子供たちがレストアした トヨタ・スポーツ800 | CLUB24-にいよんー

子供たちがレストアした トヨタ・スポーツ800

名古屋ノスタルジックカーショー:7

トヨタ・スポーツ800

まだまだ!ミニカーのビギナー+α-トヨタS800-3

 会場にあった唯一のトヨタ・スポーツ800。ブルーの車体が綺麗で見ていると、係の方が話しかけてきた「子供たちがレストアしたんですよ」と。
 え~ッ!? 

 

 豊田市の生涯学習「ものづくりなぜ?なぜ?プロジェクト」の一環。「自動車チーム」として古い車の分解・修復・組み立てをして車のしくみを学ぶ―のだそうだ。対象は小学5年生から中学3年生まで。車のプロがボランティアで指導する。

 さすがは自動車の街だけのことはある。 
まだまだ!ミニカーのビギナー+α-トヨタS800-1

 細部に粗さがあるものの、ボディはピッカピカだ。子供の手でレストアされたとは言わなければ分からない、いや、言われても「凄い…」と、プラモデルさえマトモに作れないドルフィンは感心してしまう。

まだまだ!ミニカーのビギナー+α-トヨタS800-2
 見終わり立ち去ろうとすると「にいちゃん、にいちゃん!」と呼ぶ声が。見ると横で食事をとっているおじさんが呼んでいる。続けて「乗っていきな」と。

 てっきり酔っ払いのオッサンが絡んできたのかと思った…。おっと、失礼。

 こうして初めてトヨタスポーツのコクピットに身を埋めることができた「身を埋める」正にこの表現が適切な感じだった。体を丸めるようにして着座する。決して体は大きくないドルフィンすら「狭い!」と感じるほど。

 

 小学生の頃、通学途中の交差点でたまに見かける小さくて赤いスポーツカー。「あれは何だろう?」と友人たちの間で話題になった。それがトヨタ・スポーツ800だった。『サーキットの狼』連載開始間もない時期だ。

 ―コクピットに座りながら、あの頃の“目撃”に胸躍らせていた感覚を思い出していた。

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