日本人にとって特別なF1マシン マクラーレンMP4/4/ホンダ 京商セナコレ
マクラーレン2人のドライバーで'88年F1GP16戦中15勝という「異業」と書いてもおかしくないほどの偉業を成したマクラーレンMP4/4/ホンダ。ドライバーもマシンも当時最高最強だった。
アイルトン・セナ選手とアラン・プロスト選手によるチャンピオン決定戦として迎えた鈴鹿での日本GP。鈴鹿に集うファンの熱気も最高潮。
ホンダユーザーとして初めて地元・鈴鹿で勝利したサーキットの歓喜は凄まじいものがあった。それがチャンピオン決定の瞬間でもあったのだから尚のこと。
ドルフィンも最終コーナーの看板に登ってチェッカーの瞬間を見届けていた。
シーズン圧勝よりも鈴鹿での勝利がセナ選手の日本での人気を高めたのではないだろうか。
日本でF1王座が決定するのは3度目だが、過去の決定戦と違って争う2人が真っ向勝負して決まったチャンピオン。その瞬間を観られたのだから血沸き肉踊らぬはずがない。
予断だが、鈴鹿でF1初開催から数年間は仮設スタンドも少なく、一般観戦エリアに人があふれていた。それはVIDEOかDVDを見ても分かる。あの頃にも仮設スタンドを増やしていたら、もっと集客できただろう。チケット争奪戦は壮絶だったから…。
京商1/64ミニカー「A・セナ コレクション」唯一の新規金型のマクラーレンMP4/4。「マクラーレンF1」でMP4/4をラインナップに加えなかったのは「Ⅱ」をやるときの目玉商品にするためだと思っていた。
「セナコレ」にするなら外せないマシンだけに新たに造形したことはもちろんだが「鈴鹿レジェンド コレクション」でも転用できるからだろう。
900円のセナコレよりも高価な鈴鹿レジェンド。しかもドライバーは乗っていない。それでもファンは買ってしまうんだろうな。
背景は当時ホンダで配られた'88年セナ・チャンピオン・ステッカー
ミニカーにはたばこロゴが無いだけに間延びした感があるのは否めない。自分でデカールを貼るしかない。―のだが、そう思いつつ「マクラーレンF1」発売後に1/64用デカールを買ってきているが未だに貼れないでいる…。
単純な作りであってもセナのフィギャが乗っているだけで、乗っていない通常マクラーレンと雰囲気が全く異なっている。ドライバーあってのF1マシンであることを感じる。
リアウイングはハイマウントになっている。これは鈴鹿レジェンドを見越して鈴鹿仕様なのだろうか?
ただ、実車のウイング支柱は黒だったと記憶する。
マクラーレン大阪 八光ショールームに展示されているMP4/4セナ車
たばこロゴが無いので、ミニカー的にはこちらの車両に近い。
MP4/4は日本人ファンにとって特別な1台であることには間違いない。