異様な迫力を持つファン・カー ブラバムBT46/B
強さを発揮したロータス78~79のグランドエフェクト構造が明らかになっていない時代に、他の構造でダウンフォース獲得をアプローチしたのがパルマラート・ブラバムBT46/Bだ。
基本シャシーは従来型BT46ながら、ファン構造を取り入れたニューマシンながら、デビュー戦で優勝してしまったのだからポテンシャルが高かったのか、王者N・ラウダの腕が良かったのか?
「走行中の可変部分禁止」のレギュレーション上の理由から、この1勝は認めらたものの次戦以降の出走が禁じられた。まさに“勝ち逃げ伝説”。

ラウダのヘルメット(復帰後)型ピンズと
“勝ち逃げ伝説”と数奇なデザインで今も人気(?)のマシン。奇抜F1マシン大好きなドルフィンにとっても欲しいミニカーの1台だった。
ミニチャンプスから1/43モデルが出ていたようだが、現在ではプレミア価格が付いて入手困難。だが、RBA製1/43モデルの出物をオークションで発見。価格高騰しなかったので落札に成功したのは'07年の事。初めて入手したラウダ車でもある。
ボテッとしたスポーツカー・ノーズのBT46と異なり、BT46/Bはウイング・ノーズなのでスタイルがシャープでカッコイイ。
そのノーズが見辛くなっても特徴あるファンを手前にした後部からの眺めが最高。ミニカーラックでも後部を手前に置いている。
巨大なファンは異様さと迫力がある。後部までビッチリとカウリングされたF1マシンはこの車だけではないだろうか?
出走した'78年スウェーデンGPはTV放送されたが、当時はビデオはお金持ちだけが持てるスペシャルな機材。雑誌のでしか見直すことはできなかった。現在では動画サイトで当時の映像を見る事ができる。便利な時代になったものだ。
