Gr.Cカーには見えないが、それでもカッコイイ スカイラインRSターボC
WEC JAPANのプログラムと
'77年にF1GPが日本を去ってから四輪レースの「世界選手権」は'82年のWEC JAPANまで開催されなかった。数えてみれば“たった”5年ではあるが、いつ来るとも分からぬものを待つ身としては非常に長く感じた。
'87年F1日本GP開催にとって代わられるまで、世界耐久選手権WEC JAPANは、日本と世界をつなぐ「出島」だったのだ。
2年目の'83年WEC JAPANが初観戦であり、初めて泊りがけで出かけたレースでもある。決勝日午前零時のサーキット・ゲートオープンとともに友人の車で乗り入れた。
深夜だというのにマツダのブースは見学でき、開いている売店もあった。暗いメインスタンドに座りながら“味の薄い”焼きそばを食べながら“ようやく観戦できる”決勝に思いを馳せたのを今でも鮮明に覚えている。
'83WEC JAPAN告知ステッカーとスカイラインターボC
決勝では「もう1周してきたの!?」とポルシェ956の速さに驚かされた。Gr.Cカーの―ポルシェの速さに世界選手権の凄さを感じずにはいられなかった。
スーパーシルエット・レースで活躍していたニッサン・スカイラインRSターボのGr.C仕様の参戦は、このレースで楽しみの一つだった。市販車のフォルムを残した武骨なマシンは、到底ポルシェの敵ではなかった。しかし、スカイラインが走りアフターファイヤーを上げる姿を見られる事に喜びを感じた。
―そんな数々の思い出がギッチリと詰まったエブロの1/43スカイラインターボC富士仕様。同じ型のマシンでも鈴鹿仕様ではダメなのだ。
Gr.Cカーと言えど、見た感じはほとんどシルエット・フォーミュラ。Cカー製作に不慣れで試行錯誤した“ぎこちない姿”でもあり、それがまた洗練された王車・ポルシェ956と異なり武骨さがあって良いのだ。
エブロのミニカーはそんな車を巧に表現している。レース走行以外では間近で見たことが無いので、改めて凹凸の多い車体だったのだと感じる。
ボンネットのゼッケン前に空いたインテークからはエンジンが見える! 現代のGTマシンと比べ物にならない、取って付けたような雑な感じのコックピットも雰囲気をかもし出している。ここを見るだけでも「ドライブし辛かっただろうな」と感じられるほどだ。ゴールド・メッシュのホイールも美しい。
大好きなスカイラインRSのレーシングモデル最終形態。WECが目にした最初で最後。展示でもいいからもう一度見てみたい。
