昼下がり、職場の休養室にある自動販売機で、
コーヒーを買うのに1000円札を入れたら、
おつりとして100円玉ばかりが出てきました。
1、2、3……10!?
えっ…
1、2、3……10…
やっぱり10枚ある…
1000円札を入れて100円の缶コーヒーを買ったのに、
1000円の小銭がおつりとして出てきたわけです。
おそらく前に買ったひとがとり忘れた100円玉が、
つり銭口に残されていたのだろうと考えましたが、
周囲には誰もいなかったので、確認のしようもありませんでした。
機械の不具合か、あるいは始めからそこにあったのか、
いずれにしても、無料で缶コーヒーを1本手に入れたのです。
普通なら、ここで「ついてる」と考えるのでしょうが、
私の頭は普通とは違うつくりをしていて、非常に損をした気分でした。
人間ひとりの一生のうちに費やされる「幸運」は、
ほとんど均等に配分されているのだといいます。
人間万事塞翁が馬。
よくないことは、次に起こるよいことの兆し。
よいことは、次に起こるよくないことの兆し。
だから私は、金額の問題ではなく、限りある「幸運」を、
こんなことに浪費してしまった「不運」を、残念に思うわけです。
そして、そんな天の邪鬼な自分を疎ましく思うのです。
by スグル