アリス「ファイナルライブ・後楽園」完全版 ~ あの夏の日がなかったら
アリス(スタジオでもなければ18禁でもない、もちろん不思議の国でもない)のファイナル・ライブを収録した「ALICE 3606日FINAL LIVE at KORAKUEN」完全版DVDを買ってしまった。
「3606日」は“レコード”を持っていたし、レンタル“レーザーディスク”からVHSにダビングしたビデオも持っていた。
だが、レコードはもう聞ける機材が無く、ビデオは後にダビングしたDVDがプレーヤーの不調でダメになってしまったのだ。
DVDソフトが出ていたので買い直そうかと思っていた矢先「完全版」の発売となった。映画ソフトでも「どうせ買うならディレクターズカット版」と同じように「完全版」を選んだ。
ノーマル版ではカットされている曲も収録されているし、ボーナス映像もある。当時のパンフ表紙を再現した写真集も付いているのだ。

ドルフィンが観た最初で最後のアリス・ライブだ。自分が観に行っているだけあって思い入れも強い。
ジャンボスタンドの自由席エリアしかチケットが獲れず、大阪から出かけ真夏の早朝から一人で入場順番待ちをした。日暮れからの開演なのにだ。今なら順番待ちをしている人とオトモダチになって待ち時間すら楽しむ事だろうが、当時はシャイでとても周囲の人に自分から話しかけられなかった。
210㍉望遠レンズで見ても3人の表情は分からなかったが、遠くからではあるが生の迫力を感じることができた。
手拍子、足拍子、股拍子を打ちまくっての2時間半だった―。

レコードではほぼ全曲収録されていたが、旧ビデオ版では何曲かカットされていた。
曲順はもとより歌い方、べーやんが歌詞を間違える部分、トークなども覚えるほど見聞きした。いつしか旧ビデオ版に慣れてしまっていたので「完全版」に入っている「旧ソフト未収録」部分になると「おや?」と思ってしまうのだった。 「あ、ここ新しく入った部分だ」とすぐに分かる。
―当時を思い出して感傷に浸りながら観賞していると、横から嫁はんがツッコミを入れてくる。
「『タッチ!君の胸に―』ってエロオヤジやん」、「何でこんなに『あー』とか『んー』とか声発するの?」
せっかくのノリノリが台無しである…。
ライブ最高潮の『チャンピオン』途中で「網戸外れちゃったから直して~!」―ってオイ!

今でも残してあるライブのパンフ
2009年に再結成されたアリス。全国ツアーの大阪城ホールチケットを入手するも事情により行くことができなかった。
あの夏の日が無かったらアリスのライヴを体感することはなかっただろう。若く熱気あふれたあのアリスを―。
