妻夫木聡・主演『愛と誠』は劇場で観た方が断然面白いと思う
- ―極力ネタバレしないように書いています―
- 映画 愛と誠
嫁はんに誘われて、妻夫木聡さん・主演の映画『愛と誠』を観てきた。
行く前は「コレはDVDかTVで放送した時で(観るのは)いいんじゃないの?」と言っていたのだが、どうして面白いではないか。
昭和歌謡曲を使ったミュージカル調の演出で、まるで舞台を観ているようだ。音響と相まって劇場で観た方が断然面白いと感じた。TVサイズではこの迫力は出ないだろう。
- 原作リアルタイムの世代(歳バレ)だが、あまりキッチリとは読んでいなかった。おおまかな筋とラストを知っている程度。
- シリアスな内容とバイオレンス描写があるため、同じ妻夫木さん主演の『スマグラー』のように陰惨な暴力描写があったら嫌だな―と思っていた。
- しかし、三池崇史監督には理性があった。ミュージカル調にする事で『ウエスト・サイド・ストーリー』っぽくし、ケンカシーンにも「流血」が少ない。
- 前半はミュージカルシーンが多くて「ストーリーをどうたたんでいくんだろう?」とハラハラしてしまった。
- 予告編でも分かるように、武井咲サン演じる早乙女愛が天然ボケであったり、ストーリーの随所に「ボケとツッコミ」の笑いが散りばめられている。これでだいぶ観易くなっている。
- “昭和30~40年代のアングラ感”もよく出ている。
この作品にとって何より重要なキャラクター・岩清水。
『愛と誠』を代表する台詞「きみのためなら死ねる!」は、愛でも誠でもなく岩清水のセリフなのだ。
だが、岩清水―と言うと『1・2の三四郎』の岩清水を頭に浮かべてしまう。『―三四郎』が本家・岩清水のパロディ・キャラクターなのだが…。
ケンカシーンを観ていて「殺陣の型がキレイだな」と感じた。- 最近の殺陣シーンに共通するのだが、良く見せる事に重点を置いて実際はそんなに素早い動きはしていないのではないだろうか? スピード感をカバーするために、映像の速度を速めたりスローにしたり、音響で“迫力”を出しているのではないだろうか?
- 「おっさん(妻夫木)が高校生演じられるのか?」と初めは思ったが、それをカバーできる世界観にしているところが凄い。
上映館が少ないが、この作品は劇場で観てこそ真価が発揮される。
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