手。今のようにモーターホームが無かった時代、テント下でインタビューを受けている時、ガキのドルフィンもその場にいた。
 集まった人々の目を気にすることも無く着替え始めるハント選手。黄色のブリーフを穿いていたのが目に焼きついている。
 この時のやりとりを録音したカセットテープは今でも持っている(あまりに古いため再生できるか不明)。
 ウルフ移籍→F1引退→スカッシュ界へ転身→F1解説者、そして突然の逝去。めまぐるしい半生だった。
 再び彼の姿を目にする事なく逝ってしまった。

マクラーレンM23-2


 F1参戦3年目のヘスケスで初優勝。普通なら「到底勝ち目のないマシン」での優勝は、近年ならトロロッソで優勝したセバスチャン・ベッテル選手のようである。


 初めて観戦したレース='76年F1inJAPANには祖父のコンパクトカメラに24枚フィルム1本だけ入れて持って行った。

 “流し撮り”などという技術を知る由もなくタイミングを見計らってフレームの中に収めたF1マシンは、現像してみたらブレブレ…。

 現在のデジタルカメラを持ってもう一度撮影に行きたい!



マクラーレンのハント選手とロータスのアンドレッティ選手。'76年F1inJAPANで


 ミニチャンプス1/43のマクラーレンM23/フォードはかなり以前から発売されていたので、ミニカーコレクションを始めた初期に入手済み。
 昔のF1マシンはデザインが単調のためか“付加価値”としてコクピットのカウルが外れるように出来ている。その反面、ドライバーの体が貧相な作りになっているのが残念だ。

 キミ・ライコネン選手もリスペクトしてレプリカを被ったハント選手のヘルメットは細かい塗装で雰囲気が出ている。当時はヘルメットの周りに防炎用の“布”を付けていたところも再現されている。
 ロールバーのアルミ溶接っぽさやDFVエンジンは細かく表現されているところは流石。


 このマシンにデカールを貼る時がやってきた。

 「マクラーレンM23用デカール」も以前に購入している。近年マシンのように添付枚数は多くないのだ が、それでも千円くらいした。ミニカー本体の1/4くらいの価格だ。デカールは高価なものだと感じた。


 マールボ○・ロゴの書体が異なる2種類がセットになっている。これはどういうことだ? こんなにも多く貼る場所など無いはず…??

 ロゴを貼る場所を確認するために'76F1inJAPAN特集誌やネットで写真を検索しているうちに判明した。見慣れぬ書体の方はエマーソン・フィッティパルディ選手が乗っていた'74~75年頃のM23用らしい。

 当時はレギュレーション変更が少なかったのでマシンの寿命も長かったのだ。

  1/43スケールのミニカーにデカールを貼るのは緊張する。単に大きさだけではない。ミニカーの価格も高いので失敗は許されないからだ。

 2カーセットだった1/64ミニカーでは1台分を仕損じた時の“予備”として使用できていたので“心にゆとり”もあった。

 1/64ミニカーのデカール貼りと比べると、30㌢の高さで命綱を付けて綱渡りを練習していたところから、いきなり命綱無しで高さ10㍍で綱渡りを始めるのと同じだ

 平面が多いマシンではあるが、念のためにデカールは浸すように軟化剤を塗布する。

 分割式になっているコクピット周囲のカウルは分割、獲り回ししやすくして作業する。


 オリジナルでは三角に赤が塗られていたリアウイングだが、写真を見ると赤三角は無く一面白でロゴ文字が入っていた。もったいないが赤三角を消す白地に文字が入ったデカールを貼る。

 ウイングの湾曲に合わせるためにドライヤーを使用する。1/64スケールを貼っていた時と軟化剤・接着剤の量が増えているので、ドライヤーの熱でもすぐには気化しない。

 そっと綿棒を当てて押しつけてみるとデカールの両脇から接着剤が出てくるほどだった。塗布量も考えなくてはならない。

 一番苦労したのはコクピット前の白三角の頂点を貼る作業だ。

 自主規制でタバコイメージを緩和させるために白い三角山の頂点は丸みを帯びている。この山の頂点を鋭角にするための白デカールが付いている。1/64スケールでも小さすぎて貼るのに苦労してきた。
 M23のミニカーは白三角を付けるにはコクピット前のカウルにまで及ばなくてはならない。湾曲の角度が一番キツイ部分に小さなデカールを貼るのは剥がれやすくて難しい。

 カウルを車体に取り付けた状態で貼り付けるがなかなか上手くいかない。軽くドライヤーを当てて面に合わせるように貼り付ける。

 カウルをセパレートして飾れるようになっているが、せっかくデカールを貼ったので車体に取り付けて展示する事にした。


 大好きなハント選手のマシンが1台できた。次は日本GPで優勝したM26だ。



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