36年ぶりの再会 ケン・アカバとも闘ったJPSロータス78 鈴鹿ファン感謝デー

鈴鹿サーキット2013モータースポーツファン感謝デーで一番楽しみにしていたのは、ロータス78と88Bを見ることだった。
両車ともに大好きなマシン。78と97Tは近年のF1日本GP決勝のイベントで鈴鹿を走ったことがあるらしいが、ドルフィンは決勝には行っていないので目にしていない。最終的には東京か富士スピードウェイのイベントに行かなければ見られないと半ば諦めていた。
そこにきて鈴鹿で見られるとあって本当に嬉しくて楽しみで仕方なかった。
ロータス78を見るのは1977年F1日本GP以来36年ぶりだ(トシがバレる!)。この時もマリオ・アンドレッティ選手は5周でリタイアしているので、JPSカラーのマシンを見ている時間は僅かだった。もう一台は赤いインペリアル・カラーだった。
今回、鈴鹿にやってきたのはグンナー・ニルソン選手のゼッケン「6」号車。実際には“ニルソン選手のJPSカラー車”は初めて見る事になる。
見ている間「メッチャ、カッコイイ。メッチャ、カッコイイ」しか言葉が出てこない。
デザイン、カラーリングどれをとっても美しい。実車が持つ重厚なパワーがビシビシ伝わってくるのだ。
ロータス78は漫画『赤いペガサス』内では、ケン・アカバの前に立ちはだかる最大の壁として描かれている。
ケンと最初に刃を交えたしたのがニルソン選手のロータス78だった。第5戦豪雨のスペインで優勝争いを制したのだった。
以降、マリオ選手のロータス78がケン、ペペ、2人のSVEドライバーと熾烈なチャンピオン争いを展開したのだった。
―劇中においてもライバル・マシンとして主人公マシンに引けを取らない存在感を見せていた。幅広で平たい車体。太いリアタイヤ。コーナーを旋回すると安定感がある。「これぞF1マシン」というスタイルだ。
フォード・コスワースV8エンジンの号砲が体に響く。現在のF1より昔のF1の方が断然音が大きい。
サイドスカートは塩ビっぽい半透明素材が使用されていた。
ピットガレージに置かれている時は、セナ選手のロータス97Tや希少な88Bはお客さんから見えるようにガレージ前に展示されていたが、78は奥に入ったままだった。
'77年日本GP決勝レース終了後、パドックに潜入した悪ガキ・ドルフィンと友人S。
リタイアしたマリオ選手のロータス78を発見。近づくとリアウイング翼端板の右隅に何かが見えた。「ステッカーでも剥がれているのか?」と思い端を持ってみるとペリペリペリ~と翼端板の表面が剥がれてしまったのだ。
当時のマシンのパーツはカーボンの1枚板ではなく、FRPとケブラーみたいなモノのサンドイッチ構造になっていて、その黒ペイントの表皮が剥がれてしまったのだ(焦)。
「壊してしまった!」と慌てて逃げましたよ。スミマセン。貼り合わせれば直ったかもしれないが。
逆バンクで中嶋悟選手がドライブするタイレル019をアウトから抜きにかかるロータス78。
現在のフォーミュラマシンに影響を残す2台だ。
あれ? このシチュエーションはどこかで見たことがある…。
そう'77年F1日本GPのこのシーン↓

タイレル007の国光選手を抜きにかかるインペリアル・ロータス78のニルソン選手
デジャブのようにあの時の興奮が蘇る。ついつい目頭が熱くなってしまった。
過去に戻ってもう一度観られるレースがあるならば'77年のF1日本GPを観に行きたい。当時パドックパスは3万円。現在価格に換算してもパドッククラブのように買えない値段ではない。
デジタルで写真を撮りまくって、そして運営委員には「1コーナーには人を絶対入れるな」と言い、ピーターソン選手とビルヌーヴ選手には「序盤の1コーナーだけは落ち着いてくれ」と言った事だろう。

