1970年代、中東戦争の勃発やイラン革命によって、
原油の供給がひっ迫し、その価格が高騰、
それに伴って経済混乱を生じるという事態に陥ったことがあります。
世にいう「オイル・ショック」です。
トイレットペーパーや洗剤などの買占め騒動や、
デパートのエスカレータの運転中止、
テレビの深夜放送の休止など、大変な騒ぎとなったそうです。
聞くところによると、製紙業界の大手3社が、
ティッシュペーパーやトイレットペーパーの卸値を、
7~8月の出荷分から20~25%以上も値上げするそうです。
過当競争と原油高に伴う重油などの原燃料価格の高騰で、
各社とも、採算が一段と悪化しているためだそうで、
大半のメーカーが赤字なのだといいます。
とある製紙会社によれば、
デフレの波は家庭紙市場にも押し寄せており、
安売り攻勢に増産と、価格競争が激化していたので、
値上げしたところで、採算はとれないのだそうです。
「よい品を安く」とは、私たち消費者としてはありがたいことですが、
留まるところを知らぬ価格破壊には、大きな疑問と不安が残ります。
過去2度のオイル・ショックによって、
先進国の経済が、いかに中東の石油に依存しているかが明白となり、
石油以外の新しいエネルギーの活用の模索や、
省エネルギー技術の開発が進められるようになりました。
ひたすらに利潤のみを追い続けた日本の経済でしたが、
一度ここで立ち止まってみるべきではないでしょうか。
自らを、そして周囲を、見つめ直すよい機会となるはずです。
by スグル