テニスの4大国際大会の1つで、最も古い歴史を持つ、
全英テニス選手権大会、別名ウィンブルドン選手権が開幕しました。
開催地であるロンドン郊外のウィンブルドンに因んでこう呼ばれ、
19面あるコートのうち「センター・コート」は、
この大会のためにしか使用されないので、
全テニス・プレーヤーの憧れの場所となっています。
また、4大国際大会の中で、唯一グラス・コートで行われ、
練習時も含めて白いウェアの着用が義務づけられているので、
美しい緑の芝生を駆ける白いウェアが、
初夏のイギリスの風物詩となっています。
26~27日、男女シングルスの第1回戦が行われ、
大会4連覇を狙う世界ランク1位のロジャー・フェデラー(スイス)が、
ストレートで快勝、グラス・コート連勝記録を42にのばし、
ビヨン・ボルグ(スウェーデン)の記録を抜き、新記録を樹立しました。
試合後、フェデラーは新記録樹立のセレモニーを辞退し、
「まだまだボルグの足元にも及ばない」と語ったそうです。
確かに、偉大な記録の誕生には違いありませんが、
4連覇を目指す彼にとっては、1回戦に勝ったというだけで、
これからも厳しく激しい戦いが続くわけです。
浮かれてなどいられない、といった心境なのでしょう。
プロ野球・阪神タイガースの金本知憲外野手が、
連続試合全イニング出場を904試合にまで伸ばし、
世界新記録を達成した試合後、盛大なセレモニーが催され、
のちの記者会見で「引退するんかな」と語ったことを思い出します。
この直後から、金本選手はスランプに陥り、
何十試合もホームランから遠ざかってしまいました。
原因は、手首のけがの影響だということでしたが、
少し気が抜けてしまった感もあったのではないでしょうか。
人間は日々、「緊張と緩和」をくり返して生きています。
このバランスが崩れたとき、ひとは誤り、迷い、苦しみ、
そして、場合によっては、歩むべき道を踏み外してしまうのでしょう。
緩みすぎることのないようにと、自分を戒めつつ…
by スグル