チョットだけ泣いちゃった 映画『レッツゴー仮面ライダー』
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を観てきた。なるべく事前情報を得ずに臨みたかったのだが、現代のような情報社会ではそうもいかなかった…。
放送当時、近くのデパートにやってきたライダー2号
驚いたのは物語の“核”になっているのが“少年仮面ライダー隊”であった事。しかも初期の白帽・白シャツスタイルというのが感激である。
そう、ドルフィンはかつて『テレビマガジン』が募集した少年仮面ライダー隊に入隊していたのだ!
インストゥルメンタルでもいいからV3のエンディング曲「少年仮面ライダー隊の歌」を流して欲しかったくらいだ。
子供が感情移入しやすいシチュエーション作りではあるが、旧作をリアルタイムで観てきた者達にとっても“あの頃”に戻るには最高の素材である。
続くヒーローとしての1号・2号ライダーが登場するシーンでは涙がホロリと出てしまった。王道過ぎるパターンなのだがそこがまたいいのだ。
平成ライダー最高のヒット作と言ってもいい『電王』がかなり物語を引っ張る。キャラクターが強いので『オーズ』のメンバーも霞んでしまう。
雑誌やポスターによっって石ノ森キャラクターのキカイダー、01、イナズマン、ズバットも出るらしいと“推測”された。
V3以降のライダーが存在しない世界で“悪と戦う人類の灯”となっているのか? 少年達のピンチを救うのか? どんなシチュエーションで登場するのか想像が膨らんだ。
結果を言ってしまえばDIOが叫ぶ「無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄…」と。
歴代ライダー勢ぞろいは『ディケイド』でやってしまっているので感動に値しなかった。それどころか一人一人が紹介風に出てくるので冗長過ぎる。本来はクライマックスであるのに妙に退屈なのだ。
キングダークが立ちあがり「ライダーJの登場か?」「今度はオーズと融合?」と思ったのだが、あらら…。
映画のタイトルである「オールライダー」は確かに“オール”だった。サブ・ライダー達も勢ぞろいしたのだ。
ただし、着グルミ的に用意できなかったのか逆光シルエットだけなのだが。これも無駄な出し方。
オールライダーのバイクシーンはCGだが、その姿はほとんど暴走族である(笑)。
肉体を駆使して戦うのが仮面ライダーなのに、『ストロンガー』最終回や『ZX』同様、やっぱり最後は「全ライダーのエネルギーを収束して―」になってしまうのはあっけなさ過ぎ。
次回は是非とも『仮面ライダーSPIRITS』を映画化してもらいたい。
デンライナーはどうやって復活したのだろう?

